Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

小さな成長。

 

台風一過となった先週の月曜日、

エリア伊都 」の6年生チームは、

太宰府市で行われたワンデイカップに出場。

 

会場となった人工芝のグラウンドは、

高台にあって解放感いっぱい!

 

しかも着いたときには

台風の名残がまだあったせいか、

「 青空と雲のハーフ&ハーフ 」

という不思議な光景が広がっていました。


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じつは初めて見る6年生の試合。

なので、最初の試合前には、

 

 「 こっちからは何も言わないからさ、

   いつもやってるようにやってみてよ 」

 

とだけ言って、キックオフ。

 

早い時間帯に、

DFライン裏への抜け出しから先制ゴールをゲット。

 

でもその後は

奪ったボールを判断なくただ前に蹴ってしまい、

ひたすらボールロストの繰り返し。

 

ポジションバランスはどんどん崩れていき、

カウンターを食らいやすくなり、

ついには同点ゴールを決められ、ハーフタイムに。

 

 「 いつもと比べてどうだった? 」

 

そう聞く僕に対して、

 

 「 ボールがつなげなくて、

   失ってばかりで全然ダメでした 」

 

僕からは気になっていた点をひとつだけ質問。

 

 「 相手のシステムって何だった?

   そのことでどこのポジションの選手が

   フリーになりやすかった? 」

 

後半が始まると、

フリーになりやすかったサイドバックの選手が

積極的にボールを受けるようになり、

チーム全体も連動できるようになって、

意図的にチャンスを作り出せるようになりました。

 

ただ、ゴールは決められず。

そして、身体能力の高い相手のFWに対応できず。

終了間際、その選手にゴールを決められ、

1対2と黒星スタートとなってしまいました。

 

この世の終わりかのような

絶望的な表情を浮かべる子供たちの表情が気になり、

5分ほど放置してから、

みんなに集まってもらいました。

 

 「 今日は大会だし、

   結果はもちろん大事だけど、

   勝ったからオーケーじゃないし、

   負けたからダメというわけでもなくて、

   その試合で何ができて、

   何ができなかったかを

   いつもちゃんと考えて、

   それを次の試合に

   生かしていくことが大事なんだよ 」

 

 「 勝てたときって、

   いいプレーが頭に浮かびやすいから

   まず何ができなかったかを考えた方がいいし、

   逆に負けたときは、

   良くなかったプレーばかりを

   考えてしまうだろうから、

   何かできたプレーを

           まず思い浮かべるといいよ 」

 

 「 みんなのサッカー人生は

   今日が最後じゃないし、

   来週の試合が最後でもないし、

   全日本が最後でもないし、

   高校サッカーが最後でもなくて、

   これからずっと続いていくんだ。

   だからこそ、勝っても、負けても、

   それをきっかけにして成長していくことが

   何より一番大事なんだよ 」

 

 「 勝って浮かれて

   何も考えないのは当然ダメだけど、

   負けて落ち込んで

   何も考えないことも同じくらいダメだよ。

   成長していく種を見つけていこう 」

 

で、みんなに、

個人として、チームとして、

それぞれの良かった部分と良くなかった部分を

考えてもらい、全員に発表をしてもらいました。

( この日の全試合の後で実施 )

 

次の試合には 4対0 で勝ち、

なんとか滑り込みでグループ2位に。

そして準決勝も 7対1で勝利して、決勝戦へ。

内容的にも少しずつ上乗せしていけました。

 

決勝の相手は、うちが初戦で負けたチーム。

 

それまでは

先発メンバーを変えながらやっていたのですが、

この試合はあえて初戦と同じメンバーでスタート、

交代するメンバーも同じでやることにして、

子供たちにもそのことを伝えました。

 

1試合目と比べて

パスを受ける前の準備ができるようになり、

自然と「 相手を見る 」こともできるようになって、

少しだけ余裕が生まれるようになりました。

 

前半のうちに先制したものの、

後半開始すぐ集中できていない隙を突かれ同点に。

 

でもよかったのは、その後に崩れなかったこと。

 

息を吹き返した相手のプレスに怯むことなく、

それまでと同じようにいい準備をして攻撃ができて、

あと、身体能力の高いFWの選手に対しての対応を

マークしていた選手個人ができるようになり、

周りもまたカバーリングで対応できるようになり。

 

彼らが見せた「 小さな成長 」でした。

 

後半なかばに、

2ゴールを奪うことができ、試合は 3対1 で勝利

優勝することができました。

 

エリア伊都に関わってから初優勝!嬉しいー!!

 

けど、そんなことよりもなによりも、

彼らが一日で見せてくれた小さな成長が、

ただただ、めっちゃ嬉しいー!!!!!

 

子供たちには「 可能性 」しかないんだ。

 

それをあらためて教えてもらった一日となりました。

 

また次に向かって~

 

 

 

 『 プロでミスしたシュート9000本、

   負けたゲーム約300、

   ウィニングショットを外したこと26回、

   今までミスしてきた。

   何度も、何度も、何度も。

   だから、おれは成功する 』

    マイケル・ジョーダン( 元NBAプレーヤー )

 


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