Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

これぞフットボール。


いやはや面白かった!

これぞフットボール!という試合。

2018W杯北中米カリブ海最終予選。


数日前から海沿いの町に来ていて、

ビールを買い込み宿のテレビで観戦。


スーパーでは

コスタリカのビールだけでなく、

ニカラグアのも見つけちょっと興奮。

飲んだことのない国のビールは

いつでもときめいちゃうのです。



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まずは

トリニダード・トバゴvsコスタリカ 」。


久しぶりに聴いた

コスタリカ国歌にまたもやちょっと興奮。

いや、こっちはだいぶ興奮。

でも生粋の日本人ですからね。

新宿区生まれ&練馬区育ちの

シティボーイですからね。



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試合は両チーム共に慎重な戦い。

この試合が

最終予選の初戦だということ、

コスタリカにとっては

アウェイだということ、

トリニダード・トバゴにとっては

格上相手だということ、

を考えると致し方ない部分も。


でも慎重すぎて興奮終了。

隙があったら前に出しますよの

チャレンジ0%のパス回しはつまらなーーーい。


でも後半になると

そのチャレンジが始まり、

コスタリカらしい

素敵なパスワークからゴール!


ロスタイムに追加点も奪い、

結局コスタリカが2対0で勝利。


アウェイで勝ち点3という

最高なスタートを切りました。


コスタリカの右サイドバック

FCポルト 」所属のガンボア、

セントラルMFカナダの

バンクーバー・ホワイトキャップス

所属のボラーニョス、

後半からFWで起用されたアーセナルから

スポルティング・リスボン 」にレンタル中の

コスタリカの奇才キャンベルの

活躍が光っていました。


トリニダード・トバゴ

右サイドを再三ドリブルで切り裂いていた

アメリカ「 シアトル 」所属のジョーンズが

気になる選手でした。



 ● トリニダード・トバゴvsコスタリカhttps://youtu.be/RsHmwmqZ-AE



そしてそして、

最高に刺激的な試合となった

「 アメリカvsメキシコ 」。


北中米カリブ海エリアのクラシコ

とも呼ばれる注目度大なこの対戦。


それに加えて今回は、

先日アメリカ大統領となった

トランプが選挙中に発言した

「 メキシコからの不法入国を塞ぐために

     国境に大きな壁をつくる。

    その費用はメキシコに支払わせる。 」

という言葉に対しての

メキシコ代表メンバーの怒りもあり、

開始早々から激しいゲームに。


次第にそのリズムに慣れてきた

メキシコがボール支配を高め、

リズミカルなコンビネーションも生まれ、

完全にゲームを支配。

1ゴールを奪い前半終了。


ところが後半になると、状況は一変。


アメリカの

迫力満点なプレッシングがハマり、

早々に同点に。


その後も一方的な展開。


興味深かったのはアメリカが、

メキシコの得意なパスワークを

自陣ゴール前で待ち構えて防ぐことなく、

ひたすらアグレッシブにプレスに行き、

分断しにかかったこと。


そして、その狙い。


ターゲットは

バルセロナ 」でもプレーした

キャプテンのマルケス


センターバックながら、

ビルドアップ時には

ボランチのポジションに入って

プレーすることが多かったのですが、

DFラインから彼にボールが入ったときに、

アメリカ代表キャプテンのブラッドリーが

状況を見ながらのプレッシングでボール奪取。


で、その数分後。


同じような状況でマルケスにボールが。

ブラッドリー今度は、

状況を確認することなく

100%のパワーでもって

尋常じゃないプレッシングからボールを奪取。


吹き飛ばされるマルケス


そこからショートカウンター

惜しくもゴールならずでしたが、

このワンプレーが試合の流れを

完全に決めました。


大きな勢いを手にしたアメリカ。

大きな動揺を手にしてしまったメキシコ。


マルケスはそれまでと同じように

繋ぎに入るものの

明らかにパス受けたくない様子。

先程のネガティヴなイメージが

強烈に残ってしまっているんでしょう、

本気で受けようとしていないのが

痛いほどに伝わってくるのです。


そのことで

DFラインと中盤から前が

完全に分断されたメキシコ。


ここまで大きく

試合の流れが変わったのは、

アメリカがあえて

相手の弱い部分ではなくて

得点な部分を潰しにかかったから

なんでしょうね。


しかも、

その中心にいる選手を狙った。


そのことでメキシコは

自分たちが自信を抱いてた部分を

信じることができなくなってしまった。


こういうところって

ゲームの妙だなと思います。


その後もアメリカの攻勢が続き、

逆転されるのも時間の問題。

だと思ってましたが、

結末はあまりに劇的でした。


終了が見えてきた88分。

やっとのことでメキシコが手に入れたCK。


ニアサイドに

ポジションを取っていたのはマルケス


百戦錬磨の彼が

速いボールに合わせたヘディングシュートは

GKのタイミングを上手く外しゴール!!

雄叫びを上げるマルケス


2対1で勝ち越したメキシコは

そのまま逃げ切り、

アウェイでの勝ち点3を手にしました。


上手さあり、激しさあり、

そして何より両チームの

フットボールインテリジェンスの高さあり、

の稀に見る好ゲームでした。


メキシコのチチャリート

ジオバンニ・ドス・サントス、ベラ、

ヘスス・コロナらのコンビネーション、

アメリカのブラッドリー、

ドルトムント」の新星プリシッチ、

ハンブルガーSV 」所属ウッドらが

織りなすショートカウンター

それぞれが本当に魅力ある

フットボールを展開していました。


しかしメキシコ側からすると

ゲームを壊してしまいかねなかった

マルケスがゲームを決めてしまうんだから、

フットボールって本当に面白い!!


で、何よりマルケス凄い!!

どんな心境の移り変わりだったのか

とか聞けたらめっちゃ面白いんでしょうね。



● アメリカvsメキシコ → https://youtu.be/MzBFm03Jdog



今度の火曜日は、

コスタリカvsアメリカ 」のゲームが。


これまた楽しみです!!



 『 電気より、蒸気より、

      原子力より強い動力がある。

      ” 意志 ” の力だ。』

               ジョゼ・モウリーニョマンチェスター・U監督)