Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

驚きのメール。


前回の投稿に書いた、

ゲストコーチとして参加させてもらった

INAC多摩川の合宿。


後日、合宿の感想を

代表の佐藤さんにメールで送ると、

それを保護者の方に転送したとのこと。

そして、その転送したメールが

僕のところにも送られてきました。


佐藤さんに対して

物申した部分があった内容

だったにもかかわらず、

それを自分が教えている

子供の保護者と共有してしまう

佐藤さんの度量の大きさ。


もう、ただただスゴイなと…。


ぜひ読んでみてください。





以下、昨夜話した連絡網で

ご家族に送ったメールを添付します。



こんにちは、佐藤です。

4・5年生男子春季合宿に

ご理解とご協力のほど

ありがとうございました。


どうしても

お伝えしたいことがあります。


今回ゲストコーチとして

帯同して頂いた

有坂哲コーチ(テツコーチ)のお話です。


私とテツコーチの繋がりは、

社会人サッカーで約2年間一緒に

サッカーをプレーしたことだけ。


その後、別のチームで

長い期間指導者をされていて、

でも常に考え方や行動力に

興味を抱いていました。


そして、テツコーチは

最近の4年間は指導者ではなく、

ある有名なカフェの店長として

サッカーの現場から遠い場所で働いていました。


そんなテツコーチが、

東京から別の地域に移住することを聞き、

移住までの数ヶ月の充電期間があることを知り、

指導者大会に参加の打診をしました。


快諾してくれました。

そして楽しみにしてくれました。


テツコーチのプレーは

会場に足を運んで頂いた皆様が見た通りです。


私は久しぶりのテツコーチとのプレー、

そしてやはり一番は会話のやり取りが

とても楽しかったのです。


その会話のひとつに、

移住先で指導者として現場に立つことを

考えているとのことを聞きました。


そして、その時からもうひとつ

私が考えていたことがありました。


INAC多摩川の合宿に

参加してもらいたいな、と。


そんな流れがあり、

テツコーチが今回の4・5年生合宿に

帯同してくれることとなりました。


私が合宿の帯同で

打診した条件はふたつです。


■選手の心の動き、

   身体の動きを観察して

   アドバイスしてほしいこと


■25日の夜のミーティングで

    テツコーチの体験談を

    話してほしいこと


以下、合宿後に

テツコーチから頂いたメール内容を抜粋します。


テツコーチが選手に伝えたかったこと、

私が今後さらに成長するために

必要なヒントが詰まった内容でした。


選手にとってとても貴重な、

私にって自身を省みる貴重な合宿でした。



佐藤さま


お疲れさまです。

合宿に呼んでいただき、

本当にありがとうございました!


 帰り際にも言ったと思いますが、

自分にとってのコーチ復帰の

最初の現場がINACだったこと、

あとはやっぱり、

佐藤さんと一緒だったことが

すごく嬉しかったです。


石神井高校でコーチをしていたときに、

チームは違うけど「戦友」だと思っていたので。 


当時の周辺のサッカーコーチたちの

「サッカーを語るばかりで、子供が語られない」

そのことが好きじゃなく、面白くもなく、

どんどんと指導者に会わなくなっていったなか、

佐藤さんとはいろんな話しができて

楽しかったんです、

今回それもあらためて思い出せました。


子供たちがたった2日

という時間のなかで見せてくれた成長。


たぶんそれはまだ、

身体中に染み込んだものではないと思うんですが、

目覚めた瞬間ではあったと思いました。


身体が気づいた瞬間というか。


相手と対面しても

ビビらずに仕掛けていってたことや、

ちびっ子たちがデカい選手に怯まずに

キープしていたことは、

練習でやっていたイメージが

持ててたからでしょうね!


見ていて

彼らの未来にワクワクしちゃいました。 


リリーとリバプールとやって

崩れていったあの時間は、

ぜひ未来への種にしてもらえたらなぁと思います。


「意識発の問題」ではない「身体発の問題」。


ああいうときは

試合や大会をやっていくなかで

必ず訪れると思うので、

じゃあ、次にああなったら

自分はどんなプレーをしたらいいのか、

どうやってチームに関わればいいのか、

みんなで何をしたらいいのか、

そのイメージをもつには

最高の状況でしたよね。 


そして、あのなかで、

いつもの自分より崩れることはあっても、

何もできないほどに大きく崩れずに

チームの力になることができる、

それが上手い選手より遥かに価値のある

素晴らしい選手なんだよということも。


個人的にちょっと気になったことを

ひとつだけ書かせてください。 


全体的に

「考え」と「言葉」で埋め尽くされていて、

「余白」が少なかったなぁということです。 


佐藤さんの放つ雰囲気が

「自由」を感じさせてくれるので、

子供たちが縛られている印象は

まったくもってないのですが、

佐藤さんが求める「答え」に

近づいていこうとしてるようには見えました。


「イメージ」を持つことより

「答え」を探しているように感じました。 


でも子供たちが

佐藤さんのことを信頼しているのが

伝わってきたので、

嫌々に近づいていこうとしてるのではなく、

あくまで認めてもらいたい

という欲求からだとは思いましたが。


長いプロセスの途中での、

そういうアプローチをしている時期

ということかもしれませんし、

あくまで2日関わっただけの人間が

感じたことということでお許しください。


何はともあれ、

ただただ素晴らしい2日間でした! 

指導者大会も含め、

そんな素敵な機会を与えてくださって

本当にありがとうございました!!

これからもよろしくお願いします!!


有坂哲



移住先での

テツコーチのご活躍を楽しみにしつつ、

私も選手達との関わりを思考し続けます。


佐藤



以下、このメール配信に対し

ご家族からコメント。



■有意義な遠征

   ありがとうございました。

   たいていの子がそうかもしれませんが、

   ショウは「上手くいったこと」

   しか話しませんので、

    有坂コーチの「崩れた時間」、

    興味深かったです。

    きっと日々の練習や次の練習試合の時に

    同様のシーンがあると

    教訓を思い出すのでしょうね。

    グルージャの岩渕選手とは

     前のクラブでもご縁があり、

     陰ながら応援しておりましたので、

     嬉しい再会でした。

     今後ともよろしくお願いいたします。


■メール興味深く拝見しました。

    所感は別途メール差し上げますが、

    今回のレアル、リバプールとの

    練習試合は予定メール見たとき

    マジで車で見に行きたいと思いました。

    ソラと見に行けば良かったと後悔しています。

    ※ソラ君は1月末で受験のため

      退会した選手です。


■テツコーチの仰る、

    子供達が「イメージ」ではなく

   「答え」そのものを

    探してしまう傾向が見られる、

    という話のくだりに

    ドキリとさせられました。

    サッカーだけに限らず、

    親の姿勢をも考えさせられます。


■佐藤コーチ、

    大変にありがとうございました。

    また、貴重なテツコーチとの機会を

    頂き重ねてありがとうございました。

    セイジも帰って来た時いつものように

    「楽しかった?」と尋ねましたら、

     珍しく楽しかった想いだけでなく、

     テツコーチから聞いた体験談など、

     プロの気持ちをたくさん話し、

     一回り大きくなったなと感じておりました。

     確かにテツコーチが仰るように

     みんな佐藤コーチが好きで、

     またINACが好きなことがよくわかります。

     これからも変わらず、

     後ろで支えていきたいと思います。

     ありがとうございました。



これからも良い旅を!

これからも良い出会いを!

また会いましょう!


佐藤




このメールを読ませてもらった後、

あるコトバが頭をよぎりました。


グアルディオラのポジショナルプレー特別講座 」

( オスカル・モレノ、東邦出版 )

という素晴らしい本の中で紹介されていた、

ドラ・ガルシアという芸術家のコトバ。


『 良い問いは

    良い答えを用意してはいけない。

    どんな問いも答えを持つべきではない。

    私はいつも挑戦的な問いで

    答えを追求し続けることを心がけている。

     それが真の芸術の姿だから。

     考えて、考えて、考えて、

     どんな結論も避ける。

     答えを得ることは芸術家にとっての

     終わりを意味するから。

     しかし、答えを追求し続ける困難に

     立ち向かうのは大きな喜びそのものである 』


子供たちがどうしたら

さらに成長していけるのか、

指導者として自分がどうしたら

さらに成長していけるのか、

そんな問いを常に自分に投げかけて、

しかもそのときに見えた答えに

決して安住しない、

その「 とらわれない姿勢 」。


そういう大人に出逢えた

子供たちは幸せだろうなぁ。


本当に関わらせてもらえてよかった!

あらためて、ありがとうございました!!



  『 教師とは教える人ではなく、

      生徒が知性を獲得する

      プロセスの協力者だ。

      よって教師が注目すべきは、

      何を学習させるかではなく、

      その学習によって

      行動を起こす生徒自身なのだ 』

               テラサ・マウリ( バルセロナ大学教授 )



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小学生合宿。


 INAC多摩川 」代表の

佐藤さんに声をかけてもらい、

小学4・5年生の合宿に

ゲストコーチとして参加させてもらいました。



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僕の役割は

「 選手を観察してアドバイスすること 」

「 夜のミーティングで外国での体験談を伝えること 」

2つ。



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子供たちの前に身を置いて

コトバを発するということは、

やっぱり緊張感が走るもので。


でもそれは、

身体が固まるようなものではなく、

背筋が伸びるような凛とした緊張感。

試合のときに感じるものに

近いかもしれないなぁ。


初日より2日目の方が、

全体的に大胆で思い切ったプレーが多く見られて、

試合でもそれを発揮できていたので

ひとまずよかったー!!


もちろんそれで

身についたわけではないので、

実感できただろうちょっと新しい自分で

また夢中になって

ボールを蹴っていってくれたらなーと思います。



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ビックリなこともありました。


夕食のバイキングで

料理を取っていると、


「 あ!テツさん!! 」


そこにいたのは

チームの合宿で滞在していた

J3リーグ「 グルージャ盛岡 」の岩渕良太くん。


昨シーズン「 SC相模原 」で

プレーしていた彼は休みの日に

 mf 」によく遊びに来てくれていました。


久しぶりの再会!


ふと思いつき、

子供たちに少し話してもらえないかな

とお願いするとすぐに快諾してくれ、

学生時代の話しや

選手として大事にしてる想いなどの話しを。

子供たちからの質問攻撃にも

真摯に答えてくれていました。


このときに話してくれた

ペナルティエリア内での

    キックフェイントからのシュート 」

は翌日に多くの子供たちがさっそく実践。

嬉しい嬉しい成果!

ぶっちー、ありがとうでした!!



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それにしても

この年代の子供たちって

本当にかわいい~!!


合宿地に向かうバスの中で、

コーチが持ってきた

『 ペレ 』のDVDを観ていたのですが、

自分のせいで友達の子が死んでしまったと

ペレがお母さんに泣きついてるシーンのとき、

僕の後ろの席からちっちゃな声で


「 かわいそう・・・ 」


感情が高ぶりすぎて

思わずつぶやいちゃった

その言い方がマジでかわいすぎた・・・


あと行きのバスで

佐藤さんから渡されたまさかのプレゼント。


「 忘れないうちに渡しておくね。

    これ、前に参加してくれた

    指導者大会の後に

    チームメイトの娘さんが

    みんなに作ってくれたメダル。

    絶対にアリサカコーチにも

    渡してくださいね!って 」


わー、キッズよー、何なんだーーー、

そのかわいい優しさはーーー!!!



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たった2日でしたが、

本当にたくさんの気づきがある

合宿となりました。


声をかけてくれた佐藤さん、

そして快く受け入れてくれた

良太コーチと子供たち、

どうもどうもありがとうでした!!


指導の現場には

「 楽しさ 」だけではなくて、

やっぱり「 喜び 」もありました。



  『 私が何かをスキになるということは、

       同時に何かが私を捕らえたということだ 』

               後藤繁雄( クリエイティブディレクター )


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旅するコトバ。


 旅するコトバ 』というトークイベントを

主催していくことになりました。


誰に頼まれたわけではない、自分自身の企画。

そういうのあったらいいなぁと思いまして。


小さなお店などを営んでいる人たちに、

自らの空間の中で

そこでのストーリーなどを話してもらう、

僕が企画&運営&進行をする

持ち込みのイベントとなります。


会社の社長さんや有名なスポーツ選手、

芸能関係の人など著名な人たちのお話も、

もちろんオモシロイ!ほんとに!


でも小さな世界を築いている人たちの

コトバにもやっぱり触れたいんですよねー。


武勇伝やビックリエピソードのような

大きな話しはないかもしれない。


でも日常の角度を少し変えてくれるような

 小さな話し 」があると思う。


その世界を彩るさりげない工夫、

お客さんとのちょっとしたやり取り、

仕事と生活とのバランスの取り方。


自分への問いから生まれた

 その人ならでは 」の話しが聴きたいのです。

じんわーりとしたあたたかさが込められた。


3/5(日)に開催する第1回目は、

練馬区中村橋にあるカフェ『 fato. 』の相原夫妻。



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時間と共に

身体の内側からポカポカしてくる

 お風呂 」のようなイベントに

なったらいいなぁと思っています。


そしてこのイベントがライフワークに

なっていったらいいなぁとも思っています。


イベント開催に興味のある方、ぜひぜひ連絡くださいね。


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【 旅するコトバ vol.001 「 fato. 」 】
 
たったひとつの「 小さな世界 」
 
カフェ、アトリエ、ブックショップ、
ビストロ、ゲストハウス、ベーカリー、etc
 
他とは何か違うなぁと感じるその世界には
他とは何か違うなぁと感じる「 人 」がいます
 
表情、視線、言葉、雰囲気、仕草
 
何か違うなぁと感じるその人たちは
どんな想いからその世界を作り上げたんだろう
これまで何を大事にしてきたんだろう
今どんなことを考えているんだろう
 
自ら築いた「 小さな世界 」のなかで
そんなココロの真ん中にあるだろうあたたかいことを
ゆったり、じっくり話してもらおう
というトークイベント『 旅するコトバ 』
 
第1回目は
東京都練馬区にあるカフェ「 fato. 」の
相原隆司さん、相原智子さんご夫妻
 
薬膳・プラントベースで作ったお料理や
自家製酵母を使用したパンや焼き菓子が人気の「 fato. 」は
イタリア語で「 巡りあわせ 」という意味
 
アパレル業界を離れ
カフェをオープンさせることになったおふたりが
様々な巡りあわせを大事に築いてきた世界には
人を選ぶことのないあたたかな空気が満ちています
 
そしてそれはたくさんの人のつながりを生み
全国各地の魅力的なイベントにも出店しています
 
小学生の子供を持つ親としての顔だけでなく
サーファーやDJといった一面も持つ
フリーダムなおふたりのコトバと雰囲気に
ぜひぜひ触れてみてください
 
当日は「 旅するコトバ特製コッペサンド 」
も用意してくれるそうです、お楽しみに~
 
 
【 旅するコトバ vol.001 「 fato. 」 】
2017年3月5日(日)18:00 ~19:30( 17:30開場 )
・入場料:¥1,200( 旅するコトバ特製コッペサンド付き )
・定員:15名
・会場:「 fato. 」http://fato.ciao.jp/
    西武池袋線中村橋駅 」から徒歩10分
( 東京都練馬区中村北2-26-6 )
・申込:tabisurukotoba506@gmail.com
お名前、人数、ご連絡先を記載ください
 
【 企画・運営・進行 】アリサカテツ


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日本放浪クルマ旅。


あ、1か月以上ぶりの更新だ…。


それまで毎日のようにやっていたのに、

急にパタッとやらなくなるのは、

熱しやすく冷めやすい、

そして飽きっぽい、

そんな自分の性格そのものですね。


どんまい。


この間は、2週間ほどかけて、

奥さんと車の旅に出てたりもしました。


ずっと行ってみたかった

福岡県を目指しつつ、

途中途中いろいろな人に会いながら、

ゆるゆると。


これがほんっと素敵な旅に!


急な連絡にも関わらず、

みなさん時間を作ってくれて。

さらには、

泊まれる場所を提供してくれたり、

ご馳走してくれたり。


もうただただ感謝です、感謝の限りです。

どうもありがとうございましたー!!


お会いできた愉快な人たちの写真をドドンと。



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ほとんどが

それまでに面識のある人たち、

でも会った場所の大半は僕が住んでる東京で。


今回はその逆、相手のホームで。


オモシロイことにやっぱ違うんですよねー。

なんだろ、より力が抜けているというか、自然体で。


それが心地よくて、さらに嬉しくなって。


場所に影響されない自分でいたいと思う反面、

場所の影響をちゃんと受けられる自分で

ありたいなぁとも思いました。


影響されないようにって

頑なになったら不自然になっちゃいますもんね。


うん、それは嫌だ。


コスタリカキューバ

中南米ジャーニーで

様々なことを感じたように、

この日本放浪クルマ旅でも、

人と会うたびに、場所を移るたびに、

気づいたら様々なことを感じていました。


で、それをもとに、

じんわりと考えさせられる。

日々、ココロの根っこの部分に触れられる

素敵な旅となりました。


それをどんな形にしていこうか。


そんなことを考え続けていたこの1か月。


そろそろ動き出しまーす。



『 あなたは風を変えることはできない。

     しかし、目的地に着くために

     帆を調節することはできる 

              パウロ・コエーリョ(小説家)



ぜひ知ってほしい人。


2002年の日韓W杯が始まる前に

コスタリカに渡ったとき、

知り合いはひとりもいませんでした、

サッカーがやれる当てもありませんでした、

スペイン語も話せませんでした。


それでもお金をもらいながら

2部リーグのチームでプレーできたのは、

僕がスゴイからというわけでは当然なく、

周りの人たちが助けてくれたからでした。


これは謙遜でもなんでもなく、

素晴らしい人たちとの「 出逢い 」がなかったら

本当に実現しないことだったのです。


そんなたくさんの恩人の中に 、

コスタリカに10年以上住んでいた 

” マサタさん ” という日本人の方が。


まだチームが決まらない時期に膝を痛めた僕は、

別の日本人の方に連れていってもらい、

マサタさんに膝を治療してもらったのです。


その治療もそうなのですが、

それ以外にも大きな感謝をしないと

いけないことがありました。


それは治療中にした何気ない話しから。


「 宿じゃなくて

     アパートを借りれたらと

     思っているんですよねぇ 」


するとマサタさんは笑顔で


「 おお、そうなのか。

    よし、じゃあ探しに行こうー 」


治療が終わるとすぐ、

彼の大きなアメ車で街に繰り出したのでした。


そして「 部屋貸します 」の張り紙を

見つけるとその場で、書かれた番号に電話。


7〜8件くらい電話をしてくれた後、

希望の価格に合う物件にあたり、

一緒に見に行ってその場で仮予約。


数日後の正式契約にも立ち会ってくれ、

僕はマサタさんと同じ街に住むことになったのでした。


そしてこの街「 ベレン 」で、

とんでもない出逢いと遭遇したのでした。


http://tetsufootball.hatenadiary.jp/entry/2016/11/14/034014 


そう、マサタさんがアパートを探しに行こう

と言い出してくれてなかったら、

その出逢いもなかったのです。


それからもマサタさんにはよくお世話になり、

チームとの契約後には彼とそのファミリーの家に

居候もさせてもらいました。


そんなマサタさんは残念ながら、2007年に他界。


昨日たまたま、

そのときに書いていたブログをあらためて読んだのです。


余命宣告をされてからの日々のこと。

波乱万丈の人生を楽しく優しく生きてきた 

” マサタさん ” という

ひとりの男の生き様と言葉が綴られていて、

これは多くの人に知ってほしい!との衝動が。


ぜひぜひ読んでみてください!


自分が本当に大事にしたいことを

色鮮やかに思い出せるんじゃないかなと思います。


当時、勇気づけられたように、

昨日また奮い立ってしまいました。


マサタさん、元気にやってますか?


あなたがかけてくれた言葉のように

生きていきたいとあらためて思いました。

本当に本当にどうもありがとう。


「 定められた終わり。」

http://plaza.rakuten.co.jp/tetsupuravida/diary/200602210000/ 


「 あの日のまま。」

http://plaza.rakuten.co.jp/tetsupuravida/diary/200602280000/  


「 かがやき。」

http://plaza.rakuten.co.jp/tetsupuravida/diary/200605070000/ 


「 あなたの病室。」

http://plaza.rakuten.co.jp/tetsupuravida/diary/200606140000/ 


「 田舎時間の幸せ。」

http://plaza.rakuten.co.jp/tetsupuravida/diary/200608060000/ 


「 幸せのカタチ。」

http://plaza.rakuten.co.jp/tetsupuravida/diary/200610220000/ 


「 素敵な奇跡を。」 

http://plaza.rakuten.co.jp/tetsupuravida/diary/200611120000/ 


「 これからも。」

http://plaza.rakuten.co.jp/tetsupuravida/diary/200701030000/


「 生かされて。」

http://plaza.rakuten.co.jp/tetsupuravida/diary/200702180000/ 


「 春に向かって。」

http://plaza.rakuten.co.jp/tetsupuravida/diary/200703040000/ 


「 自分らしく。」

http://plaza.rakuten.co.jp/tetsupuravida/diary/200703280000/



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無邪気な笑顔のおじさん。


キューバの首都ハバナから

バスで16時間かけて辿り着いたのは

サンティアゴ・デ・クーバ

という古都。


街のあらゆるところに歴史を感じる

キューバ革命発祥の地です。



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事前にチェックしていた宿を

探し歩いていると、

小さな広場で仲間とお喋りをしていた

おじさんに話しかけられました。


「 どこを探してるんだ?」


宿の名前を告げると

いきなり言葉は英語に変わり


「 オレは昔アメリカに行ってたから

     少し英語が話せるんだ。

     宿まで案内してやるよ 」


これは後で

お金を請求されるやつだと思い、

大丈夫だよ、ありがとうと伝えると


「 心配すんな、

     お金をもらおうとはしないから。

     行こう、行こう 」


その話し方と

どこかで見たことのあるような

無邪気な笑顔に大丈夫だなと思い、

ついていくことにしました。


3分ほど歩くと宿に到着、

しかし部屋はまさかの満室。


「 よし、その向かいのとこも

     いい宿だから聞いてやるよ 」


ところが再び満室。


「 じゃあ、

     あっちの道のとこに行ってみよう 」


が、またもや満室。


おじさんはその後も

一緒になって探してくれ、

5件目にしてようやく空室の宿を発見。


「 おお、よかった!

     じゃあ、またな!

     いい時間を過せよ〜 」


おじさんは無邪気な笑顔を浮かべて

あっさりと去っていきました。


チェックイン後

ちょっとゆっくりしてから、

中心地に向かおうと道を歩いてると、

さっきのおじさんに遭遇。


「 セニョール!

     さっきはありがとう!

     これ、ちょっとしたお礼。

     何種類かあるんだけど、

     全部日本のお金なんだ。

     全然高いコインじゃないんだけどさ。

     よかったらもらってよ 」


するとおじさん、

あの無邪気な笑顔で


「 ええ、もらっていいのか〜!?

     嬉しいよ!ありがとう!

     これが日本のお金なのか〜。

     スゴイな〜。

     ほんとありがとな!!」


本気で喜んでくれてるのが

伝わってきて、

こっちもさらに嬉しい気持ちに。


しかも、

さらなる嬉しさを実感する出来事が翌日に。


道で出くわしたおじさんが

一目散にうちらに向かってきました。


「 おい、見てくれ、見てくれ、

     お前たちとの思い出!」


見せてくれたカードケースの中には

プレゼントしたコインが!


おじさんよ、

それはあまりにも嬉しすぎるぜ…


中南米での忘れらない思い出が

またひとつ刻まれたのでした。


そして

サンティアゴ・デ・クーバを旅立つ日の朝。


奥さんと


「 おじさんと会えたらいいね 」


なんて言ってると、

初めて会ったときの広場におじさんが!

ほんとこの人とは縁がある。


「 セニョール!

     うちら今日この街を出るんだ。

     会えてよかったよ!

     ほんとありがとう! 」


その後おじさんがボソッとひと言。


でもその単語の意味が

一瞬わかりませんでした。



「 チップ 」



ん………???



「 チップ、チップ 」



そこでやっと意味がわかりました。


これまでの自分の行いに対しての

チップが欲しいとのことだったのです。


このタイミングかーーーい


「 いやいや、

     うちらはあのお礼と思って

     日本のお金を渡したんだよ 」


「 そっか、でもチップをくれるか?

     YES or NO?」


なんか納得のいかないこの展開、即答で


「 NOだよ、申し訳ないけどさ 」


するとおじさん、

いつもの無邪気な笑顔を浮かべて



「 オーケー、オーケー!

     まったく問題ない!いい旅をな!」



ズッコケました。

深いです、キューバ


さらなる思い出をありがとう、おじさんよ。



  『 未来のために

      今を耐えるのではなく、

      未来のために

      今を楽しく生きるのだ。』

               チェ・ゲバラキューバ革命指導者)



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コスタリカ&キューバの食事。


親にスゴク感謝してることのひとつに

「 旅人仕様な身体 」に

育ててもらったというのがあります。


「 どこでも爆睡できる 」


「 何でも美味しく食べられる 」


おかげさまで

どんな宿に泊まっても大丈夫だし、

日本食のないツラさを味わうこともなし。


中南米ジャーニーでも

まったくもって困ることはありませんでした。


まぁ、コスタリカキューバ

食べるものに関しては、

日常的にお米が食べられるので

タイ米のようなお米ですが )

難易度は低いのですが。


今回は

現地で食べたものを写真でご紹介!

コスタリカキューバ

比較的似ているので分けずに一緒に。


で、家での食事、定食屋さん、

ちょっと高めのレストランなど

混ざっております。



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とここまで食事の写真を

羅列しておいてなんですが、

一番印象に残った食べ物はフルーツ!

特に、コスタリカのパイナップル!!

衝撃の甘さ!!!

酸味の行方がわからないほどに甘い…

しかも丸ごと一個で¥200くらいという安さ…



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パパイヤとバナナも

これまで食べたことのないほどに甘かったです。


時期がズレたら

これまた激甘なマンゴーが控えているので、

フルーツ好きにとっては

パラダイスですよ、コスタリカ



  『 食べるために生きるな。

      生きるために食べよ 』

                                  イギリスの諺



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