ルーツ。
40歳になったときは
特にあまり思わなかったのですが
30歳を迎えるってときには
大きなスパンでの「 人生 」について
なんか漠然と考えていました。
「 よし、せっかくの節目だから
誕生日の日に何か儀式的なことをしよう 」
と思い立ち
渋谷マークシティにひとりで泊まることにしました。
目的は、それまでの人生を振り返ること。
大学を中退してからずっと日記を書いていたので
10年ちょっと分のそれを全部読み返そうと。
で、当日。
チェックインして荷物を置いてすぐ
従妹が働いていた最上階のレストランへ。
「 ひとりで寂しいねー 」
なんて冷やかされながら食べては飲んで。
そして部屋に戻り
いよいよ日記の読み返しをスタートしたのでした。
気づいたら、朝でした。
無我夢中に読みまくって朝を迎えた
というわけでは残念ながらなく
1年分くらいを読んだところで
見事、寝落ちしていたのでした…
とんだ節目となった、どんまい誕生日。
結局チェックアウトした後に
どこかのカフェで全部を読んだのですが
10年ちょっとの歩いてきた道を振り返ったら
自分の「 ルーツ 」が気になり始めていました。
自分
↑
自分の両親
↑
それぞれの両親
↑
そのそれぞれの両親
↑
自分はどんな血の流れから
今にたどり着いているんだろうか。
なんかそれをすごく知りたくなってしまい
母親にいろいろと聴いてみると
日本で教師をしていたり
外国で宣教師をしていたりと
「 教育 」や「 外国 」といった
今の自分にも当てはまるキーワードが。
そんな話の中で
自分のルーツが秋田県にあることを知りました。
うちの親は離婚をしていて
僕ら3兄弟は母親に育てられたのですが
( 今は再婚をして超ハッピーに暮らしてます )
すでに亡くなっている
生みの父親の家系が秋田県なんだと。
そして、秋田県に旅に出かけました。
そこで何かを発見したわけでも
劇的な展開があったわけでもないですが
自分の中にある細胞の一部分が
この風景に触れてきたんだなという実感は
なんだか静かに嬉しかったのでした。
つい最近
“ 青谷明日香 ” というミュージシャンを知りました。
かまぼこ板しか興味がないという男子を描いた
「 異端児の城 」という歌をきっかけに
彼女の他の作品も知るようになっていったのですが
その中にとんでもなく素敵な作品があったのです。
彼女の故郷でもある
秋田県を描いた映像作品『 True North,Akita 』。
映像も歌も、すべてがあまりに美しく。
自分の心の深い部分に響いて
ほんと泣きそうになってしまうのです。
自分の「 ルーツ 」と関係してるからなのかなぁ。
そういえばこの作品を知ってすぐ
秋田県が好きで年に数回旅行にも行く
光葉のお母さんにLineをしてみると
ちょうどその日にお母さんからの秋田土産の
日本酒が我が家に届いたのでした。
『 人と違うこと 自分を貫くこと
とても難しい
だいたいは流されてしまう
でも大丈夫 本当の仲間ができるから
ゆっくりでいい
築いていこう 自分の城
異端児の城 いびつな城 』
「 異端児の城 」( 青谷明日香 )より