Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

稽古会。

 

ずっとお会いしたかったその人は

この言葉の通り、やはり「 柔 」の人でした。

 

 

 「 教育では、

   むやみに厳しさを教えなくてもいい。

   楽しさを教えることが大事だ。

   楽しさを教えると興味が引き出されてくる。

   熱中すると自信もつき、

   自然にプライドも育つ。

   そのプライドは、

   自分自身をより厳しい立場へと追い込んでゆく。

   そうして厳しさは

   自然に学ばれていくものだ 」

 

 

身体の可能性について追及し続けている

武術家の “ 甲野善紀 ” さん。

 

武術だけではなく

様々なスポーツ関係者や

表現者の人たちからも教えを請われる方。

 

元野球選手の桑田真澄さんや

サッカー元日本代表監督の岡田監督

役者の片桐はいりさん、などなど。

 

その甲野さんの稽古会が

様々なイベントを開催している

糸島の「 龍国寺 」というお寺で開催され

念願かなってお会いすることができました。

 

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しかも、個人的な稽古もつけてもらえました。

 

下の動画は

相手と接触してるときの身体の使い方について

教えてくださっているものです。

 

youtu.be

 

正直なところ

言葉で説明することはまだまだできないし

これがスゴイと具体的に言うこともできません。

というか、言葉にしちゃいけないなとも思っていて。

 

自分の身体は確かに大事な何かを感じ取った。

でも、まだ自分の中にはちっとも落とし込めてない。

 

それを無理に言葉にしたら

きっととんでもなくチープな表現になるし

自分が思考することもそこで終わっちゃいそうで。

 

いつか言葉にできる日が来ることを願って。

 

ただこれだけは確実なのは

ここ1年くらいの自分の問題意識とリンクしたこと。

 

その問題意識がハッキリと芽生えたのは

今や世界最高峰のボランチとして活躍する

フランス代表 “ カンテ ” の、この映像を見て。

 

重量という意味でのパワーではなくて

「 身体の可能性を集結させて生まれたパワー 」

それを使ってのボール奪取に可能性を感じたのです。

 

 

 

 

甲野先生の言葉をお借りするなら

 

 

 「 地面を蹴るから、遅くなる。

   地面を蹴らなければ、

   予測出来ないために、早くなるのだ 」

 

 

 「 私の武術技法の三原則は、

   ひねらない、ためない、うねらない 」

 

 

になるのかなぁ。

 

よし、やってみよう、問いかけよう、考えよう。

 

稽古会全体を通して感じたのは

甲野先生が上からでもなく、下からでもなく

同じ立ち位置から話しをされているなということ。

 

だからこちらも、すごく自然体でいられて。

 

それはきっとご自身が

身体を実際に使って探求することを

やめてないからなんですよね。

 

「 自分ならではの答え 」と「 自分ならではの疑問 」

その両方がバランスよく同居している感じがしました。

 

知れば知るほど、気づけば気づくほど

ある答えが出て、で、同じくらいの疑問が湧いてくる。

 

 

 「 絶えず渇きを感じている人間にとっては

   一瞬でも喉を潤す水があると

   ものすごく印象深い 」

 

 

ということを

甲野先生は言葉にしていましたが

疑問という渇きを

ずっと持っていられる指導者になりたい

本人を目の当たりにして、めっちゃそう思いました。

 

身体を動かして、自分に質問をして、思考が始まる。

やってみよう、問いかけよう、考えよう。

 

甲野先生、ありがとうございました!

 

稽古会の企画をしてくださった松本さんにも

同じくらいの感謝を。ありがとうございました!

 

風を感じられるのは、頭ではなくて、身体なんだ。

 

 

 『 顔の表情は嘘をつけても

   身体の状態は嘘をつけないのです 』

              甲野善紀( 武術家 )

 

 

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