Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

旅、旅、旅。

 

自分の人生にとって

フットボール 」と同じくらい大切なもの、

絶対に手放したくないもの、それは「 旅 」。

 

このブログのタイトル通り

フットボール × 旅 = 素晴らしい人生! 」

なんですね、僕にとっては。

 

いつからそんなに好きになったんだろう。

 

初めて行った海外は、

19歳のときにサッカー留学で行ったブラジル。

 

もちろん初めての外国で、

カルチャーショックは多かったですが、

( 特にずっと先まで見通せる真っ直ぐな道! )

サッカーっていう目的があったから、

まだそんなに旅感覚はなかった気がします。

 

そう考えると一番最初は20代前半での

2か月間のヨーロッパ5ヶ国放浪かもしれません。

 

イギリス → フランス → イタリア → スイス

地中海沿いの南仏を経由して、最後はスペイン。

 

期間は2か月間、

ロンドンin&マドリッドout 、

あとは、なんとなくの経路、

だけを決めて行ったひとり旅でした。

 

アーセナルASモナコフィオレンティーナ

ASローマFCバルセロナ、Rマドリ―の試合、

フィオレンティーナの練習や

中田英寿 ” がいたペルージャの練習も見れたり、

当時バルセロナにコーチ研修に来ていた

現「 松本山雅FC 」監督の反町康治さんと、

現「 東京23FC 」監督の羽中田昌さんに

突撃訪問してお話を聴かせてもらったりなんかも。

 

 

 ● 反町さんへの突撃

plaza.rakuten.co.jp

 

 

●羽中田さんへの突撃

plaza.rakuten.co.jp

 

 

でもこのときの旅は、

フットボールが目的ではなかったので、

試合や練習を見れたのも

たまたまその街にいてタイミングがあったから。

 

それ以外の時間も

そのときの気分やタイミングで決めて行きました。

 

ロンドンの公園でボーっとしたり、

パリの街をとことん歩き回ったり、

フィレンツェの広場のカフェで手紙を書いたり、

アッシジの丘の上にあるお城で読書をしたり、

モナコやニースの海岸でフランスパンを食べたり、

バルセロナのご飯屋でひとりワインしたり、

各国の宿で出逢った人たちと語り合ったり。

 

すべてを自分自身で決めていくこと、

日々めまぐるしく世界が変わっていくこと、

相手の言いたいことを言葉以外でも感じとること。

 

それは旅の面白さでもあり、辛さでもありました。

 

そう、その両方があるからこそ、

たまらないんだよなー、クセになるんだよなー。

 

旅をするなかで少しずつ

「 自分が研ぎ澄まされていく 」あの感じ、

ボールを蹴っているときと似てるんですよねぇ。

 

きっと、それが、

自分のなかでの「 自由 」なんだと思います。

だからフットボールと旅が大好きなんだと思います。

 

なーんてことを、

この雑誌を読みながら考えていました。

 

 

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これすっごく面白いー!!

 

特に、

J-Wave 」のパーソナリティも務める

“ 野村訓一さん ” が書いた旅の文章は、

あまりに素敵すぎて、ちょっと悔しさすら・・・

 

 

 「 i-phone につなぎ、

   ブロードウェイを走りながら、

   ディスコクラシックを爆音で鳴らす。

   交差点でそれに気付いた黒人のおばさんが

   ニッコリとして親指を立てる。

   サマー・イン・ザ・シティ。

   夏の都会はこうでなくちゃいけない。

   普段の仮面を取り払って、

   湿気のある暑い空気の中を

   自由な気分で過ごさなくちゃならないのだ。

   何もしていない、

   大人の世界で言えば完全に無駄な時間。

   ただ通りを意味もなく流し、

   ときには大声で流れる曲を歌い、

   車の中に流れ込んでくる風に身をまかせ、

   言葉さえ発しない。

   無駄な時間こそ最も尊い気がする。

   無駄を作れるか?

   無駄に付き合ってくれる友達がいるか?

   年甲斐もなくまたこう考えていた。

   こういう時間こそが自由なのだと。

   そしてそれに付き合ってくれる友達のことを

   俺はとても近くに感じていた 」

 

 

旅という言葉にすぐに反応してしまう

遊牧民なみなさん、ぜひぜひチェックを。

 

 

 『 年を取っても、たまに、ごくたまに、

   本当の素晴らしい出会いがある。

   幼馴染のような、特別な縁を感じる友達。

   俺がいまだに外を出歩き、

   金にもならない海外旅を続ける理由は

   そんなとこにあるのかもしれない。

   同じ場所をぐるぐる回ってるだけでは、

   そんな出会いも生まれない 』

            野村訓一( 編集者・DJ )

 

 

片鱗。

 

日曜日のゲームは

先週に引き続き6年生を担当、

「 フェニックスカップ 」という

2日間のフェスティバルに参加です。

 

土曜日の予選リーグを2位であがり、

この日の決勝トーナメント初戦の相手は

1週間前にあったワンデイカップの

初戦と決勝戦で戦った太宰府のチームでした。

 

まさかの、2週間で3試合目となる対戦!

 

tetsufootball.hatenadiary.jp

 

ただ今回は、

キャプテンをはじめとした4人が

ジュニアユースの試合の方に帯同したため、

前回出ていなかったメンバーも出場することに。

 

 

 「 2回やって相手のやり方とか、

   どの選手がキープレーヤーかとか、

   どう対応したらいいかとか、

   出てた選手はもうわかってるよね?

   先週来てなかったメンバーにも伝えてな 」

 

 

結果からいうと「 0対0  PK8-9 」で

惜しくも敗退となってしまいました。

しかしPK戦2周目は久しぶりに見た(笑)

( 8人制での試合なので )

 

攻撃面では

「 相手を見る 」余裕もなく、

個人頼りで偶発的にしか

なかなかチャンスが作れませんでしたが、

ディフェンス面では収穫も多く、

身体のサイズと

スピードで勝る相手への対応は

先週と比べて、

ひとつ上の対応を見せてくれました。

 

前を向いて

スピードに乗ってドリブルしてきた相手に対して、

「 いつ、どう足を出せば奪えるのか 」の判断と技術。

 

中盤のセンターで

サイドからパスを受けようとしてる選手に対して、

インターセプトやトラップした瞬間を狙うための

相手の死角から近づいて行ったポジショニング。

 

特に、

身体能力での勝負となると劣勢になってしまう

ちびっこ軍団の駆け引きの入った対応は、

見ていてなかなかにオモシロイものでした。

 

ディフェンス面での闘争心は

もちろんとんでもなく大事ではありますが、

それがあったうえでの

「 技術 」「 ポジショニング 」「 駆け引き 」

を覚えてくるとディフェンスをすること自体が

苦しいものから楽しいものになっていくんですよね。

 

そんな片鱗を見せてくれた試合でした。



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この日は僕も所属している

エリア伊都 」トップチームの試合があるため、

他のコーチにお願いをして、ひと足先に会場を後に。

 

トップチームは、

福岡地区社会人リーグ5部に参戦中。

 

この日の試合には練習試合を終えた

ジュニアユース&6年生4人が応援に来てくれました。

こうした縦の関係があるのは本当にいいことだなぁと。

 

ま、めっちゃプレッシャーかかりますが(笑)

 

試合は 6対1 で勝利

 

どんだけ振りなのか思い出せないくらいの

11人制でのゴールを決めることもできて

それはそれでもちろん嬉しかったものの、

いまだにしっくりこない試合感覚に

「 んん・・・ 」って感じです。

 

またいろいろ考えることにして

でも考えすぎないようにして( これ大事!) 

次に向かっていきましょ、ワクワクを求めて。

 

 

 

 『 現在に生きることこそが、

   未来に焦点を合わせるための最高のやり方だ 』

     ディエゴ・シメオネ( A・マドリ―監督 )

 

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野球人のコトバ。

 

私アリサカテツ、42歳。

ファミコン世代であり、野球世代。

 

なので、

子供の頃のスーパースターといえば、

三浦カズ ” ではなく “ ランディ・バース ” 。


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阪神タイガース 」の初の日本一や、

バックスクリーン3連発に大興奮したものです。

 

当時やっていたファミコンでも、

( 四角ボタン時代の初期のです )

ファミスタ 」「 燃えプロ 」に、

ベストプレープロ野球 」と野球三昧でした。

 

いつからから、

サッカー、サッカーになり、

ファミコンをはじめとしたゲームをすることも、

野球を見ることも完全になくなったのですが、

Yahooニュースとかで昔の選手の名前が出てくると

思わずチェックしてしまったりはします。

 

で、それを読んでると、

インスパイアされるものが結構あるんですよね。

 

僕の場合なんかは、

「 サッカー 」や「 指導者 」という文脈から。

 

つい最近

じんわーり来たものを2つご紹介させてもらいます。

 

 

 

まずは、元「 巨人 」の “ クロマティ ” 。



「 このことは言わせて下さい。

     私はテレビなどで

     日本のプロフェッショナルの野球の

     レベルを見ていてがっかりしています。

     レベルダウンしています。

     野球に対する関心、

     ファンの熱意は健在です。

     しかし、競技面でのレベルは

     少し落ちてますね。

     進化という部分というか、

     メンタル面の部分なのか、

     日本の野球はワンパターンと

     言ってもいいかもしれません。

     日本の野球はずっと同じで、

     サプライズというものが欠けています。

     言うなれば、全てが予想可能なのです。

     先頭打者がヒットを打てば、

     次の打者はバントする。

     驚きという要素、

     本能と呼ぶべきものが足りません。

     ベースボールと野球はリズムが違いますね。

     依然としてあまりに

     組織立っているというか。

     ですから、私は選手の自己表現を

     もっと見たいと思っています 」



 

彼が思う日本野球の問題点と、

日本サッカーの問題点が一緒なんだなと。

 

 

「 本能と呼ぶべきもの 」

 

 

を今の日本社会の中で

どうやって生かしておくのか。

 

これは競技の性質上、

サッカーの方がめっちゃ切実な問題・・・

うちら大人のスタンスが問われるんだろうなぁ

 

 

 

そして、もうひとり、

こちらは僕が見ていた時代の選手ではないですが、

プロ野球界のスーパースター “ 松井秀喜 ” 。




「 考え抜くのが当たり前だと思っていた。

     それが今の仕事に

     役立っているかは分からない。

     打撃技術の向上や不振からの脱出は

     何か違うことで解決できる問題でない。

     自分の頭で考える以外に道はない。

     考え抜くしか何かを導き出す方法は

     ないと思ってきた。

     指導する立場となって感じるのは、

     悪い点を指摘するのは簡単だということ。

     打撃を見ればすぐ気付くし

    『こうすればいいのに』と言える。

     でも指摘されてそれを直す術を

     選手が持っているかと言ったら、

     持っている選手はほとんどいない。

     変わる必要性を選手にどう気付かせ、

     納得させて改善するか。

     コーチが見て良くなったと評価できる形で、

     かつ選手自身の感覚でもいい

     と思えるものを導き出さなければいけない。

     指導するうえで一番難しい部分だ

     指摘することと、

     変わるように導いてやることは全く別で、

     両方やって初めて指導者と言える。

    『こうなっているから、こうしろよ』

     と指摘するだけの指導者なら、

     はっきり言って簡単だ。

     本当に賢い選手はいるのかもしれないけど、

     普通は『じゃあどうしたらいいの』となる。

     この仕事を3年間やって

     難しさを痛感している。

     納得させて本人が変わるように持っていく。

     それは日本語を駆使したとしても難しい。

     自分が突き当たっている壁かなと思う 



 

いやぁ、この人は引退してからも、スゴイ!

 

 

 「 悪い点を指摘するのは簡単だということ 」

 

 

 「 指摘することと、

   変わるように導いてやることは全く別で、

   両方やって初めて指導者と言える 」

 

 

って、ほんとそうだなと。

相手の成長をとことん考えてるからなんでしょうね。

 

 

 

あ、そう、野球ものだと、

今は「 オリックス 」の二軍監督を務める

田口壮 ” のこの連載、かなーりオススメです!

 

 

www.1101.com

 

 

こうして野球ものに興味もてるのも、

やっぱ小さい頃に好きだったからなんだろうなぁ。

 

これまでの人生で興味もったものが

だんだんと混ざりあってきていてオモシロイー!

 

 

 

 『 大切なのは、

   自分の持っているものを活かすこと。

   そう考えられるようになると、

   可能性が広がっていく 』

       イチロー( メジャーリーガー )

 

 

小さな成長。

 

台風一過となった先週の月曜日、

エリア伊都 」の6年生チームは、

太宰府市で行われたワンデイカップに出場。

 

会場となった人工芝のグラウンドは、

高台にあって解放感いっぱい!

 

しかも着いたときには

台風の名残がまだあったせいか、

「 青空と雲のハーフ&ハーフ 」

という不思議な光景が広がっていました。


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じつは初めて見る6年生の試合。

なので、最初の試合前には、

 

 「 こっちからは何も言わないからさ、

   いつもやってるようにやってみてよ 」

 

とだけ言って、キックオフ。

 

早い時間帯に、

DFライン裏への抜け出しから先制ゴールをゲット。

 

でもその後は

奪ったボールを判断なくただ前に蹴ってしまい、

ひたすらボールロストの繰り返し。

 

ポジションバランスはどんどん崩れていき、

カウンターを食らいやすくなり、

ついには同点ゴールを決められ、ハーフタイムに。

 

 「 いつもと比べてどうだった? 」

 

そう聞く僕に対して、

 

 「 ボールがつなげなくて、

   失ってばかりで全然ダメでした 」

 

僕からは気になっていた点をひとつだけ質問。

 

 「 相手のシステムって何だった?

   そのことでどこのポジションの選手が

   フリーになりやすかった? 」

 

後半が始まると、

フリーになりやすかったサイドバックの選手が

積極的にボールを受けるようになり、

チーム全体も連動できるようになって、

意図的にチャンスを作り出せるようになりました。

 

ただ、ゴールは決められず。

そして、身体能力の高い相手のFWに対応できず。

終了間際、その選手にゴールを決められ、

1対2と黒星スタートとなってしまいました。

 

この世の終わりかのような

絶望的な表情を浮かべる子供たちの表情が気になり、

5分ほど放置してから、

みんなに集まってもらいました。

 

 「 今日は大会だし、

   結果はもちろん大事だけど、

   勝ったからオーケーじゃないし、

   負けたからダメというわけでもなくて、

   その試合で何ができて、

   何ができなかったかを

   いつもちゃんと考えて、

   それを次の試合に

   生かしていくことが大事なんだよ 」

 

 「 勝てたときって、

   いいプレーが頭に浮かびやすいから

   まず何ができなかったかを考えた方がいいし、

   逆に負けたときは、

   良くなかったプレーばかりを

   考えてしまうだろうから、

   何かできたプレーを

           まず思い浮かべるといいよ 」

 

 「 みんなのサッカー人生は

   今日が最後じゃないし、

   来週の試合が最後でもないし、

   全日本が最後でもないし、

   高校サッカーが最後でもなくて、

   これからずっと続いていくんだ。

   だからこそ、勝っても、負けても、

   それをきっかけにして成長していくことが

   何より一番大事なんだよ 」

 

 「 勝って浮かれて

   何も考えないのは当然ダメだけど、

   負けて落ち込んで

   何も考えないことも同じくらいダメだよ。

   成長していく種を見つけていこう 」

 

で、みんなに、

個人として、チームとして、

それぞれの良かった部分と良くなかった部分を

考えてもらい、全員に発表をしてもらいました。

( この日の全試合の後で実施 )

 

次の試合には 4対0 で勝ち、

なんとか滑り込みでグループ2位に。

そして準決勝も 7対1で勝利して、決勝戦へ。

内容的にも少しずつ上乗せしていけました。

 

決勝の相手は、うちが初戦で負けたチーム。

 

それまでは

先発メンバーを変えながらやっていたのですが、

この試合はあえて初戦と同じメンバーでスタート、

交代するメンバーも同じでやることにして、

子供たちにもそのことを伝えました。

 

1試合目と比べて

パスを受ける前の準備ができるようになり、

自然と「 相手を見る 」こともできるようになって、

少しだけ余裕が生まれるようになりました。

 

前半のうちに先制したものの、

後半開始すぐ集中できていない隙を突かれ同点に。

 

でもよかったのは、その後に崩れなかったこと。

 

息を吹き返した相手のプレスに怯むことなく、

それまでと同じようにいい準備をして攻撃ができて、

あと、身体能力の高いFWの選手に対しての対応を

マークしていた選手個人ができるようになり、

周りもまたカバーリングで対応できるようになり。

 

彼らが見せた「 小さな成長 」でした。

 

後半なかばに、

2ゴールを奪うことができ、試合は 3対1 で勝利

優勝することができました。

 

エリア伊都に関わってから初優勝!嬉しいー!!

 

けど、そんなことよりもなによりも、

彼らが一日で見せてくれた小さな成長が、

ただただ、めっちゃ嬉しいー!!!!!

 

子供たちには「 可能性 」しかないんだ。

 

それをあらためて教えてもらった一日となりました。

 

また次に向かって~

 

 

 

 『 プロでミスしたシュート9000本、

   負けたゲーム約300、

   ウィニングショットを外したこと26回、

   今までミスしてきた。

   何度も、何度も、何度も。

   だから、おれは成功する 』

    マイケル・ジョーダン( 元NBAプレーヤー )

 


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自由人の集まり。

 

今どきの若者はスゴイですよ、みなさん。

 

地域や社会を良くしていくために

自分にしかできないプロジェクトを考えていく

マイプロジェクト 』という高校生が主役の活動。

 

そのスタートアップ合宿となる

 九州カイギ@北九州 」に

各分野のプロフェッショナルな大人、

という仰々しい役回りで参加してきました。

 

役割は、

プロジェクトをつくっている高校生たちの

気になるあれこれについて相談に乗るというもの。

 

「 マンツーマンで30分 」× 4人 の相談事。


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これ、めっちゃ楽しくて、めっちゃ疲れた!!

 

本気で考えて、本気で悩んで、本気で向き合って、

高校生たちのその「 本気感 」のエネルギーを

同じ会場で浴びてるだけでもスゴイのに、

初めて会ったその高校生のど真ん中な気持ちに

真っ向から向き合うのでヘロヘロにもなるなと・・・

 

でも、もちろん嫌な疲労感ではなく、

充実感も混じった爽やかな疲労感ではあるのですがー

 

自分の心の

深い部分にまで触れに行く様々なプログラムを通して

見栄や体裁などの余計なものを放てていて、

みんな「 自由 」でいられていて

本当に美しかったなぁ。

 

「 自ら 」に「 由る 」こと。

その「 自由 」の状態からすべてを始めること。

 

そう、自由になるには、

自分の良い部分だけじゃなくて、

できれば目を逸らしたい嫌な部分とも向き合って

それを受け入れていかないといけないから

精神的に結構ツライんですよね・・・

 

僕の場合は、

大学を1年で中退して行った

ブラジルでのサッカー留学時代、

22歳くらいで行った

2か月間のヨーロッパ放浪ひとり旅、

サッカー指導を辞めて

選手を目指して飛び込みで渡ったコスタリカ

なんかはとことん自分と

向き合わざるを得なかったので

当時は本当にきつかったんですよねー

 

でも「 生きてる実感 」を

感じられていたことも事実で。

 

今こうして振り返ってみると、

その時々の自分は「 自由 」でいられたんだなって。

 

そうした経験を重ねてくると、

そんな自分の状態が嬉しくなってきて、

日本にいても、外国にいても、関係なく、

自然とそれを求めにいく自分になっていました。

もちろんまだまだ不自由なことの方が多いですがっ。

 

そう、九州カイギは高校生だけでなく、

関わっている大人の人たちが

そういう意味での「 自由人 」ばかりで。

 

話しかけに来てくれた教員の方と、

立ち話で教育の話しをしていたらバシッとハマって、

「 ああ、これはずっと続いていく出逢いだぁ 」

なんてこともあったりで。

 

「 自ら 」に「 由る 」こと。

その「 自由 」の状態からすべてを始めること。

 

自分の場合はやっぱりそれを、

フットボールの場所でまずは生み出していきたいです。

 

高校生たち、本当に本当にありがとう!

 

今どきの若者はスゴイですよ、みなさん。

 

 

 

 『 おまえさん、

   あんまりおまえさんが誰かを崇拝したら、

   ほんとの自由はえられないんだぜ 』

           スナフキン( 自由な旅人 )

 

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ショートショート。

 

福岡県内5つの街での開催となった

ショートショートフィルムフェスティバル

 

糸島市はそのうちのひとつに選ばれ、

筑前前原の商店街で

この日限りのオープンとなる

6つのミニ映画館での上映と、

今年のゴールデンウィークに開催された

いとシネマ 」スタイルでの野外上映、

と2日間に分けての開催となりました。

 

商店街での第1回目は9/16に終わったのですが、

ラブロマンス 」がテーマのミニ映画館を

僕と光葉が支配人として関わらせてもらいました。

 

まさかの支配人!

しかも、まさかのラブロマンス!!

 

どっちかっていうと、

矢沢永吉イチローのドキュメンタリーで

とことん盛り上がる二人なのにな・・・(笑)

 

うちら担当のミニ映画館の場所は、

普段は休憩所として使われている「 寄り合い処 」。


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ここでラブロマンスの短編7本を

昼・夕方・夜と3回上映する他、

僕が撮った写真に光葉が詩を載せたものを

展示する「 いと恋のコトバ 」と、

光葉と村上研二さんによる詩の朗読、

そして、スンミさんに歌ってもらう

「 いと恋ミニライブ 」を企画しました。


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なんとも不思議な感覚に包まれた1日でした。

 

ものすごく楽しかったんです、

充実感でいっぱいだったんです。

 

映画を楽しんでくれたお客さんは多かったし、

ミニライブ後は幸せな空気で満たされていたし、

スタッフの人たちとも心地よく話せたし。

 

でもなんかフワフワした感覚がずっとあって。

 

それはたぶん「 半年 」にあるんです。

 

こんなオモシロイ映画祭に声をかけてくれ

やりたいことを好きにやらせてくれ、

うちらの企画に喜んでゲスト参加してくれ。

 

なかなか感じることのできない充実感!

けど、うちらまだ移住して半年なんですよね・・・

 

その事実を思い出すたびに、

ここまでの信じられない展開にあらためて驚き、

糸島の人たちのオープンマインド具合にさらに驚き、

フワフワ、フワフワしちゃったんだと思います。

 

関わってくれたみなさん、どうもありがとうでした!!

 

 

 

 『 終わりというものはない

   始まりというものもない

   人生には無限の情熱があるだけだ

   始まりと思うのも自分

   もう終わりだと思うのも自分 』

       フェデリコ・フェリーニ(映画監督)

 

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強いボールを蹴ること。

 

この日の小学生練習は3・4年生の担当、

「 強いボールを蹴る 」ことを中心に。

 

練習前の彼らは大体いつも、

ゴールに向かってシュートを打っています。

低学年のときから身体もちょっと大きくなり、

ボールが前よりも遠くへ飛ぶようになったことに

快感を覚えているからかもしれませんね。

 

最初は止めたボールを

GKのいるゴールに向けて強いシュート。

それぞれ何本か蹴ったところで

みんなに集まってもらい、

僕のiPhoneで映像を見せることにしました。

 

ベッカム ” のプレー集を数分だけ。

 

 

 「 うおー、すげーーー 」

 

 「 知らないなぁ、この選手、誰? 」

 

 「 なんであんな強いシュート打てるんだろ 」

 

 「 お父さんが大好きなベッカムだ~ 」

 

 

そして、またシュート練習に。

で、また何本か蹴った後、集まってもらい、

今度は一人ひとりのキックを動画で撮ることに。

 

張りきりすぎてるやつは予想通り、

思いきってすっ転んでくれましたが(笑)

 

この後にやった3チームでのゲーム練習の

やってないチームにその動画を見せ、

キャッキャ言いながらそれを見ては

またそれぞれキックの練習をしていました。

 

もうだいぶ前になりますが、

ドイツでコーチをしていた指導者の講習会で、

こんな話しを聴いたことがあります。

 

 

 「 ドイツの選手が

   あれだけ強くて正確なシュートが打てるのは、

   小さい頃から蹴ってるからじゃないですかね 」

 

 

 「 子供たちは自分の蹴ったボールの

   飛んでいく軌道やスピード感を

   無意識に見てるんですよね。

   それが前より増してるとすごく快感で、

   さらにその先を見たくなって

   どんどんと追い求めていくんだと思います 」

 

 

 「 正確性ももちろん大事ですが、

   まずは、より遠くに飛んでいく快感、

   より速く飛んでいく快感を覚えさせるために

   強いボールを蹴らせることも

   大事ではないでしょうか?

   ドイツではまだパワーがない

   子供たちのためにボールの空気を少し抜いて

   わざと飛びやすくすることもあります 」

 

 

確かに子供はそのプレーに快感を覚えれば、

こっちが言わなくたって、いつまでもやりますよね。

あ、でもそれは子供だけじゃなくて、大人もか。

 

快感はその人の内側からしか湧いてこないものだから、

指導者としてはどうやってその快感が生まれるような

練習設定や空気感を作り出すのか、なんでしょうね。

 

そう、このお話を聞いてもうひとつ思ったことは、

 

 

「 強いボールを蹴ること 」≒「 自分を解放すること 」

 

 

思いっきり強いボールを蹴るとなると、

身体の部位すべてを総動員して蹴らないといけない。

メンタル的にも迷っていられないし、熱量も必要。

 

自分を解放せざるを得ないんじゃないかと。

 

今の時代の日本社会を考えると、

このことってすごく必要じゃないかと思うんです。

 

2年前に行われた

「 U-12 ジュニアサッカー ワールドサッカーチャレンジ 」

で見て激しく印象に残った

アルゼンチンチームについて書いた当時の記事に

そんなことを書いていました。

 

 

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「 U-12 ジュニアサッカー ワールドチャレンジ 」

予選リーグの3試合だけ観に行ってきました。

 


FCバルセロナ 」「 RCDエスパニョール 」の、

個人として、チームとしての技術・戦術レベルの高さは、

サッカー脳を刺激されまくって大いに楽しかったのですが、

激しく印象に残ったのはやっぱり、

アルゼンチンの「 デポルティーボ・カミオネーロス 」!

 


バルサエスパニョール、

Jリーグの下部組織のチームのような

綺麗なパス回しができるわけではなく、

どちらかというと戦闘的。

おじいちゃん監督はずっと

檄を飛ばしながら、審判に文句を言いながら、

そして選手たちはそれに呼応するように激しいプレーを。

決してスマートではないし、エレガントでもない。

でも、熱い。笑っちゃうくらいに、気持ちよく熱い。

 


いきなりワンプレー目の流れから先制、

でも自力に勝る大宮アルディージャ

ボールを支配されて同点。

その後も押されまくりながらもなんとか耐え、

後半の半ば過ぎにめっちゃ思い切りのいい

ロングシュートで勝ち越し、2対1で勝利

 


この試合展開も熱かったですが、

それ以外でもビックリする熱いことだらけ!

 


大会の登録背番号が決まっているのに、

ぽっちゃりFWの少年は

この試合は9番がいいとゴネて結局代えたり、

おじいちゃん監督はテクニカルエリアのマーカーを

足で徐々に広げては第4審判と言い争いになってたり、

勝ち越しゴールを奪った瞬間、あまりの嬉しさで、

ベンチメンバーがピッチ内に入って来て一緒に喜んだり、

それの先陣を切ったのがじつはヘッドコーチだったり、

ゴールを奪った少年は感情の高ぶりで涙を流しちゃってたり、

リードしてからの残り時間は監督もコーチも、

テクニカルエリアどころかピッチに入って指示を出してたり。

 


漫画か!ってことばかり(笑)

 


でもちょっと

考えさせられちゃいましたね、あの「 解放 」具合には。

日本の社会ではもちろん、

あそこまで全開になることは難しいけども、

でも、子ども時代に一体どれだけ

「 解放 」させてもらえてるのかなって。

 


日本の今の社会って、残念だけども、

あれをしちゃいけない、これをしちゃいけない、

っていう窮屈な空気がありますよね、それは学校にも。

だからどうしたって子どもたちは

「 何かをやろう 」って気持ちより、

「 何かをやらかさないようにしよう 」

ってなると思うんです。

 


しかもその上で、

こうしきゃいけないという規則や

決まりやルールにも縛られるんだから。

 


そんな今の日本の社会だから、

ココロのネジを「 締めるような教育 」より

「 緩めるような教育 」をしていった方が

いいんじゃないかなと。

 

それでちょうど、

ココロのバランスが取れる気がするんですよねぇ。

 


サッカーの現場でよく感じるのですが、

欧米や中南米のように個人主義がしっかりと根づいていて、

一人ひとりの意見を持つことや

主張することが当たり前な社会では、

その調和を保つためのルールや規律が

強調されてもいいと思うのです。

 

それできっと、

個人とチームのいいバランスが保てるはずだから。

 


でも日本の場合はその前提からして違っているし、

インターネットが普及してからくらいの

加速した閉塞感を考えたら、

子どもたちのココロを緩めてあげて

「 解放された自分の存在 」に

まず気づかせてあげた方が

いいんじゃいかなとボクは思っています。

 


しかもね、

そこにしかない「 自由 」を感じちゃったら、もうねーー。

 


本当に本当にいいもんを見させてもらいました、

解放軍団デポルティーボ・カミオネーロス、グラシアース!!

 

 

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せっせとやれることからやっていきましょ。

 

この日の練習を終えると、

つい最近「 FCバルセロナ 」に移籍した

デンベレ ” のようなしなやかさを持つ

5年生のレフティー君がやってきて、

 

 

 「 アリサカコーチ、

   3・4年生の練習でキックの映像を撮ってたの?

   さすが、東京出身だなーーー 」

 

 

って、東京は関係ないわ(笑)

 

しっかし、綺麗な夕陽でした。

 

 


 『 電気より、蒸気より、原子力より、

   強い動力がある。“ 意志 ” の力だ 』

    「 マンチェスター・U 」監督 モウリーニョ

 


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