Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

小学生合宿@千葉県。

 

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ゲストコーチとして参加させてもらった

東京のクラブチーム「 INAC多摩川 」の千葉県合宿。

 

あれやこれや、

とーーーっても有意義な2日間となりました。

 

まず宿泊した宿「 サンセットブリーズ 」。

海の目の前という

絶景フットサル場も併設していて、

部屋はもちろんオーシャンビュー!


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で、練習&試合をしたグラウンドは、崖ビュー!


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ポルトガル「 ブラガ 」の

スタジアムを思い出したなぁ。

 

今回の合宿に向けての僕の役割として

チーム代表の佐藤さんから

この3つをお願いされていました。

 

 

 ① 選手の観察、また観察の中で、

  「 伝えたいことを

             伝えたいように伝えて 」ください

 

 ② 夜のミーティングで、

   今の有坂さんが思うこと、

         想うことを話してください

 

 ③ 3年生、また5年生の実技指導

  ( これは状況によると思いますが )

 

 

実際にやらせてもらって

感じたこと、思ったこと、考えたこと、

それについて合宿後に

佐藤さんへ送ったメールを

そのまま掲載してみようと思います。





合宿に呼んでいただき
ありがとうございました!

僕個人としましては、
2学年だったことで違いがハッキリと見え、
それが思考するきっかけにも繋がった、
とてもとても有意義な合宿でした。

5年生は、
みんなの前でも話したように前回と比べ、
明らかに「 逞しさ 」が増したことを
感じました。

ボールの奪い合いの場面での
「 逃げない姿勢 」や「 連続性 」、
攻撃時のプレーでの「 決断力 」に
そこが表れていると思いました。

様々な経験から「 自信 」と「 自覚 」が
上乗せされたのかもしれませんね。

特にセイヤの成長には目を見張りました。

ボールを持ちながら
相手の動きを見極める繊細さと、
ゴール前に入っていくときやシュートのときの
ダイナミックさが両立されているところが。

終わってから
「 コーチから見て
     どのゴールが一番よかった?」
と聞かれたので、
あえて左足のパンチあるシュートではなく
「 他の選手が打ったシュートをGKが弾くのを
     予測して長い距離を走って詰めたゴールは
     とにかく最高だったよ!」
と話しました。

ボールを持ったときにしか
仕事ができない選手にはなってほしくない
と思ったので。

あと
「 中に切れ込んだら切り返して
     左足のシュートも悪くはないけど
     右足のシュートも思い切って
     チャレンジしてみなよ 」
と種を蒔いておきました。

その後に一本チャレンジしていたので
心には届いてると思います。

あとは、ユウダイに
「 ゴールを奪える選手に
    どんどんなっていってな 」

アキラに
「 相手から奪ったボールの先に
    人がたくさんいるなら
    逆のスペースに展開することで
    みんな楽にプレーできるよ 」

アレクサンダーに
「 一方的に攻めていて
    ボールがあまり来ない試合で
     1・2回くるピンチのときに
    しっかりと守れるGKこそ
    本当に素晴らしいGKだから
    それを目指してな 」

と種蒔きしてあります。

3年生は初めて見ましたが、
子供らしい「 野性味 」にあふれていて
大きな大きな可能性を感じました。

2日目までの練習に身が入らない光景と、
最終日の朝練で先に出てきて
みんなでボールを蹴っていた光景の
一番の違いは、
前日夜のミーティングで
キャプテンを決めたり
試合に向けての話しをしたことで
「 チームで試合に勝ちたい 」という
「 ワクワクした欲求 」が
生まれたことだったのかなと思います。

それを指導者側が
どれだけ生み出してあげるか、
は今の彼らには特に大事かもしれませんね。

その気持ちで試合をやったら
新たなワクワクした欲求
どんどん湧き出してくると思うし、
そこからやっと
「 サッカーに対しての姿勢 」
へのアプローチは
スタートできるんだと思います。

朝練で
リョウタコーチがコートに入ったとき、
子供たちが自然と彼の周りに
集まってきたこと、
リョウタコーチにはそこを目指して
やっていってもらえたらなぁと。
本人には帰り際、その話しはしました。

相手のやり方を見ながら
自分たちのフォーメーション等を
子供たちに話して、変化させていた
佐藤さんのアプローチは
本当によかったと思いました。

実際、試合中に子供たちは、
相手をその角度からよく観察していて、
試合の中でも話しをしていました。
個人的にもすごく参考になりました!

あと前の合宿と比べて全体的に
「 説明 」より「 質問 」が多かった印象です。
だからか、子供たちの動きが
前よりも「 自然 」に見えました。

気になったのは、
これは僕が関わっている
福岡のチームでもそうなのですが、子供たちが
「 あらゆることにコーチの許可を求めてくる 」ことです。

それはやっぱり
「 やりたいか、やりたくないか 」より
「 やっていいか、いけないか 」
が考えの根本に
なってしまっているからなんだと思います。

特に5年生にそこを強く感じました。

それは成長していく上で
決して悪いことではないと思いますが、
これが強くなればなるほど
「 生きるエネルギー 」は
どんどんと低下していってしまうんですよね…。

日本の社会や日本の大人の多くが
「 やっていいか、いけないか 」を
子供たちに求めてしまいがちな今の時代、
子供たちのエネルギーを湧き立たせていくために
「 サッカーの現場だからこそできること 」
があるんだろうなということを
ずっと考えていて、
合宿が終わった今も考えています。

まずは
「 子供のやりたがる気持ちを
     指導者が封じ込めないこと 」
なのかなと思います。

例えそれが失敗に終わると予測できても、
面倒くさいことになると予測できても。

最終日の朝練ミニゲーム
3連勝チームにアイスクリームプレゼント、
を始めた後に5年生たちが
かなりムキになって野性味があふれたのには
ちょっと安心しました。

ミーティングでうちの母親の話しをして、
みんなにもそれぞれ考えてもらったのは、
親元を離れた非日常の環境の中で、
日常にある幸せを実感してくれたらなと
いう理由からでした。

その実感は心を透明にしてくれるだろうし、
そうなることでサッカーもまた
当たり前なものではないんだ
ということを小さくでも
感じてもらえたらいいなぁと。

で、それを親御さんにも伝えられたら
その透明感の輪が広がるかなと思い、
紙に書いて提出
という形を取らせてもらいました。

でも使うかどうかは
佐藤さんが判断してください。
まったく変な気は使わないでください。
よろしくお願いします!

以上になります。

またお会いできることを
本当に楽しみにしています!

どうもありがとうございました!!



 

外部のコーチだからこそできること、

それをずっと考えていて、

実際どこまでできたかはわかりませんが、

みんなが何かを感じてくれていたら嬉しいなぁ。

 

佐藤さん、スタッフのみなさん、

素敵な時間を本当にありがとうございましたー!!

 

 

 『 どの子供も天才です。

   でも “ 狂気 ” も持ちあわせている天才です 』

                永六輔( タレント )

 

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