Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

SmallでBigなこと。

 

2018年最初のフットボールな週末でした。

 

土曜日はまず、

小学6年生+5年生2人チームによる公式戦。

初戦の勝利を見届け、車で移動して

午後は小学2年生の練習試合&3年生の紅白戦。

 

日曜日の午前中は、

フットサル場で小学1年生~3年生の練習。

午後は近くのグラウンドで中学生の練習試合。

 

地球のなかの、アジアのなかの

日本のなかの、九州のなかの

福岡県のなかの、糸島のなかの

普通の小学生や中学生によるフットボール

 

ヤフーのトップニュースに上がるような

みんなが注目するBigなことは起きないですが、

そこに参加している子どもたちすべてに

Smallなことがたくさん起きているんですよね。

 

でもそれも、

彼ら、彼女らの目線から見たら決して

Smallなことではなく、Bigなことなんだろうなぁ。

 

その想像は忘れないようにしたいです。



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中学生の試合が終わった後、

小学6年生の “ A君 ” と話しをしました。

 

彼は小学校を卒業した後に

「 エリア伊都 」ジュニアユースでやると

誰よりも早く決めていて、

こうして練習や試合に参加しています。 

 

この日に参加した小学6年生はA君ひとり。

 

でも物怖じすることがなく、

上手くなりたいという気持ちも強い彼は

この日も中学生たちのなかにも自ら入っていって

明るくコミュニケーションをとっていました。

 

試合でも

球際の戦いで潰されることは多かったですが、

パスを受けるための誰よりも早い動きだしと

相手ゴール前での効果的なダイレクトパスで

フィジカル面で上回る相手との戦う術を自ら発見。

 

「 おお、やるねー 」と思っていたら、

ハーフタイムにベンチでいきなり号泣。

 

中学生たちが集まって

話しを聞いていたり励ましたりしていたので、

とりあえず僕から声をかけることはやめ、

しばらく様子を見ることにしました。

 

後半が始まって

試合中は必死に我慢しているのですが、

ベンチに戻って来ると、また号泣。

その後、交代してベンチにいる間も

ずっと涙を流していました。

 

試合がすべて終わり解散した後に

A君を呼んで話しを。

 

 

 「 今日の試合どうだった? 」

 

 

そう聞く僕に顔を向けることなく、

彼は下を向いたまま、話し始めました。

 

 

 「 あんなのサッカーじゃないですよ…

   激しいのは全然いいと思うけど、

   今日の相手はそれを超えて汚かったです…

   すごい蹴られたし、文句も言われたし… 

   自分はサッカーをやりに来たのに… 」

 

 

投げやりにそう言い放つと、

A君から涙がこぼれました。

 

しばらくそのまま泣き続けた後、

顔を少しだけ上げ声を振り絞って、

 

 

 「 でも、

   そんな中で何もできなかった自分が

   本当に本当に本当に悔しいんです… 」

 

 

 

新たなる成長物語の始まりです。



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話しが終わると、

とんでもなく晴れやかな顔で

 

 

 「 ありがとうございました!

   さようなら! 」

 

 

そして車が止めてあるところに歩いていくと、

20メートルくらい離れたところからA君が

 

 

 「 本当にありがとうございましたー!!!

   さようならー!!! 」

 

 

自分を信じて、どんどん進んでいけーーー

 

 

 『 もし君が何か夢を持っているのなら

   その夢をとことん持ち続けるべきだ。

   誰かが無理だと言ったとしても

   決して諦めちゃいけない。

   僕も新たなる夢を持ち続ける 』

        ネイマール( ブラジル代表 )