Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

自然さ。


11月下旬から2週間滞在した、

カリブ海に浮かぶ島国キューバ

インドと並んで

ずっと訪れてみたい国のひとつでした。


映画『 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 』が

好きなのも影響してきたかもしれません

( 映画館で1回、DVDで3回鑑賞 )


世界遺産にも登録されている首都ハバナは、

そのときの印象通りの

古くて素敵な街並みでした。



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でもさらに印象に残ったのは「 人 」。


すごくオープンで人懐っこく、で、剥き出し。

観光客相手の商売でもマニュアル的な

加工された部分は一切なく、

それぞれが持つ「 天然さ 」

言い換えると「 自然さ 」が光ってるというか。


例えば、ココナッツのお菓子売りのおっちゃん。



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綺麗な衣装を着た花飾り売りのマダム。



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レストランへの客引きをしているおっちゃん。



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お客さんの座席に座りながらの客引きって(笑)


でも実際、

このおっちゃんに声をかけられた

何人もの観光客が

レストランに入って行ってました。


うん、形よりも大事なのは、

どれだけ心を込めてるかだ。


街中でこうした

「 自然さ 」に触れられるって、

なんかスッゴクいいなって思いました。

うらやましく思いました。

心地よかったんですよねー、心から!


それはきっと、

自分の自然さも引き出されてたから

だと思うのです。


やっぱ自然に生きられるって

素晴らしいことだよなぁ。


キューバでは

そう感じることが多かったです。


もちろん、だからこそ、

面倒くさいこともある。

でもそれも含めての

「 人間 」じゃないのかなと。


とここで、

昔に書いたブログを読んでみました。


ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ

を初めて観た2008年に書いた記事。





じつはオレ、

この映画のラストシーンで

大号泣しちまいました。

全然泣かせるような

シーンではないんですよ。


周りからも

「号泣する映画じゃねーだろ」

と言われたし。


でもオレは確実に

何かに感動して大号泣してた。


そのことが、

不思議で不思議でしょうがなかったのです。


しばらく考えた後、

こんなことを妄想してました。


ドーンと感動したのは、

そこに大切にしたい何かがあって、

自分が追い求めていきたい

何かがあんじゃねーかと。


つまり自分の使命に繋がってくような

何かがあんじゃねーかと。


だって、頭を経由しないで、

心がダイレクトに伝えてきたんだから。


たぶんこうなんです。


オレが感動したのはきっと、

人々が 「 解放 」 されてる姿にだったんです。


もうみんなキラキラしてるんですよ。


「 抑圧 」 の中では

決して生まれない、その表情。


そういえば、

高校時代もコーチになってからも、

ただの高圧的な 「 抑圧 」 が大嫌いで、

それに対しては思いっきり

抵抗してきてました。


先輩だからとかの理由で

何でもありなんて、

どんな説明を受けたって納得がいかなかった。


「 失敗 」 することは

もちろん辛いことだけど、

「 抑圧 」 されることは

その何倍も辛いことだと思う。


イジメられたりとかって

やっぱ辛いよ。オレもそうだったもん。


「 解放 」 されてれば、

本当の自分でいられる。


それだけで救われる子供も大人も

いっぱいいるんじゃなかなー。





わー、8年近く経って、

実際にキューバに行っても同じこと思ってたー。



  『 生きてる実感。これぞ人生。』

            「 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 」より



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笑顔に囲まれた日々。


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今年も元旦は奥さんの実家へ、

2日は双子の弟 ” ルイ ” の奥さんの実家へ、

3日は親戚の集まりへ。


たくさんのごちそうとお酒、

笑顔に囲まれた幸せな日々でした。


そう、幸せでした。


コスタリカから日本に帰国するとき、

ほんと寂しかったんですよぇ…。


大好きなこの国を

発たないといけないこと、

ずっとお世話をしてくれてた 

” マウリ ” と別れないといけないこと。


それ以外のことでも、

帰国日は決まっていたので、

日が近づくにつれて、


「 この料理を食べられるのも

     たぶん最後だなぁ… 」


「 このスーパーに来られるのも

     これがラストかなぁ… 」


といちいち感傷的に。


それまでは全然

そんなことなかったのに

最後だと思うと急に。


でも、そう、

よくよく考えてみると、

何であっても最後はあるんですよね。


事前にわかってるか、

わからないかの違いはあっても、

必ず最後はやって来るんですよね。


みんなに、平等に。


だからこそ、

どこにいても、何をしてても、

この瞬間に「 無我夢中 」でいたいなぁと。


そしたらそれは「 幸せ 」に変わる。


この旅で気づかされた

大事なことのひとつでした。



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このお正月の日々、

ほんと幸せだったな〜。

みんな、ありがとうでした。

これからもね。


Be Happy!!



  『 最善の生きかたは

       一回に一日ずつ生きること。』

                          「 スヌーピー 」より



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コスタリカの温泉。


年末に帰国してから、

毎日欠かさずにしていることがあります。


それは、お風呂に入ること。

もう最高に気持ちいい!!


真冬にお風呂につかる。

こればっかりは、

シャワー文化のキューバ

コスタリカではできないことですからね。


2ヶ月間、

日本食は恋しくなりませんでしたが、

お風呂は愛おしく思えてしまいました。


てもじつは、

コスタリカにも温泉があるのです。

火山の近くに次々にでき始めています

( 10年前の5倍くらい!)


まぁ、うちら日本人がイメージする

温泉ではなくて、

リゾートプール施設みたいなものが

ほとんどで、しかも水着着用なのですが。


僕たちが行った

「 ラ・フォルトゥーナ 」という町にある

『 バルディ 』という温泉には

ウォータースライダーも!


 ①緩やかな角度のソフトなコース

 ②急角度のストレートなコース

 ③超アグレッシブなカーブいっぱいなコース


の3つ。

何のためらいもなく

②と③をやったのですが、

もう二度とやるもんかと誓いました。


リゾート温泉施設にある

レベルのものじゃないっす、あれは。


怖かったーーーーー


温泉自体は、お湯の温度や作り

深さなどバリエーションも豊富。

バー併設のところもあるので、

つかりながらお酒も飲めたり、

施設内にはレストランもあるので、

1日楽しめると思います。



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最近になって強く思うのは、

お風呂にゆっくりとつかると、

自分の心があるべき場所に

戻っていく感覚があるということ。


心地いい以上のもので「 覚醒 」に近い感覚。

静かにそこにいられて、しかも開いてる。


僕の場合は

ボールを蹴った後にも

それに近い感覚を覚えるのですが、

そうした自分の中を

調整できるようなことを、

もっともっとちゃんと

選んでいけるようになりたいです。


何をやっていたとしても、

誰とやっていたとしても、

すべての出発点は自分ですもんね。



  『 もし夢を見たかったら、

       完全に目を覚ましなさい。』

                パウロ・コエーリョ( 作家 )



お正月。


元旦の日の朝、

奥さんと散歩に出かけたのです。


駅までの道は人も車も少なく、

お店もほぼほぼ閉まっていて、

静けさ漂うお正月の雰囲気で

包まれていました。


それはすごく心地のいい雰囲気で。


日本ならではの雰囲気、

そして日本で育ってきたからこそ

感じられる雰囲気。


年末まで海外にいたせいもあるのか、

これまで以上に

その喜びみたいなものを感じられました。


クリスマスは

コスタリカにいたのですが、

お店もほとんど閉まっているし、

人も少なくて、日本のお正月のような

静けさいっぱいの雰囲気でした。


そういう日っていうのは

何かと不便で大変なこともありますが、

その分いい意味で

「 諦められる 」なぁと思うのです。


しょうがないから

家でゆっくりするかとか、

しょうがないから本でも読むかとか。


僕なんかは、

何かと外に出ていかないと

っていう強迫観念みたいなものがあるので、

お正月のように状況的に諦められるのは

結果嬉しいことが多いのです。


あ、雨の日なんかもそれに近いなぁ。


そういうときに過ごす時間って

じつは自分にとって大事だったりするので、

今年は少しでも

「 しょうがないから 」じゃなくて、

自分で選べるようになっていきたいです。


そうそう、

コスタリカのクリスマスの日、

こんなことがありました。


面倒を見てくれてたマウリの車で

高速に乗ろうとしたら

料金所のおじさんが見当たらず。

でもゲートはオープンなまま。


マウリは笑いながら


 「 ま、今日はクリスマスだからね。

      しかも日曜日だし 」


ゆ、緩い…。す、素敵…。


今の日本は

いろいろと整い過ぎてるほどに

整っているのであえて

「 緩ませる 」方向を

目指してもいいかもしれませんね。


その隙間に

「 心 」って感じられることが

多いと思うから〜。



 『 もう深刻ぶるのはやめて、

      のんきにやろう。』

                            アラン( 哲学者 )



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2017。


あけましておめでとうございます!

今年もよろしくよろしくお願いしますね。


大晦日は奥さんの実家へ。

両親、兄弟、それぞれの家族、そして猫2匹。


久しぶりにちらっと紅白を見ましたが、

軽い時差ボケの影響で楽しみにしていた 

THE YELLOW MONKEY ” の

「 JAM 」には辿り着けず。

この曲ほんと名曲ですよね、大好きです。


そういえば

「 JAM 」って言葉がつくものは

なぜか惹かれるものが多くありまして。


例えば、

アクセサリーブランドの

「 JAM HOME MADE 」。


じつはここのアイテムって

持ったことないのですが

目にするたびに気になってしまうのです。


たぶんどこかのタイミングで

巡り合うんだなと思っております。


http://jamhomemade.com/ 


もういっちょ、

インストジャズバンドの

indigo jam unit 」。


何年か前に「 TSUTAYA 」で

ジャケットがカッコいいという理由で借り、

そしたら曲はそれにも増してカッコよく!


ガツンとくるカッコよさ。

そうだ、ライブ行かないとだ。


http://www.basisrecords.com/indigo/ 


おっと「 JAM 」からだいぶ話しが外れた…。


奥さんの実家では

美味しい食事に加えて、

お父さんセレクトのただただ最高な

日本酒コースも堪能させてもらい、

素晴らしい年の締めとなりました。


ニャンコたちもやっぱり可愛かったしー。



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2017年はこれまでにも増して、

どんな年になるのか予測できず。

でもそれは自分にとっては、

とてもワクワクしてしまうこと。


湧き出してくる気持ちを

ごまかすことなく行動に変えて、

でも周りに漂ってる流れには

さらっと乗れるように。


あ、そう「 JAM SESSION 」のように。


ジャムっていこう、2017。



 『 先に演奏するぞ、曲名はあとで教える。』

                   マイルス・デイヴィス(ミュージシャン)



幸せだと感じるモノ。


バックパックと普段使いのリュック、

今回の2ヶ月弱の旅の荷物は

それにすべて詰め込んでいきました。


最初は

ちょっと厳しいかなと思ったんです。

でもうちの奥さんがさらっと言った、

このひと言で迷いはなくなりました。


「 これに入るものしか

     持っていかなければいいんじゃない?」


そして実際、その荷物だけで

充分に生きていくことはできました。


じゃあ、うちにある

それ以外の荷物は何なんだろうか?


大統領邸宅ではなく

郊外の農場に奥さんと暮らし、

収入の9割を寄付し、

資産は18万円相当の

1987年型フォルクスワーゲンのみという

「 世界で最も貧しい大統領 」と言われた、

ウルグアイの元大統領 ” ホセ・ムヒカ '' 。


現在は

「 南米諸国連合 」の大統領を務めている彼は

最近のインタビューで

こんなことを言っていました。


「 幸せだと感じるモノは、

     私はすべて持っている。

     これ以上のモノを持てば、

     とても不幸になってしまうから

     持っていないだけなんだよ。」


「 もし君がゲリラで、

     山に潜んでいたとしよう。

     山で快適に生きていくには

     多くのモノが必要だが、

     あまりに多くのモノを

     リュックに詰め込んでいけば、

     今度は歩くことができなくなる。

     人生とは長いゲリラ戦と同じだ。

     リュックは軽くしておかないと、

     歩き続けることができないんだよ。」


コスタリカに1日いたら、

一度は必ず聞いたり、

目にしたりする言葉があります。


『 PuraVida!』


このブログのタイトルでも使っていますが、

現地では挨拶のときに頻繁に使われます。


「 素晴らしい人生だよ!」的な意味。


コスタリカに住んでいる人たちは

この言葉を毎日、しかも何度となく、

高らかに言っているのです。


コスタリカは中米という地域では

経済的に発展した国。

アメリカ資本がかなり入ってきているので、

ファーストフード店や

スニーカーを売るお店、

ショッピングモールなど数多くあります。


なので資本主義社会ならではの、

より多くのモノがほしい

という欲求はあると思います。


ただ反面

「 足るを知る 」的な部分もありまして。


多種多様な恵まれた自然、

温暖で過ごしやすい気候、

そして自分たちの国でまかなえる

美味しいコーヒーや

フルーツ(ほんと美味しい!!)。


そういう部分への誇りが

「 PuraVida!」という言葉にも

繋がってきてるんじゃないかなと思います。



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今回旅に出てみて、

自分はまだまだ余計なモノを

持ちすぎているなと感じました。


それは形あるモノだけではなくて、

自分の心にある無形のモノも含めて。


ムヒカが言う

「 幸せだと感じるモノ 」が、

まだちゃんとわかってないからなんでしょうね。


だから

表面的な安心感や満足感を求めて、

より多くのモノを持ったり、

新しいモノを持ったり。


で、気づいたら、

リュックが重くなりすぎてて、

歩くことができなくなっている。


部屋を無償で提供してくれたり、

朝ごはんも用意してくれたり

とずっとお世話をしてくれた ” マウリ ” の

精神的にゆとりのある

シンプルな生活を見ていたら、

自然と自分のリュックの重さに

気づかされました。


じゃあ、リュックから何を出していくのか。


2017年にまずやることは

そこだなぁと思っています。


僕なりの、うちら夫婦なりの

「 PuraVida!」な人生を追い求めて。


みなさん、

今年も本当にお世話になりました。

来年もよろしくお願いします!



 『 人生は一度きりで、

     すぐに過ぎ去ってしまうんだよ。』

                 ホセ・ムヒカ( 南米諸国連合大統領 )



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温かさいっぱいの帰国。


約2ヶ月ぶりとなる日本、

中南米ジャーニーを終え帰国しました。


帰りの便は

アメリカ・マイアミと

ロサンゼルス経由の成田行き。


がしかし、

最初の経由地の

マイアミでのトランジットに失敗し

(ピックアップしなきゃな荷物がしばらく出てこず)

ロス行きの飛行機を見事に乗り過ごしました。


でもその後すぐ

航空会社のカウンターで事情を話すと

思いのほかアッサリと他の便を探してくれ、

8時間後に飛び立つ飛行機を予約。

もちろん無料で。

経由地はダラスに変わったものの

日本への到着時間はほぼほぼ同じ。

いい経験だけできたということで、

最終的にはめでたしめでたしな

帰国となりました。


しかし、寒い!!


数日前まで

コスタリカの中でも暑いと言われる

グアナカステという地域のビーチで

1週間くらい水着で過ごしていたので、

頭ではイメージしてたものの

身体はやはりビックリ。


ということで

帰国後最初の食事はラーメンに。


大好きなラーメン屋のひとつ、

東京・吉祥寺の「 洞くつ屋 」で

ラーメン&キャベチャー&ライスを。


フリット&ファン・バステン&ライカールト

くらい抜群なコンビネーションを見せてくれる

素晴らしいラーメントリオです。


しかしやっぱいいですね、

冷えた身体でスープを飲み込んだときの、

あの身体中に少しずつ染み渡っていく温かさは。


身体が「 安心 」を思い出していく至福の時間。


あれは寒さのある国ならではの

喜びだなぁとあらためて感じました。


美味しかった、美味しかった。幸せだった。


で、今回の中南米ジャーニーですが、

ほんと良かったんです。

漠然としてるのですが、ほんと良かったんです。


面白エピソード満載な愉快な旅

という感じではないし、

劇的な展開のあるスリリングな旅

というわけでもありません。


でも、ほんと良かったんです。


寒い中で飲むスープの温かさ。

身体中に染み渡っていく安心感と幸福感。


少なからず緊張感を抱いて過ごしていた

コスタリカキューバでの日々で、

スープのような温かさで

ボクたちの身体を溶かしてくれたのは

いつも「 人 」でした。

人々の「 優しさ 」でした。


そんなことを中心に、

これからちょっとずつ

旅のことを綴っていけたらと思っています。



 『 大切なのは出発することだった。 』

                                   星野道夫(写真家)



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