春の始まり。
いつものグラウンドに
今までいた人たちがいなくなって
今までいなかった人たちがいる。
そして、今までいて
まだいる人たちの顔つきが変わっていく。
自分にとって
春の訪れを実感するのは
桜の開花でも、気温の上昇でもなく
こんな風景に触れたときのようです。
今年も、春がやって来ました。
サッカーの育成現場は毎年この春を境に
人が抜けていき、入ってくる。
その度に
チームの空気感は微妙に変わっていき
姿勢や関係性も緩やかに変化していく。
これまでと同じ自分では
決していられなくなるんですよね。
でもそれは
全然ネガティブなことではなくて
むしろチャンスなんじゃないかなと。
そのときに必要なことは
変わろうとしている自分をまずは
素直に受け入れることなんだと思います。
この春休み
ジュニアユースの中学1~3年生は
大会遠征で広島と山口に行ってきました。
( 1年生は1日遅れで山口から合流 )
最上級生になったばかりの3年生は
関西、中国、四国のチームとの試合を通して
それ以外の生活の時間を通して
たくさんの弱さとひとつの強さを見せました。
そのひとつの強さとは
自分たちの弱さを受け入れて変化した結果
自然と立ち上がってきたもの。
そこには、可能性しかありませんでした。
自分たちの可能性に気づいた
あいつらの晴れやかな表情を見てて
めちゃくちゃワクワクしたんですよねぇ。
「 未来 」が見えた瞬間だったと思います。
でもそれを当たり前にするまでには
まだまだ時間はかかるし、たくさんの失敗もある。
全然それでいいです。向かっていけてれば。
ちゃんと時間をかけて、ちゃんと失敗を重ねて
ちゃんと未来に向かって歩いていこう、毎日毎日。
で、それはもちろん、自分だって。
春って大好きです。
『 あたらしく何かをつくるということは
あたらしい自分になれるチャンスですから
自分らしさなんて気にしてしまったら損です。
自分は何者にもなれる
と思って演奏を始めます 』
高木正勝(ミュージシャン)