Football × Journey = Pura Vida!

Pura Vida!とは中米コスタリカの挨拶でよく使われる「素晴らしい人生だよ!」の意味。

すき。

 

自分のメールアドレスには

「 1014 」という数字が入っているのですが、

これは 10月14日 生まれなわけではなく

サッカーの背番号の「 10 」と「 14 」から。

 

「 10 」は

憧れてたけど一度もつけられなかった背番号。

 

「 14 」は

クライフに憧れて高校時代につけていた背番号。

 

ちなみに

中学時代は「 7 」で、双子の弟は「 11 」、

当然のごとく「 セブンイレブン 」呼ばわりでした。

 

10番はエースナンバーだから、

学生時代なんかはつけたい気持ちでいっぱいでしたが、

中学・高校ともに同じ友だちに持っていかれ。

 

そのやるせない気持ちを

少しでも抑えるためだったのかなんなのか、

練習中につけるビブスは

10番を早く探し出し、自らつけていました。

( なんて切ない高校生・・・ )

 

この前、

久しぶりに昔の写真を見ていたら、

都立石神井高校時代の懐かしき一枚を発見。

 

確か、外部から来てもらった指導者に

練習をお願いしたときの練習風景。


f:id:tetsufootball:20170807222331j:plain

 

じつはみんな

10番つけたかったとかならグッとくるなー

 

そう、ビブスといえば、

うちの奥さんの光葉はこんな詩も書いていました。


f:id:tetsufootball:20170807222400j:plain

 

これは

とあるサッカー冊子に掲載される予定だったのですが、

本人の希望もあり、違う作品に変更となりました。

 

しかしですね、前に紹介した

『 ボールに座りましょう 』もそうですが、

彼女のサッカーの詩を読むと

自分にはないサッカーへの視点に

気づかされて嬉しい反面、それはもう、

悔しい気持ちでいっぱいです・・・(笑)

 

この詩も個人的には大好きで。

 

特に、最後の部分の

 

 「 サッカーがすき 」

   それがぼくときみをひとつにする

 

は、人と人に当てはめてみても

ほんと同じことだなぁと思うので、

子供たち同士がひとつなっていけるように

その想いだけは絶対に、なんとしても、

潰さないようにしていきたいです。

 

「 すき 」と感じられるものがあるって、

それだけでもう奇跡的なことだから、

それを通してこれから素敵な人や

自分自身の心とも出逢っていけるから。

 

子供がもつ「 すき 」の濃度を高めていくこと

 

関わる大人の最大の使命はそこなんだと思います。

 

 

 『 僕は楽しいから、成功してると思う 』

       甲本ヒロト( ミュージシャン )


コスタリカの奇跡。

 

あー、企画して本当によかったー!!

 

コスタリカの奇跡 』

上映会&トークショー&マルシェ@糸島

 

2か月半くらい前

糸島の市議会議員 “ 藤井さん ” に

 

 「 コスタリカ映画の上映会を

   糸島でやれたらと思ってるので

   そのときはぜひ一緒にお願いします! 」

 

とお声がけをして始まった今回の企画

 

藤井さんの奥さま “ レイコさん ” と

うちの奥さん “ 光葉 ” にも加わってもらい

そして、ゴールデンウィーク

糸島で開催された野外上映会

いとシネマ 』実行委員のメンバーからも

多大なるサポートをしてもらい

無事に開催することができました

 

イベントには、予想を超える90人もの人が参加!

 

f:id:tetsufootball:20170806191503j:plain

 

嬉しい感想もたくさん聴けて

ほんとにもう、よかった、よかった、よかった

なかには、こんな素敵な感想も

 

 

 「 実はきのう、帰りに立ち寄ったカフェで、

   映画のときお隣に座っていらっしゃった方々と

   偶然一緒になりました。

   もちろん初対面のお二人だったんですが

   “ いまコスタリカの映画

     観てらっしゃいましたよね?!”

   と声をかけていただき、

   今日の映画の感想から色々な話題で意気投合。

   おかげさまで、映画をきっかけに

   素敵な出会いまでいただいちゃいました 」

 

 

これはまあ、

僕が勝手に思い込んでるだけなのですが

コスタリカが絡むとビックリ展開があるのです

 

2002年にコスタリカに初めて渡ったとき

何のツテもない状態から2部チームとの契約までに

こんなありえない展開があったり( → こちら

 

昨年末2か月間コスタリカを旅したら

こんなまさかの展開があったり( → こちら

 

おそらく糸島では初めてであろう

コスタリカ関連のイベントがあったこの日

 

糸島のすぐ隣の駅では

九州大学の留学生に

自分の国についての話しをしてもらう

というイベントが開催されていました

 

そう、そのゲストがですよ

まさか、まさか、まさか、まさか、まさかの

 

 

 コスタリカ人!!!!!!!!!

 

 

なんじゃそりゃーーーーーー

 

365分の1の確率でコスタリカがかぶるって

まさに「 コスタリカの奇跡 」っす

 

まぁ、きっといいことあるんでしょー( 思いこみ )

 

あとこんな「 糸島の奇跡 」も


f:id:tetsufootball:20170806193436p:plain

 

思い出が

盛りだくさんとなった今回のイベントですが

一番残っていくのはやっぱり

「 一期一会 」の素晴らしさを

これまでにも増して実感できたこと!

 

この映画の配給会社

『 ユナイテッド・ピープル 』代表取締役

トークショーゲストの “ 関根健次さん ” と

コスタリカで出逢ってなかったら

糸島にもきっと移住してなかっただろうし

もうひとつさかのぼると

このイベントに東京から参加してくれた

都立石神井高校時代の教え子 “ イケ ” が

関根さんを紹介してくれてなかったら、も

 

移住してからも、藤井さん夫妻や

『 いとシネマ 』実行委員のメンバーとの

出逢いがなかったら形になってなかっただろうし

 

今回のイベントで

出逢った人たちとのこれからも楽しみです!

 

そう、「 一期一会 」の素晴らしさを

初めて深く深く実感したのもコスタリカだったなぁ

 

イベントに関わってくれたすべてのみなさん、

本当にありがとうございましたー!!!

 

コスタリカの奇跡 』は

東京や大阪の映画館での上映も決まったようなので

ぜひぜひ観てみてください、ほんと観てほしい映画です

( 上映スケジュールなどは → こちら

 

Pura Vida!!

 

 

 『 平和とは理想、

   希求する心からなるものであり、

   それを実現するためには

   個人がそれぞれの平和を

   確立することが必要です 』

         コスタリカの教科書より

 

 f:id:tetsufootball:20170806191559j:plain

 

f:id:tetsufootball:20170806191630j:plain

 

 

f:id:tetsufootball:20170806191642j:plain

 

思い思いの時間。


練習会場に到着すると、

すでにかなり多くのキッズたちが。

 

みんな思い思いに

好きな時間を過ごしていました。

 

ゴールに向かって

シュートを打つ子&GKをする子。

リフティングをしてる子。

ボールの取り合いをしてる子。

 

なかには、こんな子たちも。


f:id:tetsufootball:20170804191947j:plain

 

涼しい場所を見つけたネコか(笑)

 

でも狭い場所にみんなで入って

話しをするのってなぜか楽しいんですよね。

男子特有かもしれないですが・・・

 

練習が始まる前や

終わってからの「 思い思いの時間 」。

 

そこには、指導者にとって、

たくさんのヒントが転がっているんですよね。

子供たちの内面を感じ取るためのヒントが。

 

そこでもボールに触れていたら

サッカーに対しての想いが募ってるのかなとか、

そこで1対1のボールの取り合いをしてたら

ドリブルで相手をかわすことが今は楽しいのかなとか、

ボールを蹴ってなかったら

今はサッカー熱が下がってるのかなとか、

ずっとひとりでいるから

周りのメンバーと何かあったのかなとか。

 

東京で高校生を教えていたとき、

週末で時間に余裕があるときなんかは、

全体練習を早めに切りあげて

僕はすぐにグラウンドから立ち去っていました。

 

そして、

ちょっと離れた2階にある体育教官室の前から

グラウンドをボーっと眺めていました。

 

高校生にもなると指導者の前では

しっかりとした自分を

見せがちになってしまうので

あえてその場から離れることで

見えてくる「 素 」の部分は

彼らにアプローチするうえでの

大きなヒントになりました。

 

あ、そうだ、

この日の練習前には

こんなこともあったんだ。

 

会場に着いてすぐ、

帽子をかぶった小学1年生が

こちらへとやって来ました。

 

 「 有坂コーチ、こんにちは~ 」

 

ニコニコと

手を差し出してきたので

握手でもするのかと思いきや、

手のひらの上には何やら物体が。

 

 「 ほら、見て、僕が捕ったセミ。

   足がバタバタしてるから

   まだ生きてるんだけど、

   もう飛べなくなってしまったんよね。

   でもね、僕がね、

   羽をキレイにしてあげたけん 」

 

うん、いいぞ、キッズたちよ。

 

 

 『 そこに子供がいる限り希望はある 』

           谷内六郎( 絵本作家 )


f:id:tetsufootball:20170804192019j:plain


笑顔の先に。

 

僕が小学生のとき、

うちの親は離婚をしていまして、

僕ら3兄弟はみんな、

母トシコと人生を歩むことになりました。

 

ログハウスのような

カッコいい家から出ていくことになり、

引っ越した先は

4人で一部屋のちっちゃなアパート。

 

専業主婦だったトシコは

うちら3人を食べさせるため猛烈に働く日々へ。

 

ありとあらゆることが

急激に変化していったのでした。

 

この先

どうなるかわからない不安感のなか、

朝から晩まで働いて、

帰ってきたらうちらのご飯を作って、

自分の時間なんか全然もてない。

 

めっちゃ大変なのは、

子供ながらに、伝わってきてはいました。

 

でもトシコは笑うことだけは

決してやめようとはしなかったんです。

 

それがうちらを

どれだけ安心させてくれたことか。

 

僕はサッカーを、

双子の弟は映画を、

三男はファッションを。

 

うちらが今でも

好きなことに関わり続けていられるのは、

そのときにもらった大きな安心感と、

やりたいことを一度だって

とがめられなかったからだと思います。

 

離婚から10年以上が経ち、

トシコは素晴らしいパートナーと巡り合い再婚。

今は二人の共通の夢だった海の近くに住みながら

大好きなネコと共に人生を送っています。

 

こんな素敵なところに流れ着くなんて

やっぱり笑っていられたからなのかもなぁ。

 

昨日はそんな母トシコのバースデイでした。

 

何歳になったのか正直わからないけども、

おめでとう、おめでとう、これからも輝いて。

 

 

 『 いいかい、もし、良いと思ったら、

   どうやろうかなどと決して心配するな。

   つまり直感だよ。 』

            チャップリン( 俳優 )

 

f:id:tetsufootball:20170803135653j:plain


変わること。

 

庭に生えているサルスベリの木に

数日前から花が咲き始めました。

 

緑の風景のなかに

少しのピンク色が入ってくるだけで

心がフワッと浮く感じがするから不思議です。


f:id:tetsufootball:20170802185606j:plain

 

蝶々が飛び始めたなとか、

草が伸びまくってきたなとか、

ネコが庭を横切ってるなとか、

木の上から花が咲き始めたなとか、

セミの大合唱が始まったなとか、

餌を探しに来てた鳥が来なくなったなとか。

 

窓を開け放って庭の景色を眺めていると、

そんな変化を五感を通して感じることが多くて、

そのたびに、心がフワッとしています。

 

でも僕が感じたものなんてきっと、

庭という世界のなかで巻き起こっている

ごくごくごくごく一部の変化だと思うんです。

 

じつは、草や木の一本一本、

数えきれないほどの小さな生き物たち、

何かしらがいつも変化している。

変化しない日なんて

一日もないくらいに変化してるはず。

 

で、それは人間も一緒なんですよね。

 

毎日顔を合わせている子供たちだって

間違いなく昨日とは何かしらが変化してる。

 

だからまずは、子供たちを五感で観察すること。

 

そこからサッカーの指導を始めるってことだけは

絶対に忘れちゃいけないよなぁと思います。

 

 

あ、網戸に止まっていたセミが飛んでいきました。

 

 

 『 この世で変わらないのは、

   変わるということだけだ 』

            スウィフト( 作家 )

 

 

たまらない悔しさ。

 

ああ、ついに読み終わっちゃった・・・

 

 

 『 グアルディオラ総論 』

  ( マルティ・ペラルナウ、ソルメディア )



f:id:tetsufootball:20170801151750j:plain

 

2か月ほど前から

かなり順調に読んでいたのですが、

あまりにオモシロイがために

読み終わりたくなくなり、

ラスト50ページくらいになって

とんでもない失速劇を見せたのでした。

( オモシロイ本ではいつもこうなる・・・ )

 

で、これ、ほんとーに素晴らしい本です!!!

 

ペップ・グアルディオラ ” が、

バイエルン・ミュンヘン 」で監督を務めた3年間、

そこでの挑戦をテーマ別にまとめたものなのですが、

サッカー指導者としての学びだけでなく、

ひとりの仕事人として、ひとりの人間としても、

ワクワク自問自答のできるクリエイティブな本でした。

 

例えば、目次はこんな。

 

 ・ 練習へのフォーカスの仕方

 ・ 革新的な姿勢

 ・ コピーを困難にする障害

 ・ 適応と学びのプロセス

 ・ 教義よ、さようなら

 ・ 補完し合う選手

 ・ おびき寄せることと開くこと

 ・ タレントは習慣によって育つ

 ・ 言葉とは混乱を招く武器である

 ・ 言語としてのサッカー。言語を越えて

 ・ 本能的なプレー

 ・ 負けざるを得ないから負け方を選ぶ

 ・ ロマンティックな結果主義者

 ・ エベレストの後には何がある?

 ・ 波長の合う者が並べられているか?

 ・ 理解したいと思う者は理解するだろう

 ・ サッカーは常時変化する

 ・ 時は飛ぶ

 

そして読み終わったら、

こんなにも気になるページを折ってました・・・


f:id:tetsufootball:20170801151832j:plain

 

個人的には「 答え 」を提示してくれる本より

「 疑問 」を湧き立たせてくれる本の方が好きでして、

このグアルディオラ総論は、まさにそんな本でした。

 

うん、サッカー指導の現場でも

答えを提示するのではなく、

疑問を湧き立たせられる指導ができるようになりたい、

そしたら子供たちは

どこまでも突っ走っていくだろうから。

 

それにしても、やっぱり、グアルディオラは最高!

 

現役時代の彼のプレースタイルが大好きで、

美しい軌道のサイドチェンジや、

そう見せかけておいての鋭い縦パスの映像は

何回も何回も見直しては真似していました。

 

監督になっても唯一無二な存在で、

ペップファンとしては嬉しい気持ちでいっぱいです。

 

けど、この本を読んで正直、悔しくもあったのです。

 

彼が志向して、思考して、試行していること、

それが心の底から「 すげえ 」と思ってしまったから。

 

彼とは

とんでもなく違うレベル×100,000にいることや、

とんでもなく違うステージ×100,000でやっていること

それはもう百も承知ですが、でもやっぱり、

同じ「 サッカー指導者 」として

めちゃくちゃに悔しい。

 

もしグアルディオラと会う

ということになったとき、

果たして自分は彼に対して

何らかのインスピレーションを

与えることができるのだろうか。

 

今は絶対に無理、と思ってるところがまた悔しい。

 

そして、もうひとつの想像。

 

もしも、グアルディオラが、

いま僕が教えてるチームのコーチになりたいとなって、

子供たちに投票か何らかの方法で

僕かグアルディオラを選んでもらおうとなったとき、

果たして子供たちは自分を選んでくれるのだろうか。

 

もちろんお情けなしに、

純粋にどちらに教えてほしいかで。

 

これを想像することはちょっと怖いけど、

自分的には避けてはいけないと思ってる想像で。

 

実績だって、名声だって、何もかも違いすぎるから、

僕に1票も入らない可能性はほぼ100%だと思います。

 

でも同じサッカー指導者という土俵に立ってる以上、

それを理由にギブアップなんかしたくない。

 

子供たちが僕と関わることで、

表面的な楽しさではなくて、

心の奥底から湧き上がってくる深い喜びや

キラキラした未来の自分を感じることができていたら、

もしかしたら、もしかしたら、

1票は入るかもしれない。

そんな子供がチームにどんどん出てきて、

チーム全体にあたたかい家族のような

かけがえのない雰囲気が生まれていったら、

もしかしたら、もしかしたら、もしかしたら・・・

 

もっともっともっともっと成長していきたいです、

指導者としても、人間としても。

 

そう思わせてくれる人がいるって本当に幸せなことだー

 

 

 『 監督の喜びは産業人のそれではなく、

   職人のそれでなくてはならない。

   我々はスポーツマンの育成と教育の職人である。

   監督は目標を成し遂げたかどうかではなく、

   選手の成長に喜びを見出すべきだ。

   幸せは勝利ではなくプロセスにある。

   それこそ我々を満足させる。

   選手の成長が最初の喜びであり、

   2番目の喜びが彼らによる勝利である 』

           グアルディオラマンチェスターC監督 )

 

 

暴れん坊たち。

 

1か月ほど前から
糸島で活動をしているクラブチーム
「 エリア伊都 」でもコーチを始めました。
 
幼稚園生、小学生、ジュニアユース
とカテゴリーが分かれているのですが、
今のところは様々なカテゴリーに
関わっています。
 
昨日は、
8歳、9歳、10歳の子たちの練習試合へ。
初めて見た彼らの対外試合でした。
 
心のおもむくまま思いっきりプレーして、
ゴールが決まったらみんなで大喜びして、
ボールが顔に当たったら泣いちゃったりして。
 
雄大な山が見渡せるグラウンドには
たくさんの「 感情 」が渦巻いていました。
 
特に、10歳チームの試合。
子供らしいやんちゃ精神を持ち合わせた、
技術的にもやれる子たちの多いこのチームは
同じチームと3試合をやって、見事に全敗。
 
しかもすべての試合を通して、
先制点を取られてはイライラして、
そこから味方のミスに対しての
文句オンパレードで
自滅していくというパターンでした。
 
その姿を見ながら、
昔の自分を思い出していました。
 
 
 
練馬区立光が丘第四中サッカー部に入って
半年後くらいの僕は先輩の試合に
出させてもらっていたこともあって
同年代の中ではやれるという自信があり、
( なんてちっちゃい自信… )
もっと上手くなりたい、
もっと勝ちたいという欲求も強く、
同じ学年の仲間のミスに対しては
文句を言いまくりでした。
 
どんな小さなミスに対しても文句を繰り出し、
でも自分のミスに対しては
厳しく問い詰めることはなく。
なので、プレーにはまったく
安定感がありませんでした。
 
そんなある日の練習後、
プレーヤーとしても人間としても尊敬していた
ひとつ上のキャプテン
“ 太田先輩 ” が話しかけてきました。
 
 
 「 テツに言われる文句にビビって
   みんなミスしちゃってるんだと思うよ 」
 
 
説教風な言い方ではなく、
とても自然にサラリと。
自分のなかでも自然に
ストンと落ちるものがありました。
 
 
 「 あ、そうだ、ほんとその通りだ 」
 
 
それからはイライラした気持ちを
少しずつコントロールするように
なっていきました。
 
言ってくれた相手が
心から尊敬する人だったから、
そして、説き伏せようとではなくて
気づかせてくれたから、
当時の面倒くさかった自分でも
あんなスムーズに
受け入れられたんだと思います。
 
コーチを始めた20歳の頃からは、
年に何回かこのときのことを思い出すんです。
で、いつの間にか自問自答してるんです。
 
自分は今、
選手たちが耳を傾けたいと思う存在で
いられてるんだろうか。
選手たちの意思を無視して
力ずくで納得させようとしてないだろうか。
 
まぁ、きっと、
一生続く自問自答なんだとは思いますが。
 
 
 
10歳チームの子たちが、
イライラして、爆発して、
自滅していったこと。

そのこと自体はもちろん
ポジティブなものではないけども、
反面それだけの高いエネルギーが
湧き出してるってことだから、
それに対して簡単に蓋をしにはいかずに、
一線を越えるギリギリまでか、
ちょっと越えるまでは
解放させておきたいです。
 
そこで初めて
「 自分の際 」 を感じられるんだろうから。
 
で、たぶんそれが
 「 己を知る 」 ってことに
繋がっているんじゃないかなぁ。
 
暴れちゃおうぜ、キッズたち。
 
子供たちは、
特にサッカーやる子供たちは、
やんちゃなくらいがちょうどいいー
 
 
 『 才能はたいていの人が
          持っているんだけど
     才能のあるなしじゃなくて、
     それを発揮するエネルギーが
          あるかどうかです 』
            宮崎駿( 映画監督 )
 

f:id:tetsufootball:20170730225623j:plain