Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

愉快なこと@コスタリカ。

 

僕が15年間ほどコーチをしていた

「 都立石神井高校 」サッカー部の教え子たちは

自分の気持ちに素直に従った選択をして

生きてるやつがとても多いのです、嬉しいことに。

 

やつらが高校を卒業するときには

 

 「 今度会ったときには

   石神井サイコーでしたよ、戻りたいですよ、

   とか言わないでくれよな、

   高校のときより今の方が楽しいですよ!

   って報告してくれるのを楽しみにしてるから 」

 

と毎年伝えてきたので、

みんながそれぞれらしい人生を歩んでくれてるのは

何よりも嬉しいことで( ほんとーに!!! )

その反面、負けてられねーぜという気持ちも。

 

そう思わせてくれる関係がいっぱいあるって

幸せなこっちゃです、指導者冥利に尽きるってやつです。

 

そんな教え子のひとり “ ケイ ” 。

 

石神井高校サッカー部で

コーチをしてくれてたこともあるこの男は

北海道に移り住み、その後はカナダに移住!

 

今も現地で働きながら

カナダのワイルドライフを満喫してる

なかなかに「 Pura Vida! 」なやつです。

 

11月に入り、

ケイからこんなメッセージが来ました。

 

 

 「 哲さん、お久です。

   糸島に遊びに行くかもと言ってましたが、

   今回は時間的に厳しくなって行けなそうです。。

   四国まで降りてまた北上しちゃいます〜

   ところで今コスタリカを旅してる

   マサくんというチャリダーがいるんですが、

   紹介させてもらってもいいですか? 」

 

 

 「 マサくんは世界を駆け抜けるチャリダー

   スカイプ生中継などで現地の様子とかを

   日本の少年少女に発信する等、

   ただペダルを漕ぐだけでなく

   面白いプロジェクトをしてます。

   今コスタリカに滞在中とのことです。

   コスタリカのことにしろ

   今後のことにしろ何かお助けください!

   お互い僕が認める '' ド変態 '' なので

   気は合うと思います!  」

 

 

なんて面白そうな人!!

 

しかしド変態とは・・・

まったく嬉しいこと言ってくれます(笑)

 

喜んで紹介してもらうと、

さっそくマサさんからもメッセージが。

 

 

 「 有坂さんはじめまして。

   自転車旅人の西川昌徳と申します。

   これまで世界中を自転車で旅しながら

   学校教育に関わってきました。

   講演とともに、講師として

   各地からskypeで小学校の教室を繋ぎ、

   現地の方にゲスト出演いただいて

   教室にいながら世界と出会う

   授業ができたらいいなと、

   これまで6年ほど

   世界から授業を届けています 」

 

 

 「 今日ニカラグアより

   コスタリカに入国します。

   日本の11月15日に

   講師を務める福島の小学校と

   コスタリカを繋ぐ

   LIVE授業を予定しているのですが、

   まだ現地の方でゲストとして

   参加してくださる方が見つかっておらず、

   facebookでお願いしたところ

   ケイくんが有坂さんのことを

   紹介くださりました。

   僕は冬のカナダを横断した際に

   ユーコン・ホワイトホースにて

   ケイくんにお世話になりました 」

 

 

 「 また、コスタリカ

   ご紹介いただけそうな方がいらっしゃれば

   是非授業に参加いただいたり、

   お会いしたいです。

   来年は日本を旅しますので

   有坂さんにも是非お会いしたいです。

   どうぞよろしくお願いいたします 」

 

 

そして

コスタリカ人の友人が思い浮かんだので、

この企画の詳細の文面をマサさんに送ってもらい、

それを友人に軽くメッセージしてみました。

 

 

 「 久しぶり!

   こんな日本の友人がいるんだけど興味ある? 」

 

 

しかし時間が経ってもリアクションはなし。

まぁ、いきなりだからしょうがないよねと思ってると、

マサさんからメッセージが来ました。

 

 

 「 Luis Mauricio Delgado moreraさんから

   ご連絡いただきました。

   有坂さんのご紹介くださった方でしょうか? 」

 

 

そっちには連絡してたんかーーーい。

 

そう、友人は “ マウリ ” 。

 

僕がコスタリカでプレーしていた

チームのフィジカルコーチで、

昨年末の「 中南米ジャーニー 」では

家の一室を2か月近くも無償で貸してくれた

優しさの塊でできたような男です。



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で、マサさんとマウリの

メッセージのやり取りの結果、

授業出演を快諾してくれただけでなく、

家にも泊っていってくださいね、

との話しにもなったのだそう・・・

 

まだ会ったこともない人に対しての

その優しさにあまりに感動してしまい、

その感謝のメッセージを再度マウリに送ると

今度はすぐに返事が来ました。

 

 

 「 テツさん、何を言ってるの。

   あなたの友達は僕の友達なんだから 」

 

 

わーーーもうーーー

なんてデカイんすか、あなたはーーー!!

 

豊かな人生!!

自分もそんな人生にしたい!!

 

とてもいい授業になったようで、

マサさんはマサさんで毎日

日本食を作ってマウリを喜ばしてくれたようで。



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そう、マサさんがマウリ家に向かった日、

じつはこんなアクシデントに見舞われたんだそう。

 

 

そんなときの行き先が

マウリの家で本当に本当に本当によかった!

 

マウリ、あなたの全てにグラシアース!!

ケイ、愉快な繋がりを生んでくれてありがとう!!

 

そして、マサさん、Buen Viaje!!

 

Pura Vida!!!

 

 

 『 人にやさしくされたとき

   自分の小ささを知りました 』

     MONGOL800「 あなたに 」より



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紡がれる瞬間。

 

毎週あるフットサル。

 

普段は体育館なのですが

この日は使用できずのため、

「 エリア伊都 」の練習でも

よく使うフットサル場で。


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マジで寒かったーーー

 

暑いところでプレーするのは

結構好きなのですが、

寒いところは本当に苦手で・・・

 

でも決して

南米育ちではありませんので

そこんとこよろしくです。

 

あ、でも寒い時期に

ネックウォーマーをつけて

プレーするのはなぜか好きなんだよなぁ。

 

今回ひとつ、めっちゃ嬉しかったプレーが!

 

ここ最近、

気づいたらすごく意識してる

「 相手と相手の間でパスを受ける 」プレー。

 

“ デ・ブライネ ” と “ ダビド・シルバ ” の

マンチェスター・シティ 」コンビの

この絶品プレーを映像で見つけると、

それはそれは何度もリピートするという日々。

 

この日のフットサルで一度だけ、

「 うわ、これだ! 」というのがありまして。

 

最終ラインにいた味方選手が

ボールをゆっくり運んできたとき、

彼のちょっと前のエリアに

受けられそうな「 間 」を見つけたのですが、

そのままそこに入り込むと

相手に見つかってしまいそうだったので、

一歩だけ離れたところで待機していました。

 

それから1~2秒後、

その周辺にいた相手選手の目が

ボールを持ってる味方選手に集中!

 

そこでエイっと「 間 」に侵入するのと同時に

それを見逃さなかった味方選手がパスを。

 

しかも、横に動いた僕が

前を向きやすいパスをくれたので

そこからスピードアップして

ゴール前にいる選手にラストパスを放てたのでした。

 

ほんと一瞬のことだったし、

誰が見ても「 すっげー 」ってプレーじゃないけど、

あのタイミングで「 間 」で受けられた感覚は

自分のなかでとてつもなく嬉しいことで!!

 

でもよくよく考えたら、

あのプレーは「 成功させてもらった 」んですよね。

 

パスを出してくれた味方選手が

あのタイミングまで意識的に待っててくれ、

動いた瞬間を見逃さずにパスを放ってくれた、

それがなかったら僕の成功体験はなかったのです。

 

彼が僕を成功させてくれた。

 

それを思ったら

彼に対しての感謝と信頼が湧いてきて、

よっしゃ、もっとオモシロイことやっちゃおうぜ、

な気持ちもどどーんと湧いてきました。

 

ペップ・グアルディオラ ” に憧れてきた僕は

どちらかというとパスの「 出し手 」として

やれること・考えられることを増やしたかったので

そっちの快感を追い求めてやってきていました。

 

反面「 受け手 」としての

苦手意識がずっとありまして。

でも今回やっと

「 受け手 」としての快感を覚えられた。

 

なんて嬉しいこっちゃーーーーー

 

デ・ブライネとダビド・シルバ

8億分の1歩くらい近づけた夜、

ふたりよ、インスピレーションをありがとう。

 

けど、これって、裏を返すと、

僕も彼を成功させたのかもしれないんですよね。

 

チームワークの糸ってきっと、

こうして一本ずつ紡がれていくんだ。

 

今までも考えたことあるのですが、

これまでとは比較にならないほど深い実感があって

帰るときにはもうひとりニッコニコです。

 

で、そんな気持ちで車を走らせると

ラジオから流れてきたのは椎名林檎の「 幸福論 」。

 

あーーー、めっちゃ幸せな夜だーーーーー

 

 

 『 明確なのは、

   楽しく笑顔が生まれる環境ほど、

   物事は成功しやすいということだ 』

      ペップ・グアルディオラ

     ( マンチェスター・シティ監督 )

 

 

 

切なすぎるラスト。

 

ほんっとに残念・・・

まさかのW杯ヨーロッパ予選イタリア敗退。

 

僕が初めて

W杯をライブで観たのは1990年イタリア大会、

中学生3年生のときでした。

 

この大会自体は全体的にディフェンシブで

華やかさに欠けた大会ではありましたが、

やっぱり「 初めて 」には思い入れが残るもので。

 

なかでも一番印象に残ってるのは、

ロジェ・ミラの圧倒的なヘディングでもなく、

ストイコビッチの華麗なキックフェイントでもなく、

マラドーナの必殺スルーパスでもなく、

ガスコインが流した涙でもなく、

意外なことに「 イタリア国歌 」なんです。

 

それまでは

日本以外の国歌をほぼ聞いたことがなかったので

「 国歌ってこんなに軽快なものもあるんだ! 」

とめっちゃ驚いたことを覚えています。

 

イタリアが勝ち抜いていったことで

何回も聞くようになって

気づいたら好きになっていました。

 

大人になってから聞くことがあると

中学生時代の自分の感覚が蘇ってきて

またなんかいいんですよねー

 

で、今回の

イタリア予選敗退と共にショックだったのが

伴って発表されたGKブッフォンの代表引退。


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あまりにも、あまりにも切なすぎるラスト。

 

試合前の国歌斉唱で

魂を込めて歌うあの姿がもう見れないんだ・・・

 

 

ちょっと前の何かのインタビューで

ブッフォンは自らの引退に関して、

 

 「 僕は人生を愛しているから、引退も怖くない 」

 

ということを言っていたのですが、

このタイミングで読むとあまりにもツライ・・・

 

でも「 ユベントス 」が不祥事で降格したときも

チームに残り這い上がってきたブッフォンなので、

このツラすぎる経験を少しずつ溶かしていきながら

さらに味わい深い「 漢 」になっていくんでしょうね。

 

これから先も、ずっと、ずっと注目していたい人です。


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そう、国歌といえば、

どうしても外せないのはやはり、

2016年ブラジルW杯でのブラジル国歌。

 

今あらためて見ても、涙が出ちゃう・・・

 

 

この子供たちのもヤバイ・・・

 

 

フットボール

本当にいろいろなことを教えてくれます、

昔も、今も、きっと、これからも。

 

 

 『 ガキの頃から言われ続けたことを

   今さらながら心の中で反芻してるよ。

   “ 敗戦にこそ多くの学ぶべきことがある ” と 』

    ジャン・ルイジ・ブッフォン( イタリア代表 )


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真っ青な空のもと。

 

真っ青な空のもと。

 

先週末の土曜日は、

エリア伊都 」の小学3年生から中学2年生で

アビスパ福岡の試合観戦へ。

 

残念ながら引き分けに終わってしまい、

自動昇格でのJ1昇格を逃してしまいましたが、

プレーオフを勝ち抜けば昇格 )

スタジアムにはかなりのお客さんが入っていて

熱量もあって、とにかくいい雰囲気でした。


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試合の合間には、

コーチをしてる講倫館高校サッカー部の3年生や

「 福岡フットボール映画祭 」実行委員長の谷脇さん、

選手の特徴を捉えたサッカーイラストが大人気の

宮内大樹さんにも久しぶりにお会いできたり。

 

 

スタジアムで試合観戦をすると、

いろいろなことへのインスピレーションが湧いてきて

ワクワクしてきちゃうんですよねぇ。


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日曜日の午前中は、

小学1年生から3年生までのミニ試合。

コートはフットサルコート、ボールは4号球。


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まだまだやんちゃ気質な低学年軍団は

ゴールを奪うということへの素直な欲求でいっぱい。

 

この本能に思考のフタをすることなく、

この本能に沿ってどう技術や思考を磨いていくのか。

 

この前の

「 日本 vs ブラジル 」の前半20分くらいを観て

やっぱりそのことを思いました。

書き出すと止まらなくなってしまいそうなので、

このことについてはまたあらためて。

 

しかし、キックオフで相手チームの子が

ヒールキックで始めたのにはめっちゃグッときた―


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そして午後は

同じフットサルコートでジュニアユースの練習。

 

この日は、東京からゲストが参戦。


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指導者を始めとした

サッカー関係者に大人気のブログ

『 大人になってから学ぶサッカーの本質とは 』

の主宰イマイ君。

 

 

前日のお昼に糸島入り。

( しかも夜行バスで15時間かけて! )

 

この日は

練習見学に来てくれるということだったので

せっかくならということで

一緒にプレーしてもらうことに。

 

イマイ君、さすがでした。

 

中学生たちを刺激する

練習での技術や練習後の話しもそうでしたが、

何より彼の「 姿勢 」がとにかくサイコーで。

 

コートに着いて着替えた後、

こっちがまだみんなに紹介していないのに

イマイ君は中学生たちの中に入っていき

そこにいた数人に声をかけボール回しがスタート。

 

練習が始まってからも

自らどんどんとコミュニケーションをとっていて、

プレーでも想像したことを遠慮なく表現していて。


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彼が見せてくれたその「 姿勢 」は、

中学生たちに一番感じてもらいたいものでした。

 

周りを過剰に気にすることで

自分を表現することを諦めてしまいがちなこの年代。

 

僕自身も中学生のとき

入学して数か月はそうなりかけていました。

周りに合わせて思ってもないことを言ったり、

こうしたいという想いがあるのに声にしなかったり。

 

でも数か月経つと、

その想いは自然と消えていました。

 

それは「 この人 」がいたから。

 

 

どんなときでも迷いなく

自分を思いっきり表現していた “ ブンジ ” の姿勢、

それに触れているうちにいつの間にか

自分を出すことを恐れなくなっていたのです。

 

もし言葉だけで

「 自分を表現しようぜ 」と言われてたとしても

きっと伝わらなかったと思うんです、

 

彼がそういう「 姿勢 」だったからこそ、

もっというと、そういう「 生き様 」だったからこそ、

身体も心もいつの間にか反応していたんだと思います。

 

だから今回、

イマイ君が中学生たちに見せてくれた生き様は

本当に本当に嬉しいものでした。

 

練習後にイマイ君に話しをしてもらったときの

みんなの真っ直ぐな眼差しと澄んだ目は美しかったー

 

真っ青な空のもと。

 

自分を表現すること、

そして、本能を解放していくこと。

 

 

 『 勝ち負けで人生を決めるのはまちがっている。

   人生は、他人を負かすなんて

   ケチくさい卑小なものじゃない。

   いちばん大切なのは、自分自身に打ち勝って、

   自分の生きがいを貫くこと、

   これがいちばん美しいことなんだよ 』

              岡本太郎( 芸術家 )

 

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パターソン。

 

先日、山のすぐ近くにある映画館に

ジム・ジャームッシュ ” 監督の新作

『 パターソン 』を観に行ってきました。


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妻にキスをして始まる

バスの運転手 “ パターソン ” の一日。

思いついた詩を乗務前にノートに綴り、

帰宅して妻と夕食をとっては愛犬と夜の散歩へ。

馴染みのバーに立ち寄り1杯だけ飲み、

妻の隣で眠りにつくという変わらない日々。

 

日常の美しさがたくさん散りばめられた、

とてもとても温かで素敵な映画でした。

 

ジム・ジャームッシュ、やっぱり最高です。

 

映画のテイストは全然違いますが

観終わった後の気持ちは

人生フルーツ 』のときと似てました。

 

 

 「 人生を楽しむことって

   まず何よりも

   日常を丁寧に生きることなんだ 」

 

 

独身のときの日常なんかは

目の前の瞬間を味わうことがほとんどない

本当にヒドイものでしたが、

結婚してから、あと、糸島に移住してからは、

少しずつ丁寧に過ごせるようになってきました。

 

起きたらカーテンを開けて庭を観察したり、

豆を挽いてからコーヒーを淹れたり、

天気のいい日は太陽の光を全身で感じたり。

 

たった数分のことだけど、

そんな時間を過ごすことで心は喜んで、

そんな自分でサッカーのコーチをしたら

子どもたちも喜んでることが多い気がします。

 

「 パターソン 」もう一回観たいなぁ。

 

paterson-movie.com

 

 

 『 どんな日でも、陽は昇り、陽は沈む、

   毎日が新しい1日 』

         映画「 パターソン 」より

 

 

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子どもの世界。

 

「 おしごと博覧会 」のワークショップと

子どもたちとの幸せサッカーが終わった後、

 

tetsufootball.hatenadiary.jp

 

打ち上げBBQまで時間があったので、

会場すぐ外の砂浜でボー――っとした時間を。

 

そう、朝は雨が降っていたのに、

気づけば、すっかりいい天気になっていました。

 

澄んだ空気と、柔らかな陽射し、

そして、いつもよりも力強い波の音。

 

そんな風景の中で、

イベントに参加していた子どもたちが

思い思いに遊んでいました。

 

取っ組み合いをしたり、

みんなでリレーをしたり、

拾ってきた木でチャンバラをしたり。

 

大人の目を気にすることなく、無我夢中に。

そこにはちゃんと「 子どもの世界 」がありました。

 

取っ組み合いでやられたのが悔しくて

周りにバレないように涙を流してる男の子。

 

リレーがいい勝負になるように

走るスピードを調節していたお姉ちゃん。

 

おむつをつけた子とのチャンバラで、

役者のように派手に切られるお兄ちゃん。

 

みんなそれぞれに何かしらの想いをもって

その「 子どもの世界 」を生きていました。

 

 

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きっと子どもたちはそういう中で

自然といろいろなことを学んでいってるんですよね。

 

その世界を見守れる大人になりたいなぁ。

 

まんまるな夕陽が、静かに静かに落ちていきました。

 

 

 『 大人の1年間にあたる子どもの5分間がある 』

               宮崎駿( 映画監督 )

 

 

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おしごと博覧会。

 

僕が大好きな作家のひとり、

ブラジル人作家の

パウロ・コエーリョ ” が

子どもについてこんな言葉を。

 

 

 「 子どもは常に三つのことを

   大人に教えることができます。

   理由なしに幸せでいること、

   何かでいつも忙しいこと、

   自分の望むものを全力で要求する

   方法を知っていること、の三つです 」

 

 

それを深く深く実感できた一日でした。

 

 

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子どもをもつ3人のお母さんが企画したイベント

糸島の二丈深江で開催された『 おしごと博覧会 』。

 

様々な職種の大人の話しやワークショップから

「 はたらく 」ということに触れてみようという趣旨で

僕はその講師のひとりとして参加させてもらいました。

 

 

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海沿いにある「 深江観光ホテル 」の

芝生広場が会場だったのですが、

台風の影響による大雨で残念ながら室内での開催に。

 

ただ、ここがまた良かったー!!

 

ホテルの敷地内にある海の家で、

オーシャンビューの解放感いっぱいな空間でした。

 

 

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10時から16時まで様々なワークショップが行われ、

お昼時には「 劇団AFRICA 」によるライブも。

 

子どもたちも参加していて、

みんなが自由を感じられる本当に素敵なライブ、

ちょっと泣きそうになっちゃいました。

 

 

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前日から降り続いていた雨が開催直前に見事にやみ、

しかも芝生広場の一角はまさかの乾いた状態で

芝生も綺麗でボールを蹴るにはうってつけの場所、

僕のワークショップはそこでやることにしました。

 

が、

 

なんか引っかかるものがあって、

周辺の場所を歩きながらずっと考えていました。

 

そして場所を変更、

すぐ隣にあった松林でやることに決めました。

 

地面は平らに整ってないうえに

足首は軽く埋まるくらいの草が生えていたり、

枯葉や折れた枝などがあちこちに落ちていていたり、

という、整っていないことが満載な場所。

 

まずは、

松の木と木のあいだをゴールに見立ててシュートを。

決まったら次は、あいだの狭い松の木を選んだり、

角度的にちょっと難しい場所や

折れた枝がいい感じに邪魔をする場所を

スタートポジションにしたり。

( 枝を退かすことはもちろんNG )

 

 

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その後は、2チームに分かれ、

ゴールとなる松の木をそれぞれに選んでもらい試合を。

 

子どもvs僕になった回では

僕が目指すゴールを彼らに決めてもらったのですが、

一本の松の木の4メートル上くらいで

Y字に分かれてるあいだをゴールに指定・・・

 

吹っかけられたケンカは買わないとということで

本気に本気を出して決めてやりましたがっ(笑)

 

 

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でも子どもたちって、やっぱスゴイですよね、

どうやったら上手くいくか自分で考えますからね。

 

落ちてる枝に当たらないような

浮いたボールの蹴り方を自然に想像したり、

相手が勢いよくボールを取りに来たら

松の木をあいだに挟んで相手の動きを止めたり。

 

綺麗に整った芝生じゃなくて、

中南米ストリート的な松林を選んで本当によかったー

 

僕が今回、

元サッカー選手、現サッカーコーチの講師として

このイベントで伝えられたらなと思ったことは、

「 無我夢中に楽しめることが何より最強!! 」

ということで、それを言葉でなく、

「 姿勢 」で伝えられたらなということでした。

 

選手としては実際にそうプレーすることで、

コーチとしてはそういう空気感が生まれるような

子どもたちへのアプローチをすることで。

 

それが「 種 」となって

みんなの身体や心に残っていってくれて

で、たとえサッカーじゃなくても

「 大好きでたまらないもの 」を見つけたときに

躊躇うことなく無我夢中になっていってくれたら

そんなウレシイことはないなぁと。

( それがサッカーだったら泣いちゃうけど )

 

大好きでたまらないものとの出逢いって

本当に「 奇跡 」だと思うから。

 

夕方になり

全3回のワークショップが終わると

参加してくれた子どもたちから

「 ねー、またサッカーやろーよー 」

というお誘いが。

 

体調不良もあり

すでにヘロヘロだったけど、

これは当然やるしかないっしょと

みんなでまたボールを蹴り始めました。

 

するとそれを周りで見ていた

ワークショップには参加してなかった子たちが

 

 

 「 ボクもやりたーい、いーれーてー 」

 

 

と次々に加わってきて、気づけばえらい人数に。

 

とんでもなく幸せな風景だったなぁ・・・

 

しかも終わると、

サッカーをほとんどやったことのなかったという

内気な男の子が近づいてきて、小さな声で、

 

 

 「 サッカー楽しかったぁ・・・ 」

 

 

おじさんを泣かせるんじゃないーーーーー

 

 

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この「 おしごと博覧会 」、

子どもたちのそのままの笑顔がいっぱいの

本当に素敵なイベントでした。

 

糸島がさらにさらに好きになっちゃいました。

 

主催メンバーの方々、

お誘いどうもどうもありがとうございました!

 

笑うことから始めようー

 

 

 『 ひとつだけ忘れないでほしい。

   あなた方はみんな、

   自分で思っているよりも、

   ずっとすばらしいということを 』

       パウロ・コエーリョ( 作家 )

 

 

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