旅、旅、旅。
自分の人生にとって
「 フットボール 」と同じくらい大切なもの、
絶対に手放したくないもの、それは「 旅 」。
このブログのタイトル通り
「 フットボール × 旅 = 素晴らしい人生! 」
なんですね、僕にとっては。
いつからそんなに好きになったんだろう。
初めて行った海外は、
19歳のときにサッカー留学で行ったブラジル。
もちろん初めての外国で、
カルチャーショックは多かったですが、
( 特にずっと先まで見通せる真っ直ぐな道! )
サッカーっていう目的があったから、
まだそんなに旅感覚はなかった気がします。
そう考えると一番最初は20代前半での
2か月間のヨーロッパ5ヶ国放浪かもしれません。
イギリス → フランス → イタリア → スイス
地中海沿いの南仏を経由して、最後はスペイン。
期間は2か月間、
ロンドンin&マドリッドout 、
あとは、なんとなくの経路、
だけを決めて行ったひとり旅でした。
フィオレンティーナの練習や
当時バルセロナにコーチ研修に来ていた
突撃訪問してお話を聴かせてもらったりなんかも。
● 反町さんへの突撃
●羽中田さんへの突撃
でもこのときの旅は、
フットボールが目的ではなかったので、
試合や練習を見れたのも
たまたまその街にいてタイミングがあったから。
それ以外の時間も
そのときの気分やタイミングで決めて行きました。
ロンドンの公園でボーっとしたり、
パリの街をとことん歩き回ったり、
フィレンツェの広場のカフェで手紙を書いたり、
アッシジの丘の上にあるお城で読書をしたり、
モナコやニースの海岸でフランスパンを食べたり、
バルセロナのご飯屋でひとりワインしたり、
各国の宿で出逢った人たちと語り合ったり。
すべてを自分自身で決めていくこと、
日々めまぐるしく世界が変わっていくこと、
相手の言いたいことを言葉以外でも感じとること。
それは旅の面白さでもあり、辛さでもありました。
そう、その両方があるからこそ、
たまらないんだよなー、クセになるんだよなー。
旅をするなかで少しずつ
「 自分が研ぎ澄まされていく 」あの感じ、
ボールを蹴っているときと似てるんですよねぇ。
きっと、それが、
自分のなかでの「 自由 」なんだと思います。
だからフットボールと旅が大好きなんだと思います。
なーんてことを、
この雑誌を読みながら考えていました。
これすっごく面白いー!!
特に、
「 J-Wave 」のパーソナリティも務める
“ 野村訓一さん ” が書いた旅の文章は、
あまりに素敵すぎて、ちょっと悔しさすら・・・
「 i-phone につなぎ、
ブロードウェイを走りながら、
ディスコクラシックを爆音で鳴らす。
交差点でそれに気付いた黒人のおばさんが
ニッコリとして親指を立てる。
サマー・イン・ザ・シティ。
夏の都会はこうでなくちゃいけない。
普段の仮面を取り払って、
湿気のある暑い空気の中を
自由な気分で過ごさなくちゃならないのだ。
何もしていない、
大人の世界で言えば完全に無駄な時間。
ただ通りを意味もなく流し、
ときには大声で流れる曲を歌い、
車の中に流れ込んでくる風に身をまかせ、
言葉さえ発しない。
無駄な時間こそ最も尊い気がする。
無駄を作れるか?
無駄に付き合ってくれる友達がいるか?
年甲斐もなくまたこう考えていた。
こういう時間こそが自由なのだと。
そしてそれに付き合ってくれる友達のことを
俺はとても近くに感じていた 」
旅という言葉にすぐに反応してしまう
遊牧民なみなさん、ぜひぜひチェックを。
『 年を取っても、たまに、ごくたまに、
本当の素晴らしい出会いがある。
幼馴染のような、特別な縁を感じる友達。
俺がいまだに外を出歩き、
金にもならない海外旅を続ける理由は
そんなとこにあるのかもしれない。
同じ場所をぐるぐる回ってるだけでは、
そんな出会いも生まれない 』
野村訓一( 編集者・DJ )