Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

自由人の集まり。

 

今どきの若者はスゴイですよ、みなさん。

 

地域や社会を良くしていくために

自分にしかできないプロジェクトを考えていく

マイプロジェクト 』という高校生が主役の活動。

 

そのスタートアップ合宿となる

 九州カイギ@北九州 」に

各分野のプロフェッショナルな大人、

という仰々しい役回りで参加してきました。

 

役割は、

プロジェクトをつくっている高校生たちの

気になるあれこれについて相談に乗るというもの。

 

「 マンツーマンで30分 」× 4人 の相談事。


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これ、めっちゃ楽しくて、めっちゃ疲れた!!

 

本気で考えて、本気で悩んで、本気で向き合って、

高校生たちのその「 本気感 」のエネルギーを

同じ会場で浴びてるだけでもスゴイのに、

初めて会ったその高校生のど真ん中な気持ちに

真っ向から向き合うのでヘロヘロにもなるなと・・・

 

でも、もちろん嫌な疲労感ではなく、

充実感も混じった爽やかな疲労感ではあるのですがー

 

自分の心の

深い部分にまで触れに行く様々なプログラムを通して

見栄や体裁などの余計なものを放てていて、

みんな「 自由 」でいられていて

本当に美しかったなぁ。

 

「 自ら 」に「 由る 」こと。

その「 自由 」の状態からすべてを始めること。

 

そう、自由になるには、

自分の良い部分だけじゃなくて、

できれば目を逸らしたい嫌な部分とも向き合って

それを受け入れていかないといけないから

精神的に結構ツライんですよね・・・

 

僕の場合は、

大学を1年で中退して行った

ブラジルでのサッカー留学時代、

22歳くらいで行った

2か月間のヨーロッパ放浪ひとり旅、

サッカー指導を辞めて

選手を目指して飛び込みで渡ったコスタリカ

なんかはとことん自分と

向き合わざるを得なかったので

当時は本当にきつかったんですよねー

 

でも「 生きてる実感 」を

感じられていたことも事実で。

 

今こうして振り返ってみると、

その時々の自分は「 自由 」でいられたんだなって。

 

そうした経験を重ねてくると、

そんな自分の状態が嬉しくなってきて、

日本にいても、外国にいても、関係なく、

自然とそれを求めにいく自分になっていました。

もちろんまだまだ不自由なことの方が多いですがっ。

 

そう、九州カイギは高校生だけでなく、

関わっている大人の人たちが

そういう意味での「 自由人 」ばかりで。

 

話しかけに来てくれた教員の方と、

立ち話で教育の話しをしていたらバシッとハマって、

「 ああ、これはずっと続いていく出逢いだぁ 」

なんてこともあったりで。

 

「 自ら 」に「 由る 」こと。

その「 自由 」の状態からすべてを始めること。

 

自分の場合はやっぱりそれを、

フットボールの場所でまずは生み出していきたいです。

 

高校生たち、本当に本当にありがとう!

 

今どきの若者はスゴイですよ、みなさん。

 

 

 

 『 おまえさん、

   あんまりおまえさんが誰かを崇拝したら、

   ほんとの自由はえられないんだぜ 』

           スナフキン( 自由な旅人 )

 

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ショートショート。

 

福岡県内5つの街での開催となった

ショートショートフィルムフェスティバル

 

糸島市はそのうちのひとつに選ばれ、

筑前前原の商店街で

この日限りのオープンとなる

6つのミニ映画館での上映と、

今年のゴールデンウィークに開催された

いとシネマ 」スタイルでの野外上映、

と2日間に分けての開催となりました。

 

商店街での第1回目は9/16に終わったのですが、

ラブロマンス 」がテーマのミニ映画館を

僕と光葉が支配人として関わらせてもらいました。

 

まさかの支配人!

しかも、まさかのラブロマンス!!

 

どっちかっていうと、

矢沢永吉イチローのドキュメンタリーで

とことん盛り上がる二人なのにな・・・(笑)

 

うちら担当のミニ映画館の場所は、

普段は休憩所として使われている「 寄り合い処 」。


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ここでラブロマンスの短編7本を

昼・夕方・夜と3回上映する他、

僕が撮った写真に光葉が詩を載せたものを

展示する「 いと恋のコトバ 」と、

光葉と村上研二さんによる詩の朗読、

そして、スンミさんに歌ってもらう

「 いと恋ミニライブ 」を企画しました。


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なんとも不思議な感覚に包まれた1日でした。

 

ものすごく楽しかったんです、

充実感でいっぱいだったんです。

 

映画を楽しんでくれたお客さんは多かったし、

ミニライブ後は幸せな空気で満たされていたし、

スタッフの人たちとも心地よく話せたし。

 

でもなんかフワフワした感覚がずっとあって。

 

それはたぶん「 半年 」にあるんです。

 

こんなオモシロイ映画祭に声をかけてくれ

やりたいことを好きにやらせてくれ、

うちらの企画に喜んでゲスト参加してくれ。

 

なかなか感じることのできない充実感!

けど、うちらまだ移住して半年なんですよね・・・

 

その事実を思い出すたびに、

ここまでの信じられない展開にあらためて驚き、

糸島の人たちのオープンマインド具合にさらに驚き、

フワフワ、フワフワしちゃったんだと思います。

 

関わってくれたみなさん、どうもありがとうでした!!

 

 

 

 『 終わりというものはない

   始まりというものもない

   人生には無限の情熱があるだけだ

   始まりと思うのも自分

   もう終わりだと思うのも自分 』

       フェデリコ・フェリーニ(映画監督)

 

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強いボールを蹴ること。

 

この日の小学生練習は3・4年生の担当、

「 強いボールを蹴る 」ことを中心に。

 

練習前の彼らは大体いつも、

ゴールに向かってシュートを打っています。

低学年のときから身体もちょっと大きくなり、

ボールが前よりも遠くへ飛ぶようになったことに

快感を覚えているからかもしれませんね。

 

最初は止めたボールを

GKのいるゴールに向けて強いシュート。

それぞれ何本か蹴ったところで

みんなに集まってもらい、

僕のiPhoneで映像を見せることにしました。

 

ベッカム ” のプレー集を数分だけ。

 

 

 「 うおー、すげーーー 」

 

 「 知らないなぁ、この選手、誰? 」

 

 「 なんであんな強いシュート打てるんだろ 」

 

 「 お父さんが大好きなベッカムだ~ 」

 

 

そして、またシュート練習に。

で、また何本か蹴った後、集まってもらい、

今度は一人ひとりのキックを動画で撮ることに。

 

張りきりすぎてるやつは予想通り、

思いきってすっ転んでくれましたが(笑)

 

この後にやった3チームでのゲーム練習の

やってないチームにその動画を見せ、

キャッキャ言いながらそれを見ては

またそれぞれキックの練習をしていました。

 

もうだいぶ前になりますが、

ドイツでコーチをしていた指導者の講習会で、

こんな話しを聴いたことがあります。

 

 

 「 ドイツの選手が

   あれだけ強くて正確なシュートが打てるのは、

   小さい頃から蹴ってるからじゃないですかね 」

 

 

 「 子供たちは自分の蹴ったボールの

   飛んでいく軌道やスピード感を

   無意識に見てるんですよね。

   それが前より増してるとすごく快感で、

   さらにその先を見たくなって

   どんどんと追い求めていくんだと思います 」

 

 

 「 正確性ももちろん大事ですが、

   まずは、より遠くに飛んでいく快感、

   より速く飛んでいく快感を覚えさせるために

   強いボールを蹴らせることも

   大事ではないでしょうか?

   ドイツではまだパワーがない

   子供たちのためにボールの空気を少し抜いて

   わざと飛びやすくすることもあります 」

 

 

確かに子供はそのプレーに快感を覚えれば、

こっちが言わなくたって、いつまでもやりますよね。

あ、でもそれは子供だけじゃなくて、大人もか。

 

快感はその人の内側からしか湧いてこないものだから、

指導者としてはどうやってその快感が生まれるような

練習設定や空気感を作り出すのか、なんでしょうね。

 

そう、このお話を聞いてもうひとつ思ったことは、

 

 

「 強いボールを蹴ること 」≒「 自分を解放すること 」

 

 

思いっきり強いボールを蹴るとなると、

身体の部位すべてを総動員して蹴らないといけない。

メンタル的にも迷っていられないし、熱量も必要。

 

自分を解放せざるを得ないんじゃないかと。

 

今の時代の日本社会を考えると、

このことってすごく必要じゃないかと思うんです。

 

2年前に行われた

「 U-12 ジュニアサッカー ワールドサッカーチャレンジ 」

で見て激しく印象に残った

アルゼンチンチームについて書いた当時の記事に

そんなことを書いていました。

 

 

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「 U-12 ジュニアサッカー ワールドチャレンジ 」

予選リーグの3試合だけ観に行ってきました。

 


FCバルセロナ 」「 RCDエスパニョール 」の、

個人として、チームとしての技術・戦術レベルの高さは、

サッカー脳を刺激されまくって大いに楽しかったのですが、

激しく印象に残ったのはやっぱり、

アルゼンチンの「 デポルティーボ・カミオネーロス 」!

 


バルサエスパニョール、

Jリーグの下部組織のチームのような

綺麗なパス回しができるわけではなく、

どちらかというと戦闘的。

おじいちゃん監督はずっと

檄を飛ばしながら、審判に文句を言いながら、

そして選手たちはそれに呼応するように激しいプレーを。

決してスマートではないし、エレガントでもない。

でも、熱い。笑っちゃうくらいに、気持ちよく熱い。

 


いきなりワンプレー目の流れから先制、

でも自力に勝る大宮アルディージャ

ボールを支配されて同点。

その後も押されまくりながらもなんとか耐え、

後半の半ば過ぎにめっちゃ思い切りのいい

ロングシュートで勝ち越し、2対1で勝利

 


この試合展開も熱かったですが、

それ以外でもビックリする熱いことだらけ!

 


大会の登録背番号が決まっているのに、

ぽっちゃりFWの少年は

この試合は9番がいいとゴネて結局代えたり、

おじいちゃん監督はテクニカルエリアのマーカーを

足で徐々に広げては第4審判と言い争いになってたり、

勝ち越しゴールを奪った瞬間、あまりの嬉しさで、

ベンチメンバーがピッチ内に入って来て一緒に喜んだり、

それの先陣を切ったのがじつはヘッドコーチだったり、

ゴールを奪った少年は感情の高ぶりで涙を流しちゃってたり、

リードしてからの残り時間は監督もコーチも、

テクニカルエリアどころかピッチに入って指示を出してたり。

 


漫画か!ってことばかり(笑)

 


でもちょっと

考えさせられちゃいましたね、あの「 解放 」具合には。

日本の社会ではもちろん、

あそこまで全開になることは難しいけども、

でも、子ども時代に一体どれだけ

「 解放 」させてもらえてるのかなって。

 


日本の今の社会って、残念だけども、

あれをしちゃいけない、これをしちゃいけない、

っていう窮屈な空気がありますよね、それは学校にも。

だからどうしたって子どもたちは

「 何かをやろう 」って気持ちより、

「 何かをやらかさないようにしよう 」

ってなると思うんです。

 


しかもその上で、

こうしきゃいけないという規則や

決まりやルールにも縛られるんだから。

 


そんな今の日本の社会だから、

ココロのネジを「 締めるような教育 」より

「 緩めるような教育 」をしていった方が

いいんじゃないかなと。

 

それでちょうど、

ココロのバランスが取れる気がするんですよねぇ。

 


サッカーの現場でよく感じるのですが、

欧米や中南米のように個人主義がしっかりと根づいていて、

一人ひとりの意見を持つことや

主張することが当たり前な社会では、

その調和を保つためのルールや規律が

強調されてもいいと思うのです。

 

それできっと、

個人とチームのいいバランスが保てるはずだから。

 


でも日本の場合はその前提からして違っているし、

インターネットが普及してからくらいの

加速した閉塞感を考えたら、

子どもたちのココロを緩めてあげて

「 解放された自分の存在 」に

まず気づかせてあげた方が

いいんじゃいかなとボクは思っています。

 


しかもね、

そこにしかない「 自由 」を感じちゃったら、もうねーー。

 


本当に本当にいいもんを見させてもらいました、

解放軍団デポルティーボ・カミオネーロス、グラシアース!!

 

 

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せっせとやれることからやっていきましょ。

 

この日の練習を終えると、

つい最近「 FCバルセロナ 」に移籍した

デンベレ ” のようなしなやかさを持つ

5年生のレフティー君がやってきて、

 

 

 「 アリサカコーチ、

   3・4年生の練習でキックの映像を撮ってたの?

   さすが、東京出身だなーーー 」

 

 

って、東京は関係ないわ(笑)

 

しっかし、綺麗な夕陽でした。

 

 


 『 電気より、蒸気より、原子力より、

   強い動力がある。“ 意志 ” の力だ 』

    「 マンチェスター・U 」監督 モウリーニョ

 


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エスプレッソ風呂。

 

僕はそれを

エスプレッソ風呂 」と呼んでます。

 

足を突っこんだ瞬間に、

「 ヤバっ…これは無理っしょ… 」

と気持ちを萎えさせてしまう

熱ーいお風呂、まぁ、熱湯風呂ですね。

 

昨晩の我が家は、

久しぶりとなるエスプレッソ風呂でした。

 

毎回いつも足を入れた瞬間は、

「 いやいや、これは無理、水いれよ 」

と思うのですが、

どうにもこうにも水を入れたら負けだと

思い込んでしまってる自分がいまして。

( 何と戦っているかは不明 )

 

なので結局、

水を入れることはせず、

気合いを振り絞り

まずは足だけをお湯に投入。

 

そして「 &+:>*?#`! 」とかなんとかの

言葉にならない言葉で唸りまくりながら

熱さの荒波が去るのを待つ。

 

そして

少しずつ身体を沈めてはその繰り返しを。

 

すると、

最初の無理だと思ってた気持ちはどこへやら。

いつの間にやらとんでもなく

気持ちいい状態になってるんですよねー

 

でもさすがに長時間は厳しく、

3~5分くらいしたら出るというパターン。

 

ここでいつも思うこと。

 

 

 「 めっちゃ覚醒した感じ! 」

 

 

感覚という感覚すべてが突然に開いて、

自分の中心に漂っていたエネルギーが

外側に向けて一気に湧き出していくような感じで、

サッカーの試合をしてるときのよう。

 

すっごく心地いい、エスプレッソ風呂。

 

温めのお風呂に長い時間浸かることも

もちろん心地いいのですが

何かちょっと種類が違う気はして。

 

感覚はゆっくりとひとつずつ開いていって、

外側に散らばっていたエネルギーが

内側に向けて少しずつ戻っていくような感じで、

サッカーの試合を終えたときのよう。

 

うん、これまた心地いい、

こっちは、カフェオレ風呂かな。

 

僕はこれまでずっと、

家での読書がなかなかできない人間でして

( 糸島移住してからは少しできるように! )

読書となるとカフェでゆっくりということが多く、

そんなときはほぼほぼカフェオレを飲みながら。

 

だから、

カフェに来てエスプレッソを飲んでサッと去る、

ということが理解できなかったんです。

 

わざわざせっかく来てお金も使ってるのに、

そんなすぐに去ってしまうのはもったいない!って。

 

でもそれは僕がカフェを使う目的が

ゆっくりと過ごすことで心を整えていくこと、

にあるからなんですよね。

 

エスプレッソの人たちの目的はそこにはなくて、

濃厚でパンチのあるエスプレッソを注入することで、

自分自身を少しでも覚醒させたい、

それまでの気分の角度を少しでも変えたい、と。

 

最近は少しだけそこがわかるようになって、

実際そんな使い方もするようになってきました。

 

当然どっちがいいかじゃなくて、

その瞬間の自分が何を求めてるのか。

 

そこには、

もっともっと敏感になっていきたいものです。

 

夏場はさすがに暑くて、

お風呂に入ることなくシャワーで終わってたので、

これからのお風呂シーズンが楽しみ!

 

エスプレッソでいこうか、カフェオレでいこうか。

 

 

 『 いきるということはえらぶということ

   えらぶことはあたらしいじぶんに

   かわっていくことだったんだ 』

       絵本「 しろいやみのはてで 」より

 

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オススメインタビュー。

 

ジャンル関係なく、

インタビューや対談の記事って

昔から大好きなんです。

 

糸井重里さんが運営する

ほぼ日刊イトイ新聞 」での対談ものや、

書籍では、後藤繁雄さん、古川日出男さん、

西村佳哲さん、よしもとばななさん、

雑誌では「 Coyote 」や、1990年代の「 SWITCH 」

今は休刊(?)になってる雑誌「 relax 」とか。

 

サッカーではやっぱり、監督の言葉!

 

クライフ、メノッティ、グアルディオラオシム

リージョ、パコ・ヘメス、ビエルサシメオネ

 

などなど、

その監督自身の哲学がオリジナルな言葉となって

表現されている人たちのインタビューを読むと、

自分の心の根っこにも触れられる感じがあって

たまらなくワクワクしてしまうんですよねー

 

最近そんな気分にさせてくれた

サッカー監督のインタビューをご紹介。

 

日本代表の吉田麻也選手が所属する

プレミアリーグサウサンプトン 」の

アルゼンチン人監督マウリシオ・ペジェグリーノ

 

彼のインタビューは初めて読みましたが面白い!!

 

 

 

 「 我々の重要な仕事は

   選手が見えないものを見せ、

   彼らを未知のところへ導くこと 」

 

 

 「 彼らはプロフェッショナルな選手ではなく

   サッカーをプロとしてプレーする人なのだ。

   だから誰しも限界を持っており、

   それを自覚することで学びの領域が広がる 」

 

 

サッカーは興味ないけど

教育には関心があるという人も楽しめると思うので、

ぜひぜひ全文読んでみてください。

 

あー、もっともっと成長していきたいーーー

 

 

www.footballista.jp

 

 

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素敵な体験。

 

この日の

エリア伊都 」の小学5年生~中学2年生は

フットサル場での練習を終えるとそのまま

レベルファイブスタジアムへ移動して、

アビスパ福岡 vs 愛媛FC 」の試合観戦へ。


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試合は残念ながら、0対1 でアビスパ敗戦。

 

ここ数試合

なかなか勝てない状況が続いていますが、

まだ自動昇格圏内の 2位 をキープ。

来シーズンは J1 で観たい!


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今回みんなで一緒に来てみて思ったのは、

子供たちのスタジアム観戦はやっぱいいなと。

 

プロ選手のプレーを

生で観られるのはもちろんのこと、

スタジアムの熱気を全身で感じられたり、

普段はあまり食べることのできない

スタジアムグルメを味わうことができたり。

 

今回うちの子たちも、

試合が盛り上がってきた後半に

ゴール裏の応援団のところに入っていっては、

一緒に応援してめっちゃ盛り上がってたんですが、

知らない人たち、特に知らない大人たちと

そんな空気感を共有できるっていうだけでも

彼らにとっては素敵な体験ですよね。

 

きっと、子供たちが

スタジアムで学んでいけることはいっぱいある。

 

学校の授業として、

サッカーや野球などの試合の

スタジアム観戦とかあったらいいのになぁ。

 

しかし試合中

うちらの座席あたりに

サソリが出現したことはマジでビックリ!!

 

試合そっちのけで大騒ぎになったことも

いい思い出になっていくんでしょうねー

 

 

 『 宝島なんてないと思ってる

   子供たちがたくさんいる。

   だけど、本当はそう思い込んで

   世界を狭くしてるだけじゃないのかなぁ。

   出会えたら素晴らしい人とか、

   心打たれる風景はたくさんある。

   出会う前、見る前に諦めちゃいけない 』

              宮崎駿( 映画監督 )


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実現したいこと。

 

昨日アップした

「 糸島合宿 」についてのブログを書いてるとき、

 

tetsufootball.hatenadiary.jp

 

イカれたメンバーたちとのことを書いた

昔の記事を探していると、2年ほど前の

「 31年目の新発見 」という記事に辿り着きました。

 

ボールを蹴り始めて

31年目にして初めて発見したこと、

について書いたものなのですが、

あらためて読み返してみたら、

自分がサッカーコーチとして

日本で実現したいことが言葉になっていたので

忘れないようにの思いも込め

全文そのまま再掲載させてもらいます。

 

 

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小学校3年生のとき、
いつものように野球をやりたかったのに、
なぜかその日は「 サッカーやろうよ! 」
と誰かが言いだし、みんなもそうだそうだと。


オレは

スイッチヒッターの練習をしたかったのに、
( ビジュアル的に
     カッコいいんじゃねえかという理由で )
渋々そのサッカーに付き合うことになったのでした。


で、これまた「 なぜか 」で、
渋々ではあったんですが、
反対はしなかったんです。

当時いつも遊んでた仲間のなかでは、
あれしよう、これしようという
仕切りたがり役だったのに。

サッカーがしたいなんて
1%も思ってなかったのに。

というか、
サッカーがそもそもよくわかってなかったのに。


校庭ではなく、
団地前の小さな道でやることになりました。


友だちが
ネットに入れてきたボールを道に転がして、
なんとなく始まったんです、
ただ蹴り合うみたいな形で。


そして、ボールはオレのところに。
思い切って「 えいっ 」って
蹴っぽってみたんです。




「 !!!!!!!!!!!!!!!!!! 」




身体中に衝撃が。

「 何なんだ、この楽しさは!! 」

っていう衝撃。

大げさでなく、
このひと蹴りで人生が変わったのです。
サッカー、サッカー、サッカーに。
( 途中ファミコンに移り
     サッカーやってませんでしたが・・・ )


それから30年ちょっと。
相も変わらずにボールを蹴ってるわけですが、
いまだに初めて知ることがあるんです。


先週参加させてもらった、
愉快な仲間たちとのフットサル。


この日は
身体とココロがなかなか一致していたので、
自分とボールの一致感もなかなかにありました。


そのなかで、めっちゃ嬉しいプレーがふたつ。


ひとつは、アシスト。
ゴール前で受けた縦パスをズラして
シュートと見せかけ、
オレの背後を走ってきた仲間に
ヒールキックでパス → ゴール


もうひとつは、ゴール。
後ろの選手がボールを持ったとき、
相手DFラインの裏に抜けたんです、
右斜め方向に。
そこに後方から浮き球のロングパスがきたのですが
それが走ってるタイミングと合っていたので、

「 GKが出てきてるのとか
     見えないけど打っちゃえー 」

と思い、ダイレクトでボレーシュート → ゴール


どっちも日常では味わえない快感に包まれて、
たまらなーい幸福感でいっぱいになれたのでした。



数日経って、
その時に撮ったフットサル映像が
YouTubeにアップされたので見返してみると
( 毎回撮って
     毎回アップしてくれているのです!)
ちょっとした疑問が湧き出してきました。




 「 この2つのプレーで感じた喜びって、

   それぞれ何か違う気がする・・・ 」




両方とも嬉しいことに間違いはないんだけども、
なんかその熱量みたいなものが違うというか。


で、そのことを、あれこれ考えていました。


アシストのプレーは、
自分が描いたイメージをピッタリとやれた、
イメージを完遂できた喜び。


「 思考 」がすごく喜んでいる気がしました。


かたやゴールの方は、
自分ではイメージできていないことを
身体が勝手にスムーズに反応して出来た、
イメージを越えられたことの喜び。


「 感覚 」がすごく喜んでいる気がしました。


そして前者は

「 それまでの自分を肯定できる喜び 」

で、

「 自分を満たせたことの喜び 」

後者は

「 これからの自分を肯定できる喜び 」

で、

「 自分を壊せたことの喜び 」

なのかなぁと。


前に mf のイベントで、
南米サッカーの柔らかなご意見番
 
“ ワタリタカシさん ” から、


「 向こうでは 
     “ ひとつのきっかけ ” で急激に成長して、
  スターダムに伸し上がっていく
     選手がいるんですよね 」


というお話を聴いて、
ああ、確かに日本ではなかなないよなと。


右肩上がりの
直線的なイメージではなくて、
なだらかーな上昇から
急激に上がっていく曲線的なイメージ。


で、思ったのは、
こういう選手たちの
“ ひとつのきっかけ ” って、
ボクが感じることのできた後者の喜び


「 感覚の喜び 」
「 これからの自分を肯定できる喜び 」
「 自分を壊せたことの喜び 」


を感じられる
ワンプレーだったりするんじゃないかなーと。


誰もがビックリするような、
スーパーゴールだったり、
ルーパスだったり、
ヘディングでの競り合いだったり、
ボール奪取だったり、
ドリブル突破だったり、
ビッグセーブだったり。


だとしたなら、
そういう喜びが生まれやすい環境があれば・・


そのヒントは、
愉快な仲間たちとの
フットサルにある気がしました。


おそろしくざっくり言うと、




 「 無我夢中になっちゃう空気感 」




振り返ってみると、
ブラジルやコスタリカ
プロの練習でも草サッカーでも、
そんな空気感に包まれているのが
当たり前でした。


でも残念ながらそれは、
日本ではなかなか感じることのできない空気感。


無我夢中だらけな環境さえあれば、
人は勝手に、自分でも気づかないうちに
どんどんと成長していくんだと思います。


サッカーだけじゃなくて、
日本中をそんな環境でいっぱいにしたいよなぁ。


 『 楽しんで学べる “ 教育 ” よりも、
   気がついたら学んでいるような 
           “ 娯楽 ” を与えたい。 』
          ウォルト・ディズニー


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こうして振り返ってみると、

小学3年生のときの衝撃から、

糸島合宿をブログに書いたことまで

ありとあらゆることがつながってきてるんだなぁ。

 

それって、めっちゃスゴイ。とんでもなくウレシイ。

 

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