巡りあわせ。
3年生たち、お疲れー!
「 県立福岡講倫館高校 」サッカー部の
選手権大会・福岡予選の冒険は終わりました。
7月に一次予選を突破し、
24チームによって行われた
二次予選の初戦が先日行われました。
総合力で勝る相手にいきなり先制点を奪われ、
試合も支配され続け、苦しい展開に。
ただ後半になると、
前線からのプレッシングがハマり出し、
相手もいいイメージを描けなくなり、
チャンスを作り出せるようになっていきました。
ショートカウンターから、同点、そして、逆転。
その後も懸命に相手の攻撃を分断していたものの、
ちょっとした隙を突かれ、残り5分で同点に。
精神的なショックを負いながらも
なんとか耐えて延長戦には持ち込めましたが、
足を攣ってしまう選手が続出、
交代枠を使いきった後にケガ人出て
10人での戦いにもなってしまい万事休す。
延長の前後半で4ゴールを奪われ、
最終的には、2対6で敗れてしまいました。
でも、ほんっとよくやったと思います。
「 冷静 」が伴うプレーに関しては正直
まだまだ試合の中で表現できませんでしたが、
「 情熱 」が伴うプレーは素晴らしかった!
特に、
春先のインターハイのときと比べたら、
そこが大きく大きく大きく成長しました。
情熱を込めることが当たり前になったし、
そこでの身体の使い方も自然になったし。
ずっとくすぶっていた
ある3年生の爆発的な成長は、
自分の指導者人生の中で
ほとんど見たことのないほどの成長幅でした。
自分できっかけをつかんだ奴はやっぱ強いです。
僕自身は、
一次予選が終わってから
本格的に「 エリア伊都 」に関わるようになり、
講倫館の練習にほぼ行けなくなってしまったので、
貢献できた想いはとても薄いのですが、
関わらせてもらって本当に本当によかった!!
移住を決めた当初、じつは、
関わるチームは講倫館高校ではありませんでした。
移住を決め、物件を探しに糸島に来たとき、
ビーチカフェ「 Mr.Beach 」のオーナーに、
「 サッカーの指導していきたいなら、
僕の恩師をご紹介しましょうか?
福岡県の高体連で委員長やってた人です 」
そうして引き合わせてくれたのが福島先生でした。
そこでいろいろな話しをさせてもらって、
「 じゃあさ、
オレが教えてる高校でコーチをしてくれる?
お金はそこまで出せないと思うけど、
少しでも手伝ってくれたら嬉しいよ 」
とのお話をもらい、
その場でやらせてもらうことが決まったのでした。
それからしばらく経ち、
いよいよ移住となった時期。
福島先生から電話がありました。
「 コーチの話しさ、
本当に申し訳ないんだけど、
ちょっと厳しくなっちゃったんだ・・・
じつはいきなり異動を命じられて・・・
新しく移る学校でも
やってもらいたいとは思ってるんだけど、
学校までは遠いし、なにより、
お金がまったく払えないから・・・
移住して落ち着いたら、
とにかく一度会って話そうよ 」
という予期せぬ展開。
でも自分の中ではすぐに結論は出ました。
新しい学校のコーチをやらせてもらおう。
それは、
福島先生の魅力に僕が惚れこんで
ぜひ一緒にやってみたいと思ったこと、
どこの誰かもわからない僕を信じて
コーチのオファーをしてくれたこと、
そして「 Mr.Beach 」オーナーが
思いついたように僕に話してくれてから
ここまで流れるように話が進んできたことに
ご縁のようなものを感じたこと。
何がどうなっていくかは想像できなかったけど、
僕にとってはやらせてもらうことが自然でした。
そうして出逢うことになった
「 県立福岡講倫館高校 」サッカー部の
選手やマネージャー、スタッフの人たち。
「 福岡 」という土地で
初めて出逢ったフットボール仲間でした。
もし、
福島先生の異動がなかったら出逢うことはなかったし、
彼らが見せてくれた成長に触れることもできなかった。
この巡りあわせを大事に、これからも。
3年生たち、ひとまずお疲れさん、
さらなる楽しきフットボール人生を!!!
『 決心するということは、
単に始まりにすぎないということだった。
決心するということは、
まるで、急流に飛び込んで、
その時には夢にも思わなかった場所に
連れてゆかれるものなのだ 』
「 アルケミスト 」より