Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

コスタリカの温泉。


年末に帰国してから、

毎日欠かさずにしていることがあります。


それは、お風呂に入ること。

もう最高に気持ちいい!!


真冬にお風呂につかる。

こればっかりは、

シャワー文化のキューバ

コスタリカではできないことですからね。


2ヶ月間、

日本食は恋しくなりませんでしたが、

お風呂は愛おしく思えてしまいました。


てもじつは、

コスタリカにも温泉があるのです。

火山の近くに次々にでき始めています

( 10年前の5倍くらい!)


まぁ、うちら日本人がイメージする

温泉ではなくて、

リゾートプール施設みたいなものが

ほとんどで、しかも水着着用なのですが。


僕たちが行った

「 ラ・フォルトゥーナ 」という町にある

『 バルディ 』という温泉には

ウォータースライダーも!


 ①緩やかな角度のソフトなコース

 ②急角度のストレートなコース

 ③超アグレッシブなカーブいっぱいなコース


の3つ。

何のためらいもなく

②と③をやったのですが、

もう二度とやるもんかと誓いました。


リゾート温泉施設にある

レベルのものじゃないっす、あれは。


怖かったーーーーー


温泉自体は、お湯の温度や作り

深さなどバリエーションも豊富。

バー併設のところもあるので、

つかりながらお酒も飲めたり、

施設内にはレストランもあるので、

1日楽しめると思います。



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最近になって強く思うのは、

お風呂にゆっくりとつかると、

自分の心があるべき場所に

戻っていく感覚があるということ。


心地いい以上のもので「 覚醒 」に近い感覚。

静かにそこにいられて、しかも開いてる。


僕の場合は

ボールを蹴った後にも

それに近い感覚を覚えるのですが、

そうした自分の中を

調整できるようなことを、

もっともっとちゃんと

選んでいけるようになりたいです。


何をやっていたとしても、

誰とやっていたとしても、

すべての出発点は自分ですもんね。



  『 もし夢を見たかったら、

       完全に目を覚ましなさい。』

                パウロ・コエーリョ( 作家 )



お正月。


元旦の日の朝、

奥さんと散歩に出かけたのです。


駅までの道は人も車も少なく、

お店もほぼほぼ閉まっていて、

静けさ漂うお正月の雰囲気で

包まれていました。


それはすごく心地のいい雰囲気で。


日本ならではの雰囲気、

そして日本で育ってきたからこそ

感じられる雰囲気。


年末まで海外にいたせいもあるのか、

これまで以上に

その喜びみたいなものを感じられました。


クリスマスは

コスタリカにいたのですが、

お店もほとんど閉まっているし、

人も少なくて、日本のお正月のような

静けさいっぱいの雰囲気でした。


そういう日っていうのは

何かと不便で大変なこともありますが、

その分いい意味で

「 諦められる 」なぁと思うのです。


しょうがないから

家でゆっくりするかとか、

しょうがないから本でも読むかとか。


僕なんかは、

何かと外に出ていかないと

っていう強迫観念みたいなものがあるので、

お正月のように状況的に諦められるのは

結果嬉しいことが多いのです。


あ、雨の日なんかもそれに近いなぁ。


そういうときに過ごす時間って

じつは自分にとって大事だったりするので、

今年は少しでも

「 しょうがないから 」じゃなくて、

自分で選べるようになっていきたいです。


そうそう、

コスタリカのクリスマスの日、

こんなことがありました。


面倒を見てくれてたマウリの車で

高速に乗ろうとしたら

料金所のおじさんが見当たらず。

でもゲートはオープンなまま。


マウリは笑いながら


 「 ま、今日はクリスマスだからね。

      しかも日曜日だし 」


ゆ、緩い…。す、素敵…。


今の日本は

いろいろと整い過ぎてるほどに

整っているのであえて

「 緩ませる 」方向を

目指してもいいかもしれませんね。


その隙間に

「 心 」って感じられることが

多いと思うから〜。



 『 もう深刻ぶるのはやめて、

      のんきにやろう。』

                            アラン( 哲学者 )



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2017。


あけましておめでとうございます!

今年もよろしくよろしくお願いしますね。


大晦日は奥さんの実家へ。

両親、兄弟、それぞれの家族、そして猫2匹。


久しぶりにちらっと紅白を見ましたが、

軽い時差ボケの影響で楽しみにしていた 

THE YELLOW MONKEY ” の

「 JAM 」には辿り着けず。

この曲ほんと名曲ですよね、大好きです。


そういえば

「 JAM 」って言葉がつくものは

なぜか惹かれるものが多くありまして。


例えば、

アクセサリーブランドの

「 JAM HOME MADE 」。


じつはここのアイテムって

持ったことないのですが

目にするたびに気になってしまうのです。


たぶんどこかのタイミングで

巡り合うんだなと思っております。


http://jamhomemade.com/ 


もういっちょ、

インストジャズバンドの

indigo jam unit 」。


何年か前に「 TSUTAYA 」で

ジャケットがカッコいいという理由で借り、

そしたら曲はそれにも増してカッコよく!


ガツンとくるカッコよさ。

そうだ、ライブ行かないとだ。


http://www.basisrecords.com/indigo/ 


おっと「 JAM 」からだいぶ話しが外れた…。


奥さんの実家では

美味しい食事に加えて、

お父さんセレクトのただただ最高な

日本酒コースも堪能させてもらい、

素晴らしい年の締めとなりました。


ニャンコたちもやっぱり可愛かったしー。



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2017年はこれまでにも増して、

どんな年になるのか予測できず。

でもそれは自分にとっては、

とてもワクワクしてしまうこと。


湧き出してくる気持ちを

ごまかすことなく行動に変えて、

でも周りに漂ってる流れには

さらっと乗れるように。


あ、そう「 JAM SESSION 」のように。


ジャムっていこう、2017。



 『 先に演奏するぞ、曲名はあとで教える。』

                   マイルス・デイヴィス(ミュージシャン)



幸せだと感じるモノ。


バックパックと普段使いのリュック、

今回の2ヶ月弱の旅の荷物は

それにすべて詰め込んでいきました。


最初は

ちょっと厳しいかなと思ったんです。

でもうちの奥さんがさらっと言った、

このひと言で迷いはなくなりました。


「 これに入るものしか

     持っていかなければいいんじゃない?」


そして実際、その荷物だけで

充分に生きていくことはできました。


じゃあ、うちにある

それ以外の荷物は何なんだろうか?


大統領邸宅ではなく

郊外の農場に奥さんと暮らし、

収入の9割を寄付し、

資産は18万円相当の

1987年型フォルクスワーゲンのみという

「 世界で最も貧しい大統領 」と言われた、

ウルグアイの元大統領 ” ホセ・ムヒカ '' 。


現在は

「 南米諸国連合 」の大統領を務めている彼は

最近のインタビューで

こんなことを言っていました。


「 幸せだと感じるモノは、

     私はすべて持っている。

     これ以上のモノを持てば、

     とても不幸になってしまうから

     持っていないだけなんだよ。」


「 もし君がゲリラで、

     山に潜んでいたとしよう。

     山で快適に生きていくには

     多くのモノが必要だが、

     あまりに多くのモノを

     リュックに詰め込んでいけば、

     今度は歩くことができなくなる。

     人生とは長いゲリラ戦と同じだ。

     リュックは軽くしておかないと、

     歩き続けることができないんだよ。」


コスタリカに1日いたら、

一度は必ず聞いたり、

目にしたりする言葉があります。


『 PuraVida!』


このブログのタイトルでも使っていますが、

現地では挨拶のときに頻繁に使われます。


「 素晴らしい人生だよ!」的な意味。


コスタリカに住んでいる人たちは

この言葉を毎日、しかも何度となく、

高らかに言っているのです。


コスタリカは中米という地域では

経済的に発展した国。

アメリカ資本がかなり入ってきているので、

ファーストフード店や

スニーカーを売るお店、

ショッピングモールなど数多くあります。


なので資本主義社会ならではの、

より多くのモノがほしい

という欲求はあると思います。


ただ反面

「 足るを知る 」的な部分もありまして。


多種多様な恵まれた自然、

温暖で過ごしやすい気候、

そして自分たちの国でまかなえる

美味しいコーヒーや

フルーツ(ほんと美味しい!!)。


そういう部分への誇りが

「 PuraVida!」という言葉にも

繋がってきてるんじゃないかなと思います。



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今回旅に出てみて、

自分はまだまだ余計なモノを

持ちすぎているなと感じました。


それは形あるモノだけではなくて、

自分の心にある無形のモノも含めて。


ムヒカが言う

「 幸せだと感じるモノ 」が、

まだちゃんとわかってないからなんでしょうね。


だから

表面的な安心感や満足感を求めて、

より多くのモノを持ったり、

新しいモノを持ったり。


で、気づいたら、

リュックが重くなりすぎてて、

歩くことができなくなっている。


部屋を無償で提供してくれたり、

朝ごはんも用意してくれたり

とずっとお世話をしてくれた ” マウリ ” の

精神的にゆとりのある

シンプルな生活を見ていたら、

自然と自分のリュックの重さに

気づかされました。


じゃあ、リュックから何を出していくのか。


2017年にまずやることは

そこだなぁと思っています。


僕なりの、うちら夫婦なりの

「 PuraVida!」な人生を追い求めて。


みなさん、

今年も本当にお世話になりました。

来年もよろしくお願いします!



 『 人生は一度きりで、

     すぐに過ぎ去ってしまうんだよ。』

                 ホセ・ムヒカ( 南米諸国連合大統領 )



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温かさいっぱいの帰国。


約2ヶ月ぶりとなる日本、

中南米ジャーニーを終え帰国しました。


帰りの便は

アメリカ・マイアミと

ロサンゼルス経由の成田行き。


がしかし、

最初の経由地の

マイアミでのトランジットに失敗し

(ピックアップしなきゃな荷物がしばらく出てこず)

ロス行きの飛行機を見事に乗り過ごしました。


でもその後すぐ

航空会社のカウンターで事情を話すと

思いのほかアッサリと他の便を探してくれ、

8時間後に飛び立つ飛行機を予約。

もちろん無料で。

経由地はダラスに変わったものの

日本への到着時間はほぼほぼ同じ。

いい経験だけできたということで、

最終的にはめでたしめでたしな

帰国となりました。


しかし、寒い!!


数日前まで

コスタリカの中でも暑いと言われる

グアナカステという地域のビーチで

1週間くらい水着で過ごしていたので、

頭ではイメージしてたものの

身体はやはりビックリ。


ということで

帰国後最初の食事はラーメンに。


大好きなラーメン屋のひとつ、

東京・吉祥寺の「 洞くつ屋 」で

ラーメン&キャベチャー&ライスを。


フリット&ファン・バステン&ライカールト

くらい抜群なコンビネーションを見せてくれる

素晴らしいラーメントリオです。


しかしやっぱいいですね、

冷えた身体でスープを飲み込んだときの、

あの身体中に少しずつ染み渡っていく温かさは。


身体が「 安心 」を思い出していく至福の時間。


あれは寒さのある国ならではの

喜びだなぁとあらためて感じました。


美味しかった、美味しかった。幸せだった。


で、今回の中南米ジャーニーですが、

ほんと良かったんです。

漠然としてるのですが、ほんと良かったんです。


面白エピソード満載な愉快な旅

という感じではないし、

劇的な展開のあるスリリングな旅

というわけでもありません。


でも、ほんと良かったんです。


寒い中で飲むスープの温かさ。

身体中に染み渡っていく安心感と幸福感。


少なからず緊張感を抱いて過ごしていた

コスタリカキューバでの日々で、

スープのような温かさで

ボクたちの身体を溶かしてくれたのは

いつも「 人 」でした。

人々の「 優しさ 」でした。


そんなことを中心に、

これからちょっとずつ

旅のことを綴っていけたらと思っています。



 『 大切なのは出発することだった。 』

                                   星野道夫(写真家)



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フィデル・カストロ。


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11月中旬からコスタリカを一度離れ、

2週間ほどキューバへと行ってきました。


ずっと訪れたかった国のひとつ。


想像していた以上に

印象的なことがいっぱいの旅となりました。


しかもまさかあんな

「 歴史的事件 」に遭遇するなんて。


フィデル・カストロ元議長の死去。


それを知ったのは

10日振りくらいに見た

インターネットニュース。

キューバWiFi環境が劣悪なため)


そのときに泊まっていた宿では

テレビをつけていなかったので

まったく気づかず。

数時間前に発表されたとのことでした。


フィデルキューバ国民は親しみを込めてこう呼んでいます)

のこれまでの功績については

大枠では知っていました。


チェ・ゲバラと共に

キューバ革命を成し遂げ、

長らくキューバの最高指導者として

アメリカと対しながら

社会主義国家を牽引してきたということ。


でも彼が、

革命前には弁護士をしていたことや

元々は社会主義者ではなかったこと、

実母や娘から絶縁されていたことなどの詳細や

彼自身の歴史については

死去後に初めて知りました。


キューバを離れる2日前、

ちょうど滞在していた首都ハバナ

行われた追悼行事へ。


弔問に訪れた人たちの長蛇の列。



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僕たちもそこに並ぶことに。

若い人、年配の人、家族連れの人、

軍服をまとった人、外国の人、

様々な人たちが灼熱の太陽の下、

静かに列が進むのを待っていました。


どうして自分は

この列に並んでいるのだろうか。


暑さで意識が朦朧としながら、

そのことをずっと考えていました。


伝えたい感謝がある。

でもそれは何に対して?


そのとき思ったのは、

自分がキューバという国にいるのはきっと、

フィデルが思い描き、

少しずつ作り上げていった

キューバという国に惹かれたからだということ。


お金やモノが中心ではない

「人間」がハッキリと見える国。


そしてもうひとつ、

これが大きいと思うのですが、

フィデル・カストロという人物に

大きくインスパイアされてきたんだということ。


彼が成し遂げてきたことは

亡くなった今も激しい賛否両論があるし、

僕自身もすべてが素晴らしい!

というわけではないです。


けど間違いなく、

インスパイアされてきたのです。


たぶんそれは彼の「 生き様 」から。


自分や自分たちが信じるものが

どんなに小さく、少数派だったとしても、

それを貫いていくんだという姿勢。


そして私利私欲に踊らされることなく、

そこを目指した姿勢。


彼は生前ずっと言い続けてきたように、

道路や広場に自分の名前を使うことや、

自身の記念碑や銅像の制作を禁止することを

遺言でも伝えたんだそうです。


革命の同志

チェ・ゲバラのものは作ったにも関わらず。


そんな彼の生き様に、

これからもずっと

インスパイアされていくんだと思います。


最後の最後に、

彼の地にいられたことに感謝を込めて。


R.I.P Fidel Castro.



 『 私の考えは借り物ではない。

      私は自分自身の独裁者であり、

      国民の奴隷である。 』

                      フィデル・カストロ



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まさかの決着。


まさかの決着!!


ロシアW杯北中米カリブ海最終予選の

第2節「 コスタリカ vs アメリカ 」は 

4対0 でホームのコスタリカが勝利!


4対0って!!!


まさか過ぎるそのスコアに

連れて行ってもらった

スポーツバーは大盛り上がり。


ほんっと楽しかったなーーー。


試合は

コスタリカがめっちゃ良かったというより、

アメリカがちょっと酷かったという内容。


メキシコ戦で感じられた

組織的な強さがまったくなく、

特にセンターバックの対応は

燦々たるものでした。


後半から出てきて

その隙を見事に突き2ゴールをあげた

奇才ジョエル・キャンベルはさすがでしたが。



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1部チームの練習生時代の

チームメイトのウマーニャ

いまだに選ばれて出場していることは

スゴイ刺激になったなぁ。



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コスタリカがアメリカに4点差をつけて

勝ったのは初めてのことだそう。


にも関わらず、

Rマドリー所属のGKナバスは試合終了直後、

ベンチの選手を含むすべての選手を集め、

ニコリと笑うこともなく

何かを語りかけていました。


ヨーロッパのトップレベルで

日々しのぎを削って

結果を出し続けている彼にとっては、

アメリカに大勝したことも

大きなことではないのかもしれません。


ただ他の選手にとっては

これまでにない自信と解放を手に入れた瞬間。


だからこそ、

みんなが様々なことを

受け入れられるこの瞬間に、

彼のような図抜けた経験値をもった選手が

先を見るための大事なことを伝えていくことは、

その国の意識を大きく変化させていくんでしょうね。


本当に印象的な場面でした。


最終予選はあと8試合あるので

まだまだこれから。

この先どんな展開が待っているのか楽しみです!


アメリカ戦のハイライト → https://m.youtube.com/watch?v=4R2k6AHaoPI



 『 過去から学び、

      今日のために生き、

      未来に対して希望をもつ。

      大切なことは、

      何も疑問をもたない状態に

      陥らないことである。 』

              アインシュタイン(理論物理学者)



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