自然さ。
11月下旬から2週間滞在した、
インドと並んで
ずっと訪れてみたい国のひとつでした。
映画『 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 』が
好きなのも影響してきたかもしれません
( 映画館で1回、DVDで3回鑑賞 )
そのときの印象通りの
古くて素敵な街並みでした。
でもさらに印象に残ったのは「 人 」。
すごくオープンで人懐っこく、で、剥き出し。
観光客相手の商売でもマニュアル的な
加工された部分は一切なく、
それぞれが持つ「 天然さ 」
言い換えると「 自然さ 」が光ってるというか。
例えば、ココナッツのお菓子売りのおっちゃん。
綺麗な衣装を着た花飾り売りのマダム。
レストランへの客引きをしているおっちゃん。
お客さんの座席に座りながらの客引きって(笑)
でも実際、
このおっちゃんに声をかけられた
何人もの観光客が
レストランに入って行ってました。
うん、形よりも大事なのは、
どれだけ心を込めてるかだ。
街中でこうした
「 自然さ 」に触れられるって、
なんかスッゴクいいなって思いました。
うらやましく思いました。
心地よかったんですよねー、心から!
それはきっと、
自分の自然さも引き出されてたから
だと思うのです。
やっぱ自然に生きられるって
素晴らしいことだよなぁ。
キューバでは
そう感じることが多かったです。
もちろん、だからこそ、
面倒くさいこともある。
でもそれも含めての
「 人間 」じゃないのかなと。
とここで、
昔に書いたブログを読んでみました。
『 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 』
を初めて観た2008年に書いた記事。
じつはオレ、
この映画のラストシーンで
大号泣しちまいました。
全然泣かせるような
シーンではないんですよ。
周りからも
「号泣する映画じゃねーだろ」
と言われたし。
でもオレは確実に
何かに感動して大号泣してた。
そのことが、
不思議で不思議でしょうがなかったのです。
しばらく考えた後、
こんなことを妄想してました。
ドーンと感動したのは、
そこに大切にしたい何かがあって、
自分が追い求めていきたい
何かがあんじゃねーかと。
つまり自分の使命に繋がってくような
何かがあんじゃねーかと。
だって、頭を経由しないで、
心がダイレクトに伝えてきたんだから。
たぶんこうなんです。
オレが感動したのはきっと、
人々が 「 解放 」 されてる姿にだったんです。
もうみんなキラキラしてるんですよ。
「 抑圧 」 の中では
決して生まれない、その表情。
そういえば、
高校時代もコーチになってからも、
ただの高圧的な 「 抑圧 」 が大嫌いで、
それに対しては思いっきり
抵抗してきてました。
先輩だからとかの理由で
何でもありなんて、
どんな説明を受けたって納得がいかなかった。
「 失敗 」 することは
もちろん辛いことだけど、
「 抑圧 」 されることは
その何倍も辛いことだと思う。
イジメられたりとかって
やっぱ辛いよ。オレもそうだったもん。
「 解放 」 されてれば、
本当の自分でいられる。
それだけで救われる子供も大人も
いっぱいいるんじゃなかなー。
わー、8年近く経って、
実際にキューバに行っても同じこと思ってたー。
『 生きてる実感。これぞ人生。』
「 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ 」より