Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

チームメイトからの声。

 

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U-12の試合会場に向かう途中

公園内にある野球場の横を通ると

小学高学年の子たちが試合をしていました。

 

何アウトかはわかりませんでしたが

ランナーは二塁という状況。

 

ピッチャーの子は

明らかに迷いのある表情を浮かべていました。

 

初球、ボール。

 

チームメイトから声がかかります。

 

 

 「 力ぬいていこうー 」

 

 

二球目、またもやボール。

 

 

 「 力ぬいていこうー 」

 

 「 力ぬいていこうー 」

 

 

三球目、ファール。

 

 

 「 力ぬいていこうー 」

 

 「 力ぬいていこうー 」

 

 「 力ぬいていこうー 」

 

 

四球目、ライト前ヒット。

 

うなだれるピッチャーの子。

チームメイトから声がかかります。

 

 

 「 力ぬいていこうー 」

 

 

残念ながらその声がかかるたびに

可愛そうなくらい力が入っていっていました。

 

こういうことってサッカーの現場でもよくあります。

 

ミスで自信をなくしかけてる選手に

 

 

 「 自信もっていけ! 」

 

 

とか、相手のプレッシャーが速くて

慌ててしまってる選手に対して

 

 

 「 落ち着け―! 」

 

 

で、負のスパイラルに突入していくと。

 

そうした方がいいと思うことを

「 直接的 」な言い方で言えば言うほど

逆効果になっちゃうことって多いですよね。

 

もちろんその方がいいときもあるけど

「 間接的 」な言い方を選んだ方が

結果、伝わることって多々あるなって思います。

 

ドリブル突破に失敗して

自信をなくしかけてる選手に

 

 

 「 めっちゃいいチャレンジやん! 」

 

 

とか、パスミスをして慌ててしまってる選手に

 

 

 「 オッケー、どんどんパス出していけ! 」

 

 

とか。といっても自分も思わず

反射的に直接的なこと言っちゃってるんですが…

 

もし自分が

あの少年野球チームの監督やチームメイトだったら

あのピッチャーの子に対してどんな声をかけるだろう。

 

 

 「 笑っていこうー 」

 

 

とか、逆に、

 

 

 「 ありったけの力で投げちゃおうぜ! 」

 

 

とかかな。

 

どんな間接的な言い方がいいのかは

その選手がもつ特徴や置かれている状況によって

あとは、その選手との関係性によっても

変わってくるだろうから

手に入れたいものはやっぱ「 想像力 」なんだよなぁ。

 

うん、想像は、観察から。

 

 

 「 もし本当に何も言うことがないなら

   たくさん吠えることは無駄だよ 」

              『 スヌーピー 』より