雨の日。
雨ですね、雨。
糸島は久しぶりに本格的な雨です。
目の前の庭の景色も
今日は雨を含んだちょっと重厚な色になり
鳥がやってくることもありません。
たまにくる猫も今日はきっとお休みでしょう。
雨の日がずっと嫌いでした。
サッカーができなくなることは多いし
出かけるにも場所が限られてくるし
なにより気持ちがうわっと高揚しない。
でも1~2年くらい前のある雨の日
その気持ちにちょっとした変化が。
その日は外出をすることなく
PC作業と読書に明け暮れていました。
「 ん、作業効率めっちゃよかったし
読書に対しての集中力も高かったな…
本の内容も深く浸透していってたし… 」
「 そっか、今日は雨が降ってて
他のことはもうできないっていう
いい意味での諦めがあったからだ 」
選択肢が狭められることは
決してネガティブなことだけじゃないんですよね。
狭められたからこそ
そこにエネルギーをドカンと費やすことができる。
それって、サッカーでも同じですよね。
どフリーでパスを受けて
周辺にも相手がいない状況で
選択したミドルシュートと
ペナルティエリア周辺にボールがこぼれてきて
相手もダッシュで寄せてきてるから
ここはもうシュートを打つしかないという状況で
選択したミドルシュートでは
そこに込められる熱量は違ってくると思うのです。
選択肢が狭まることで、迷いがなくなる。
または、選択肢を狭めることで、迷いをなくす。
そういう思考でやれるようになったら
また楽しいだろうなー。
そんなこんなを考えた1~2年前のその雨の日から
抵抗感のあったコーヒーの苦みを少しずつ
「 いいかも 」と思えるようになっていったように
雨のことも受け入れられるようになっていきました。
今ではコーヒーの苦みは
いいかもどころか大好きにまで変化を遂げましたが
果たして雨もそんな境地にまで達するのかどうか。
雨ならではの楽しみ方をもっともっと見つけるべし。
そういう意味で
この傘のアイデアは本当に素晴らしい~
題して
「 雨の日に青空を独り占めできるアンブレラ 」
そのときにしかできないことが必ずある。
いつでもある。
『 晴れた日は晴れを愛し
雨の日は雨を愛す。
楽しみあるところに楽しみ
楽しみなきところに楽しみ 』
吉川英治(作家)