柔らかな求道者。
コスタリカでサッカーをしていたと言うと
まぁ大抵「?」を浮かべられるのですが
この人の場合は「???????」くらいかと。
ドイツで
プロ野球選手とU-18監督をしている片山和総さん。
ドイツで野球ってだけで「 え!?」なのに
選手と監督を並行してやってるんですからね。
そんな片山さんの壮行会に呼んでいただきました。
ご一緒したのは
ダンスをずっとされていた奥さま
40代後半で脱サラして起業された塚本さん
鯉の行商経験があり現在は旅行業の小島さん
それはそれは楽しすぎな宵だったのでした。
エリア伊都のチームトレーナーの塩生先生が
シーズンオフで帰国中の片山さんを紹介してくれ
一緒に相撲の朝稽古を見に行ったり
美味しい焼き鳥を食べに行ったり
ジュニアユースの練習見学に来てくれたり
と交流する機会が多かったのですが
先週は、片山さんゲストのトークイベントへ。
ドイツに渡るまでの野球ライフの話しを中心に
いろいろな話しが聴けたのですが
一番興味深かったのは自分自身との向き合い方。
「 自分の身体を自在に動かすことって
本当に難しいんですよね。
そこに筋肉をつけていくと
身体は大きくなっていくから
自在に動かすのはさらに難しくなります 」
「 ずっと疑問としてあったのは
身体を使いこなすこともできないのに
バットなどの道具を
使いこなせるのかということで 」
「 なので身体の小さい僕の場合は
筋肉を増やしてパワーをつけることよりも
自分の身体を徹底的に
使いこなせるようになることを目指したんです。
ないものより、あるものを選びました 」
「 それはドイツ人の中でプレーするときに
日本人としての自分にあるものを活かしていく
という部分でも同じですね 」
自分の中にあるものを見つけて
認めて、受け入れて、活用していく。
これって、何においても大事なことだなって。
そう、イチロー選手もこんなこと言ってましたね。
『 大切なのは
自分の持っているものを活かすこと。
そう考えられるようになると
可能性は広がっていく 』
このマインドを子供のうちから育みたいんだよなぁ。
片山さんはこの後
東京で子供の個人レッスンをいくつかしてから
ドイツに渡るんだそうです。
壮行会で
昨年のそのレッスン動画を見せてもらったのですが
素人の僕が見てもヘンテコなフォームで打っている
小学校低学年の男の子がいました。
でも彼からすると
そのフォームが一番シックリきていて
実際ちゃんとミートして飛ばせてもいたのです。
で、片山さんは
否定することもなく、修正することもなく。
常識をそのまま受け入れることなく
自分で試して、その感覚を信じ続けてきた
片山さんだからこそできる
「 手を加えない 」という選択だと思いました。
何もしていないわけじゃなくて
「 しない 」ということをあえて選んでるんですよね。
彼の側からは
いびつな個性がたくさん生まれてきそうだよなー
「 柔らかな求道者 」のこれから、楽しみ楽しみです。
( 片山さんの記事 → こちら )
『 人に勝つという価値観では
野球をやっていない 』