爆発的な気持ち。
ほんと嬉しい光景だったなぁ・・・
「 エリア伊都 」の
幼稚園生&小学1年生の練習試合へ。
初めて見る彼らの対外試合。
動くボールにみんなで向かって行っては
ぶつかり合ったり、相手をかわしたり、
で、ゴールが決まったら「 やった! 」と
ジャンプしながらガッツポーズで喜んだり。
近くにいる子みんながボールに集まってきては
「 ボクがやる~ 」
の大合唱がスタートして、
なかなか始まらなかったり(笑)
いい意味で、とっても本能的。
何かをやりたがるって本当に素晴らしいこと!
そんな中でも
このシーンは特に嬉しい瞬間でした。
相手チームにゴールを許し 0対1 。
ボールをセンターサークル内に戻し、
キックオフの笛を今か今かと待つ彼ら。
ボールの周辺には4人がいました。
そして主審の笛が鳴り、キックオフ。
ところが、なかなか始まりません。
よく見てみると4人共、誰かが自分に
ボールを出してくれるのを待ってるのです。
みんな揃って、
「 そのボールを受けて僕がやってやる! 」
な気持ちがあふれ出ちゃっていて、
けど、誰もボールを出さないから
みんなで前のめりになってるっていう(笑)
いやぁ、嬉しかったなぁ、
みんなのその前しか見ていない姿勢。
自分で何かをやりたがる気持ちの源泉は
日本人にだってやっぱりあるんですよねぇ。
中南米のブラジルや
コスタリカでサッカーをしているとき、
「 その気持ち 」の違いを感じる瞬間が
とにかく多かったのです。
自分と比較して、
日本でやってた環境と比較して、
あまりにも違いすぎて本当にショックで。
そのときは、国民性を理由にしていました。
でも、中南米の国で
サッカーをやってる子供たちと同じように
日本人のまだ小さい子供たちにも
「 何が何でも自分でやりたい! 」
という爆発的な気持ちがあるのはわかった。
ただ、違うのは、
中南米では年齢が上がっていっても、
その気持ちを爆発させ続けてるけども、
日本では年齢を重ねていくと、
どんどん爆発できなくなっていってしまうこと。
それはきっと、
「 ~しちゃダメだろ 」「 ~しろよ 」という
うちら大人が何気なく発してしまう言葉で、
子供の気持ちの通り道にフタをしてしまうから。
それをしないで、
もっと爆発していけるようになったら、
( 大人は多少、大変になるかもしれませんが )
子供たちは人間としても、プレーヤーとしても
自然と個性的になっていくんじゃないかなぁと。
で、その爆発的な気持ちは
ピッチ内では「 決断力 」となって表れて、
それが特に求められるエリア
「 相手ゴール前 & 味方ゴール前 」
でのシュートを中心としたプレーの
クオリティを高めていくんだと思います。
中南米の選手たちに
ゴール前で決定的な仕事をする選手が多いのは
ここと関係してるのかもしれませんね。
何はともあれ、
爆発しようとする子供の邪魔だけは
絶対にしないようにしないとー
『 なんでもいいから、
まずやってみる。それだけなんだよ 』
岡本太郎( 芸術家 )