Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

フィデル・カストロ。


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11月中旬からコスタリカを一度離れ、

2週間ほどキューバへと行ってきました。


ずっと訪れたかった国のひとつ。


想像していた以上に

印象的なことがいっぱいの旅となりました。


しかもまさかあんな

「 歴史的事件 」に遭遇するなんて。


フィデル・カストロ元議長の死去。


それを知ったのは

10日振りくらいに見た

インターネットニュース。

キューバWiFi環境が劣悪なため)


そのときに泊まっていた宿では

テレビをつけていなかったので

まったく気づかず。

数時間前に発表されたとのことでした。


フィデルキューバ国民は親しみを込めてこう呼んでいます)

のこれまでの功績については

大枠では知っていました。


チェ・ゲバラと共に

キューバ革命を成し遂げ、

長らくキューバの最高指導者として

アメリカと対しながら

社会主義国家を牽引してきたということ。


でも彼が、

革命前には弁護士をしていたことや

元々は社会主義者ではなかったこと、

実母や娘から絶縁されていたことなどの詳細や

彼自身の歴史については

死去後に初めて知りました。


キューバを離れる2日前、

ちょうど滞在していた首都ハバナ

行われた追悼行事へ。


弔問に訪れた人たちの長蛇の列。



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僕たちもそこに並ぶことに。

若い人、年配の人、家族連れの人、

軍服をまとった人、外国の人、

様々な人たちが灼熱の太陽の下、

静かに列が進むのを待っていました。


どうして自分は

この列に並んでいるのだろうか。


暑さで意識が朦朧としながら、

そのことをずっと考えていました。


伝えたい感謝がある。

でもそれは何に対して?


そのとき思ったのは、

自分がキューバという国にいるのはきっと、

フィデルが思い描き、

少しずつ作り上げていった

キューバという国に惹かれたからだということ。


お金やモノが中心ではない

「人間」がハッキリと見える国。


そしてもうひとつ、

これが大きいと思うのですが、

フィデル・カストロという人物に

大きくインスパイアされてきたんだということ。


彼が成し遂げてきたことは

亡くなった今も激しい賛否両論があるし、

僕自身もすべてが素晴らしい!

というわけではないです。


けど間違いなく、

インスパイアされてきたのです。


たぶんそれは彼の「 生き様 」から。


自分や自分たちが信じるものが

どんなに小さく、少数派だったとしても、

それを貫いていくんだという姿勢。


そして私利私欲に踊らされることなく、

そこを目指した姿勢。


彼は生前ずっと言い続けてきたように、

道路や広場に自分の名前を使うことや、

自身の記念碑や銅像の制作を禁止することを

遺言でも伝えたんだそうです。


革命の同志

チェ・ゲバラのものは作ったにも関わらず。


そんな彼の生き様に、

これからもずっと

インスパイアされていくんだと思います。


最後の最後に、

彼の地にいられたことに感謝を込めて。


R.I.P Fidel Castro.



 『 私の考えは借り物ではない。

      私は自分自身の独裁者であり、

      国民の奴隷である。 』

                      フィデル・カストロ



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