考えることあれこれ。
「 福岡大学 」経済学の授業にまたもや。
1か月ほど前に
ゲスト講師に呼んでもらった流れから
今回はその同じ授業で
「 CSR 」( 企業の社会的責任 )
についてのグループワークの発表会があり、
その審査員のひとりとして参加させてもらいました。
各グループの発表を評価して、
すべて終わったら、みんなに総評を話すという役割。
僕以外の審査員のおふたりは、
経済の本も出版している大学教授の方と、
自身で事業を展開している経営者の方。
ずっと考えていました。
自分に何が話せるんだろ?
自分だからこそ話せることってなんだろ?
そんなことを掘り下げていった結果、
こんなことを話していました。
「 前の授業で話したように
自分はずっとサッカーに関わってきていて
正直これまでCSRについて考えたことなくて。
だからみんなの発表を聞いてなるほどね
なんて思ってたりしました 」
「 学部ごとのメンバーに分かれて
その学部の特色を取り入れた調査を
してるグループがあったけど、
それは独自性が出てて面白かったです 」
「 でもそれでもやっぱり、
話しが大きすぎてピンとこなかったんだ。
それはみんなの発表どうこうじゃなくて
自分は普段サッカーコーチをしてるなかで
一番小さな単位の個人についてを
いつもずっと考えてるからで 」
「 みんなが取り上げていた
大企業の不正問題なんかも
元を辿っていくと
個人が出発点になってるんだよね。
自分の場合はその個人という単位に
とにかく興味があるから
サッカー指導をしてるのかもしれないです 」
「 企業が社会に対して
どう貢献できるかっていうことも、
まず自分自身という個人が
授かった才能や抱いた好奇心で
どう社会に貢献していけるかを
今から考えていくことが、
いざ企業でCSRを考えるときの
ヒントにもなるのかなぁと思いました 」
授業が終わってから聞かせてくれた
大学教授の先生のこのお話は
「 まさに! 」で嬉しくなっちゃいました。
「 企業がある成功をおさめると
その経営者のやり方がクローズアップされて
みんなそれに習おうとしますが、
絶対に同じことはできないんですよね。
だって、それをやってる人自体が違うんだし、
対象となる相手だって何もかも違うんだから。
学問って “ 後づけ ” ですからね。
成功したらそれが形になるというか。
自分で考え抜いてやっていくしないですよね 」
育成のサッカー指導もほんと同じだー
その一瞬では成功している
チームや指導者が考えて実践してきた
練習方法やシステム、
選手やチームへのアプローチ。
考えることが
そんな「 形 」から始まっちゃいけない。
思考の出発点は、あくまで目の前の「 選手 」。
そこにいる選手をめっちゃ観察して
( でもとんでもなくさり気なーく )
その「 目に見える部分 」から
「 目に見えない部分 」を想像すること。
そこからやり方は生まれてくるんだと思います。
ま、それが難しいんですが・・・
でも、諦めることなくやっていきたいんすよねー。
いろいろなことを考えるきっかけをもらえた
福岡大学での授業となりました。
ありがとうございました!!
『 知ることは自由になること 』
ホセ・マルティ( キューバ革命家 )