Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

生き方。

 

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 ☆ チェ・ゲバラ( 革命家 )のコトバ ☆

 

 

 『 人は毎日ヒゲを整えるが、

  どうして心は整えないのか 』

 

 

 『 未来のために今を耐えるのではなく、

  未来のために今を楽しく生きるのだ 』

 

 

 『 明日死ぬとしたら、生き方が変わるのか?

  あなたの今の生き方は、

  どれくらい生きるつもりの生き方なのか 』

 

 

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個性とは。

 

岡山県にある 『 タルマーリー 』 は、

とても、とても、愉快なスタンスのパン屋さん。

 

 ・お店は岡山駅から電車で2時間以上かかる山の中に

 ・週休3日、毎年1か月以上の長期休み

 ・お店の経営理念は 「 利潤を出さない 」 こと

 

ここのオーナー “ 渡邉格さん ” の著書、

「 田舎のパン屋が見つけた “ 腐る経済 ”  」

は、今の日本社会の根本に対して

「 ? 」 を持たせてくれる素晴らしい本です。

 

 

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そのなかに書かれている、

個性的なパン屋さんが思う 「 個性 」 について。

 

 

 「 必要なものが社会に広く行き届いた時代、

   “ 商品 ” を買ってもらうために、

   “ 商品 ” の違いを際立たせる

   “ 差別化 ” や “ ブランド ” の重要性が

   語られることしきりである。 」

 

 

 「 でも、“ 田舎のパン屋 ” から見ると、

   これはなんだか見当違いのような気がしてならない。

   “ 差別化 ” しようとしてつくったものに、

   大して意味のある違いなんて生まれないと思う。 」

 

 

 「 “ 個性 ” というのは、

   つくろうとしてつくれるものではない。

   つくり手が本物を追究する過程で、

   もともとの人間性の違いが、

   技術や感性の違い、

   発想力の違いになってあらわれて、

   他とどうしようもなく違う部分が滲み出て、

   その必然の結果として生み出されてくるものだ。 」

 

 

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確かに個性っていうのは、

意識して身にまとう衣服のようなものではなくて、

いつの間にか刻まれている表情のようなものなのかもしれないなぁ。

 

 

 

 『 手っ取り早く

   何者かになろうとしたってなれっこない。

   何かに必死で打ち込み、

   何かを極めようと熱中していると、

   ひとりひとりがもつ能力や個性が、

   “ 内なる力 ” が、

   大きく花開くことになるのだ。 』

           「 タルマーリー 」 店主 渡邉格 

 

 

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コスタリカバス劇場。

 

前回の投稿で、

『 リオデジャネイロに降る雪 』という本の

ブラジルのクリスマス・イブの話しを紹介しましたが、

コスタリカに住んでいたときに

同じようなことがありました。

 

 

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コスタリカ代表とチリ代表の親善試合を観に行こうと、

首都サンホセからスタジアム周辺に向かうバスに乗りました。

車内は試合を観に行く赤いユニフォームを着た人たちで超満員。

( チリ代表も赤いユニフォームなんですが )

これから始まる試合に向けて、みんなテンション高めです。

 

この空気が変化したのは、スタジアム周辺に来てから。

 

試合会場は、

コスタリカの名門「 サプリッサ 」のホームスタジアム。

ここの周辺は民家が多いためただでさえ道幅が狭いのですが、

その上に、試合を観に来た人たちの車が路駐の嵐!

バスが通るのがやっとくらいの道幅に。

スピードはノロノロ。車内は少しずつイライラ。

 

そして、いよいよ・・・

 

小さな交差点を曲がろうとすると、

路駐の車が邪魔になって曲がれなく、

車内は一斉にブーイングと罵声の嵐。

バスに乗ってすぐのあのハッピー感はどこへやら。

次第に殺気立ってきて、怖さを感じ始めるほどに。

 

そんな中でも運転手のおじさんは動揺することなく、

どうにか曲がろうと、切りかえし、切りかえし、切りかえし、

ひたすら細かく切りかえしの繰り返し。

 

そして、いよいよ・・・

 

おじさんの努力が実り、ついに、カーブ成功!

すると車内の雰囲気も一変!拍手大喝采!!

で、座席や屋根を叩きバンバンながら、

 

 「 Si se puede!Si se puede! 」

 ( やればできる! やればできる!)

 

の大合唱!!

その最高潮な雰囲気のまま、スタジアムに到着。

バスを降りる乗客はみんな、運転手とハイタッチ&ハグ!!

 

何なんだ、殺気からのこの落差・・・

 

でもこういう部分って、

ちょっと羨ましかったりもするんですよねーー

 

 

 『 人を作るのが理性であるなら、

   人を導くのは感情である。 』

            ジャック・ルソー(哲学者) 

 

 

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カレーと本。

 

代々木の古民家カフェ『 DADA CAFE 』。

お店は残念ながら1年半前にクローズしてしまったのですが、

あまりに好きで、行くたびに食べていたカレー

「 タンドリーチキンとカシューナッツのトマトカレー 」

が期間限定で復刻するということで、いざ参宮橋へ。

 

やっぱり美味しかったーーー!!!!!

 

豊かなコクとマイルドさのバランス感、

そして、タンドリーチキンの柔らかさ、たまらんのですよ。

 

 

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DADA CAFE でこのカレーを食べてたときは、

練習が休みのときが多かったので( サッカー指導者時代 )

お供となる本もサッカー系じゃないものがほとんどでした。

 

たしか、後藤繁雄さんのインタビュー集『 五感の友 』や

エッセイ集『 ノマディズム 』なんかを読んでたんじゃないかなぁ。

 

今回の復刻DADAカレーのお供は、

リオデジャネイロに降る雪 』( 福島伸洋・岩波書店 )という

1年間リオデジャネイロに滞在したことのある著者によるエッセイ。

 

 

 「 すべてが終わるときにはじまる祭りのために 」

 

 

1ページ目にそんな言葉が紹介されている、

個人的には何か予感めいたものを感じている本です。

 

 

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カレーを食べながら読んでいたこの本の、

「 静かなクリスマス・イブの夜に 」というお話、

これがすごく良かったので、ぜひみなさんにも読んでほしく。

 

ブラジルをはじめ、

中南米の国に自分が強く惹かれるのは、

そう、こういうところになのです。

 

 

 「 12月24日の夜のことだった。

   カトリック教徒の多いブラジルでは、

   クリスマス・イブには家族で集まって夕食を取り、

   イエスに思いを馳せながら過ごすひとが多い。

   ほとんどの店が閉まり、街に人影はまばらになり、

   車の通りも少なくなり、

   いつも喧噪の直中にあるコパカバーナも、

   厳戒例でも布かれたように静まりかえっていた。

   日本から遊びに来ていた友達もすでに寝入っていたので、

   部屋の明かりを落として、ぼくはひとり、

   何か子ども向けのクリスマスのドラマをTVで見ていた。

 

   夜の11時を過ぎた頃、

   路上の駐車場でクラクションが鳴り始めた。

   鋭いブザー音が聖夜の静けさを切り裂く。

   駐車場を囲んで建つ三方の、

   それぞれ十数回建てのビルの窓々から人びとが顔を出して、

   クラクションを鳴らし続ける男に罵声を浴びせ始めた。

   何が起こっているのかと思って、

   7階にあった自分の部屋の窓からぼくも外をのぞいてみた。

   その男は車を出したかったのに、

   前を別の車にふさがれてしまい、立ち往生していた。

 

   鳴らしても鳴らしても、

   じゃまになっている車の持ち主は現れない。

   久しぶりに両親の家に帰ってきて、

   フランス産のシャンパーニュを飲み、

   七面鳥の丸焼きと、パネトーネ

   ― イタリア生まれのそのケーキは、

   ブラジルのクリスマスに欠かせないものになっている ―

   を味わって、すでに幸せな眠りに就いた

   誰かの車だったのだろうか。

   クラクションが長引くにつれ、

   窓から顔を出すひとの数も増え、

   ブーイングも激しくなっていった。

   男はついにあきらめて、

   クラクションを鳴らすのをやめた。

   どうするのか。

   人びとは固唾をのんで見守った。

 

   男はひとり、

   じゃまになっている車を

   後ろから押そうとし始めた。

   どれほど重いものなのか

   ぼくにはわからなかったけれど、

   それは無理だと “ 観衆 ” が感じているのは

   手に取るようにわかった。

   怒鳴るのはやめていても、

   くつろいで過ごす時間を割いて

   駆けつけるわけでもなく、

   ことの成り行きを見守ろうと、

   誰もが窓辺に張り付いていた。

 

   街灯の乏しい光の下、

   車が少し動いたように見えた。

   目の錯覚かと疑ったとき、

   タイヤが転がり始めたのが

   はっきりと見て取れた。

   車は動いていた。

   男がとうとうじゃまな車をどかすのに成功すると、

   少し前まで容赦ないブーイングを浴びせていた人びとが、

   いっせいに歓声を上げ、惜しみない拍手を送った。

 

   車をどかすというだけの

   つまらない仕事が、その瞬間、

   サッカーW杯の決勝戦で勝利を決定づけるゴールを

   決めたような偉業に変わっていた。

   ありふれた駐車場と立ち並ぶビル群が、

   マラカナン・スタジアム

   グラウンドと観客席に変わっていた。

   家族に囲まれて

   ただ平穏に過ごすことができるという、

   ふだんは忘れてしまいがちな幸せを

   噛みしめる静かな時が、

   熱く騒々しい祭りの時に変わっていた。

 

   ブラジル人は、祭りをするべき時を知っている

   誰もが何となく思っていることを

   誰よりもぼくが感じたのは、

   そのクリスマス・イブの夜だった。 」

 

 

人間ってやっぱいいなぁ、と思える瞬間は本当に幸せです。

そして、DADAカレーにまた、嬉しい記憶が刻まれたのでした。

 

 

 『 彼らは、

   2月のカーニヴァルや週末のサッカーのような

   大がかりな祭りで盛り上がるだけではなくて、

   何ということのない一日を

   誰に対しても開かれた祭りに変える魔法を、

   日々あたりまえに使っているのだと思う。 』

             「 リオデジャネイロに降る雪 」より

 

 

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祭りのような日々。

 

9月末をもってクローズとなった

「 Futbol&Cafe mf 」。

その発表は、9月12日。

すでに3週間を切っていました。

 

ありがたいことにそれからは、

最後にとお客さんがたくさん来てくれ、

ほんと祭りのような日々でした。

 

そのときに一緒に撮った写真を

今回はドカンと。

 

祭りは必ず終わってしまうものだけど、

それでもやっぱりいいものです。

 

みんな、ほんとありがとうでした!

 

 

 『 すごい人だらけですよ!!

   世界は!!

   僕はどれだけ狭い世界で

   生きてきたのかを

   この海で知りました。 』

                              「 ワンピース 」より

 

 

 

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はじめまして。

 

こちらでは、みなさん、はじめまして。

アリサカテツと申します。

 

 

小学校3年生でフットボールに出逢い、ここまで、

選手やったり、指導者やったり、フットボールカフェやったり、

なんだかずっと、フットボールライフです、気づいたら。

 

 

ここ4年ほど携わっていた、

フットボーラーたちの秘密基地 『 Futbol&Cafe mf 』 が

2016年9月末、原宿と表参道の間での旅を終えました。

愉快で、愉快で、愉快な旅。ほんと楽しかったなー。

 

 

ひとつの区切りを迎えたので、

こうして新しいブログを開設してみました。

 

 

終わりからしか始まらないことがある。

 

 

11月から予定している

奥さんとの中南米への旅に向けて、

まずはここから新しいスタートを切ってみたいと思います。

 

 

よろしくです!

 

 

 『 すべての旅には、

   旅人自身も気づいていない

   秘密の目的地があるものである。 』

         ドロシー・サンダース(女優)

 

 

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